Episode.7 REUNION
────10分後………
「ふぅ………」
メモに書いてあった物と自分の私物の両方を買い、結局理緒から貰ったお金は使わずに全額自腹を切ることに。
まぁ……これでも俺たち、蓄えはあるからな。
「まぁ………理緒たちには世話になってるから………たまには、な」
セルフレジにて代金を払い、エコバッグに買ったものを詰めると外に出る。
「待たせたな、ヒメ!」
「もぉー!遅いですよ勝利さん!」
「ゴメンゴメン。アルティメットミルク買ってあげるから許して!」
「仕方ないですね~……」
なんて話しながら俺はバイク形態のヒメの後部シートのボタンを押す。
するとパタパタパタ……という音と共にパネルのようなものが後部シートに現れ、あっという間にコンテナのようなものが完成する。
すげぇ!日常生活でもこりゃ便利だよ!
しかも燃費もいいし………
ホントこのバイクサイコー!
「ホントお前スゴいよなぁ!こんだけすごいんだからヒメはスマートブレインモーターズ生まれ?」
「いいえ~。ヒメは生粋の姫矢コーポレーション製ですよ~。
姫矢モーターズとポケモンがコラボ商品出してたと思うんですけど、その時にヒメも作られたんです~」
「え、姫矢なの?てかポケモンコラボなんてホントにやってたんだ………」
ポケモンコラボはさておき。
ここで重要なのは“姫矢コーポレーション”だ。
姫矢市になる前にこの地で市制を敷いていた願葉市(がんばし)に一番最初に進出し、現在の姫矢市までにこの街を発展させた大企業。
………そして姫矢グループの中心となる企業だ。
世界中のありとあらゆる企業を買収するだけの途方もない財力と技術力を持っている。
まさかそんな大企業が直々に開発した超高性能バイク、それもプレミアがつきそうなコラボ商品がまさかタダで手にはいるとは………
「はい~、ちなみにヒメにはお姉ちゃんもいるですぅ~」
「あぁ、たしか“カマラーダマーク2”だったよね、君の本名。
だからマーク1の“カマラーダ”もいるのはなんとなく想像してたけど、そっちも女の子なんだ」
「そうなんですぅ~」
ホンッット……すごいなぁ今のバイク。
家族もいるのかぁ。
ドラえもんみてぇだな。
あっちはお兄ちゃんと妹だけど。
流石にこんなところで油を売ってる場合でもないので、俺はバイクに跨がる。
そしてエンジンを吹かそうと、ハンドルに手を伸ばした途端…………
「「「うわぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「!?」
建物の外に殺到するかのようにデパート内にいた人たちが一気に出てきた。
我先にと、まるで何かから逃げるみたいに。
「マジかよ………!っ!!」
「勝利さん!?」
この街で、こうやって人々が逃げ惑う理由は100%決まってる。
また“出た”のか……!
俺は出口に殺到する人たちを掻き分け再び建物の中へと入っていった。
「ふぅ………」
メモに書いてあった物と自分の私物の両方を買い、結局理緒から貰ったお金は使わずに全額自腹を切ることに。
まぁ……これでも俺たち、蓄えはあるからな。
「まぁ………理緒たちには世話になってるから………たまには、な」
セルフレジにて代金を払い、エコバッグに買ったものを詰めると外に出る。
「待たせたな、ヒメ!」
「もぉー!遅いですよ勝利さん!」
「ゴメンゴメン。アルティメットミルク買ってあげるから許して!」
「仕方ないですね~……」
なんて話しながら俺はバイク形態のヒメの後部シートのボタンを押す。
するとパタパタパタ……という音と共にパネルのようなものが後部シートに現れ、あっという間にコンテナのようなものが完成する。
すげぇ!日常生活でもこりゃ便利だよ!
しかも燃費もいいし………
ホントこのバイクサイコー!
「ホントお前スゴいよなぁ!こんだけすごいんだからヒメはスマートブレインモーターズ生まれ?」
「いいえ~。ヒメは生粋の姫矢コーポレーション製ですよ~。
姫矢モーターズとポケモンがコラボ商品出してたと思うんですけど、その時にヒメも作られたんです~」
「え、姫矢なの?てかポケモンコラボなんてホントにやってたんだ………」
ポケモンコラボはさておき。
ここで重要なのは“姫矢コーポレーション”だ。
姫矢市になる前にこの地で市制を敷いていた願葉市(がんばし)に一番最初に進出し、現在の姫矢市までにこの街を発展させた大企業。
………そして姫矢グループの中心となる企業だ。
世界中のありとあらゆる企業を買収するだけの途方もない財力と技術力を持っている。
まさかそんな大企業が直々に開発した超高性能バイク、それもプレミアがつきそうなコラボ商品がまさかタダで手にはいるとは………
「はい~、ちなみにヒメにはお姉ちゃんもいるですぅ~」
「あぁ、たしか“カマラーダマーク2”だったよね、君の本名。
だからマーク1の“カマラーダ”もいるのはなんとなく想像してたけど、そっちも女の子なんだ」
「そうなんですぅ~」
ホンッット……すごいなぁ今のバイク。
家族もいるのかぁ。
ドラえもんみてぇだな。
あっちはお兄ちゃんと妹だけど。
流石にこんなところで油を売ってる場合でもないので、俺はバイクに跨がる。
そしてエンジンを吹かそうと、ハンドルに手を伸ばした途端…………
「「「うわぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「!?」
建物の外に殺到するかのようにデパート内にいた人たちが一気に出てきた。
我先にと、まるで何かから逃げるみたいに。
「マジかよ………!っ!!」
「勝利さん!?」
この街で、こうやって人々が逃げ惑う理由は100%決まってる。
また“出た”のか……!
俺は出口に殺到する人たちを掻き分け再び建物の中へと入っていった。