Episode.8 Re:BUILD

《コネクト・プリーズ……》


指輪の力の解放と共に現れる魔方陣。


それは空間と空間と繋げる魔法『コネクト』。

これを利用することで遠くにある物をこちらに取り寄せることができる。


私が取り出したのは、ホープの専用武器である二対の黄金の銃剣……『ホープソードガン』。



「はっ!!」


それを銃形態……ガンモードに変形させ、挨拶代わりに銃を横凪ぎに振るって銀の銃弾を放つ。


それらはセッテが変身したイージスを避けて、怪物共に命中する。




「ア"ァ"ァ"ァ"………」


弾丸をくらった箇所から流血し、悶える怪物たち。

しかし、その動きは全く止まることはない。




「「「ア"ァ"ァ"ァ"ーーーー!!」」」


一斉に飛びかかる怪物共。

そして、その鉤爪を光らせ、私たちの体を引き裂こうと迫る。




「甘い………!イージスソード!」


イージスはセットしたイージスゼクターから白銀の刀身を出現させると、その爪をいなしがら空きになったところを切り伏せる。


“私から見れば”無駄のない動き。



………私も負けていられないよね!




「はぁぁっ!!」


怪物たちをギリギリまで引き付けてはその攻撃をかわし、僅かな隙をついてその頭部に銃弾を叩き込む。




「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"………!」


怪物のそのどれもが攻撃を受けたところから流血しながら、悶えるように奇声をあげる。


私が頭を撃ち抜いた奴らに至っては涙まで流している始末。

しかし、奴らは再び立ち上がる。


こいつらはまさに死霊の類い。

正直言って薄気味悪い光景だ。

だけど、奴らには知性も感応波すらも感じられない。



───本当ならここで気づくべきだったんだ。




「だから気持ち悪いんだって………セッテ!決めるよ!」


「うんっ!!」


《キャモナシューティング!シェイクハンズ!

キャモナシューティング!シェイクハンズ!》


《ソル!シューティングストライク!》


《RIDERS ARROW》


セッテの腕にはY字の光の弓。

私の二対の銃には炎が宿る。



あの怪物たちが迫る中、私たちかそれらを構えて……





「「はーーーーーーっ!!」」



同時に放たれた最大最強の一撃。


それらは目の前の敵に断末魔を叫ぶ暇すら与えず、奴らを葬ったのであった。
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