Episode.7 REUNION
──???SIDE ──
「明日かぁ…………」
──大きな満月が私たちを見守るように、闇夜を照らす。
私はその優しい光を、自宅のベランダから眺めていた。
明日は“親友”と遊ぶ約束をしているのだ。
この日のためにその親友にお洋服を選んで貰った。
だけど………
「…………どうしたの……?」
私の手にした“力”のひとつ………『エボルトラスター』からこれまでにない鼓動を感じる。
今までも様々な“敵”と戦ってきた。
でも、その度に私たちは試練を乗り越え、強くなった。
今ならどんな敵が来ても怖くはない。
仲間たちがそこにいるのなら。
でも、こんなことははじめてだ。
………“彼”は何も答えてくれない。
「何か来る………のかな……?」
──筆舌に尽くしがたい不安、焦り。
明日を楽しみにしていたというのに。
───ここは魔法世界『ウェズペリア』。
転生者によりあらゆる世界のテクノロジーが流れ込んだ世界。
そして、私の故郷。
「何が来ても………私は負けないから」
私はエボルトラスターをしまい、この月と同じように輝くリングを取り出した。
目の前の月とは対照的に燦々と輝く太陽の力を宿した“指輪”………ソルリング。
聖遺物も勇者の力も、ウルトラマンの力も仮面ライダーの力も手に入れた『希望の担い手』……それが私、『ノゾミ・ナカムラ』だ。
はっきり言って大抵の敵には負けやしない。
───それにしても、月が綺麗だ。
この月を自宅のベランダで見るのが大好きだ。
だが、このときの私は………
そんな優しい月の光を堪能することができなくなろうとは思ってもいなかったのだ。
(続く)
「明日かぁ…………」
──大きな満月が私たちを見守るように、闇夜を照らす。
私はその優しい光を、自宅のベランダから眺めていた。
明日は“親友”と遊ぶ約束をしているのだ。
この日のためにその親友にお洋服を選んで貰った。
だけど………
「…………どうしたの……?」
私の手にした“力”のひとつ………『エボルトラスター』からこれまでにない鼓動を感じる。
今までも様々な“敵”と戦ってきた。
でも、その度に私たちは試練を乗り越え、強くなった。
今ならどんな敵が来ても怖くはない。
仲間たちがそこにいるのなら。
でも、こんなことははじめてだ。
………“彼”は何も答えてくれない。
「何か来る………のかな……?」
──筆舌に尽くしがたい不安、焦り。
明日を楽しみにしていたというのに。
───ここは魔法世界『ウェズペリア』。
転生者によりあらゆる世界のテクノロジーが流れ込んだ世界。
そして、私の故郷。
「何が来ても………私は負けないから」
私はエボルトラスターをしまい、この月と同じように輝くリングを取り出した。
目の前の月とは対照的に燦々と輝く太陽の力を宿した“指輪”………ソルリング。
聖遺物も勇者の力も、ウルトラマンの力も仮面ライダーの力も手に入れた『希望の担い手』……それが私、『ノゾミ・ナカムラ』だ。
はっきり言って大抵の敵には負けやしない。
───それにしても、月が綺麗だ。
この月を自宅のベランダで見るのが大好きだ。
だが、このときの私は………
そんな優しい月の光を堪能することができなくなろうとは思ってもいなかったのだ。
(続く)