Episode.7 REUNION

「まぁ………戦いは終わったんだ。

今日はゆっくり休…………」


「いいや!休んでられねーぜ俺は!!」


俺は毅さんの肩を組み、BATTOLERのある方角を指差す。

指を差した方向を見てみれば夕陽が沈みかけ、一日の終わりを告げている。



いいや……一日の終わりじゃねぇ。


これはオトナの時間の始まりだ!!


おつかいを終え、戦いを終え、そして仲間まで引き連れ!!


これで理緒の『ご褒美』は確実のものとなったッッ!!


さぁ、毅さんをBATTOLERにつれていき!俺はご褒美を…………グヘヘヘへ…………!うぇへへへへェェ………!




「な、なんだよ勝と……」


「さぁ、行こうぜ毅さん!

ご褒美(うちゅう)が俺を待ってるーーーーー!!ハハハッ!!」



「お、お前そういうキャラかよ!?ていうかお前だけかよ!」



戸惑う毅さんを余所に俺たちはBATTOLERのある方角へ歩き出す。



しかし……………




「あ、俺らバイク街に置きっぱなしじゃん。

やっべ………レッカーされてたらどうしよ」



「あっ!やばっ!!

ヒメがレッカーされるぅぅぅぅぅぅ!!」




──まずはバイクを回収しなきゃ、だよね。



俺たちは慌てて元いた場所へとはしりだすのだった。
30/35ページ
スキ