Episode.7 REUNION

「ふ、フニィーーーー!!スパイダーマッ様ぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「ダメだ、ミンチよりひでぇや!」


「ちょっと待って………まだ………死んでないから……………ミンチちゃうから」


「「………」」


巨大ロボを破壊した直後、少し遅れて戦闘員たちがやってきて爆散した巨大ロボに駆け寄る。



──なんとも言えない光景だ。



なかなか間抜けな倒され方だった上に、虫の息だがスパイダーマッは生きている。

そして戦闘員たちは勝手に盛り上がっている。


……スパイダーマッ本人を置いてきぼりにして。


やがて奴らの仲間を載せた軽トラが現場に到着した。




「くっそーーー!仮面ライダー共っ!

スパイダーマッ様の仇は必ずとるからなーーー!!」


「だから………生きてるっていってんじゃん。

勝手にころグフッ」


「とるからなーーーーー!!!」


戦闘員たちがひしゃげたコックピットユニットの中からスパイダーマッを引き上げ、スパイダーマッを雑に軽トラの荷台に投げ込み…………





「おぼえてろよーーーーーーー!!!」



戦闘員たちを載せた軽トラはどこかへ走り去っていった。





「「………………なっっんだこれ」」


軽トラを見送り、変身を解除する。


珍妙な光景を見せつけられ、コメントのしようもないといった状態だ。




「毅さん………またあいつと戦うのかな?」


「しらね」


「だよねー」


今日はなんだかいつも以上に疲れた。


なんというか余計なエネルギーを使わされた気分。



でも………これで戦いが終わったのだ。
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