Episode.7 REUNION

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「ぜぇ…………ぜぇ…………!」


「かっ、勝利さん!?」


必死に階段を駆け降り、体力が切れてしまい肩で息をする。

登りは人を掻き分けながらだったのでそこまでスピードを出せなかったので、体力は保てたのだが……



「ひ、ヒメ………追うぞ…………!

新しい敵だ……………!」


人がいなくなった今、誰もいなくなった階段を必死に駆け降りてみると、流石に息切れしてしまった。


これから戦わなきゃいけないのに、このデパート何階あるんだよ!?



「えぇっ敵ですかぁ!?」


驚くヒメをよそに俺はヒメに跨がる。


───幸い、まだ奴を追うことは出来る。

これもつい最近気付いたのだが、ヴァルツのヘッドバイザーには“索敵機能”が組み込まれている。

頭部の触覚を通じてネットワークに接続し、そこから世界中の人工衛星や監視カメラなどの映像データをこちらに受信させることで索敵ができてしまうのだ。

そして今は姫矢市の監視カメラのデータをこちらに横流ししてもらうことで、奴の居場所を特定出来ている。


しかし……この索敵システムといい、ヴァルツの過剰すぎるスペックといい、誰が、何と戦うためにこのエクスライザーを、そしてこの仮面ライダーを作ったのだろうか。




「行くぞヒメ!」


「はいですぅっ!!」


今はそんなことを考えている時間はない。


俺はエンジンを吹かすとヒメを走らせた。
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