Episode.7 REUNION
「…………へぇ~、凄いなぁ」
棚に並べられている食玩を見て関心する。
最近の食玩はすごく完成度が高い。
特に仮面ライダーやウルトラマン、ガンダム等は大人もハマるコンテンツであるため、特にその傾向が強い感じがする。
とりあえず俺は仮面ライダーのコーナーを観てみる。
今までは朝が起きれないからあまり観てなかったけど、勇騎さんや“あの子”と出会ってから今放送してるやつや過去に放送していたやつを中心に見始めたが………仮面ライダーもなかなか面白いじゃん。
そして、今放送している仮面ライダー……リバイスもかなり好みだ。
たしかもう映画公開されてるから、ノエルを連れて一緒に映画行こうかな。
………しっかし、仮面ライダーやってるのに仮面ライダーの映画観に行くってどういう状況だよ。
「おっ、9月からのギーツももうソフビ出てるんだ……すげぇ。
おぉ、食玩版のアイテムもある!おぉ………!
買っちゃおうかなぁ~………」
「おにいちゃん、かめんらいだーすきなのー?」
ひとりで食玩を眺めてると、幼稚園児くらいの男の子が話しかけてきた。
男の子の腰には変身ベルト。
結構昔のやつ………フルーツの錠前を刀で切る奴だから、確か……刀だから『ブレイド』………だっけ?あれ?違う?
「最近はまっちゃってさ~。君も仮面ライダー好きなの?」
「うん!ぼくかめんらいだーがいむになるの!」
……あー、そうだった失敬失敬。
ブレイドじゃなくてフルーツを切るから『鎧武』だ!
男の子は腰に巻いたベルトを自慢げに見せては鎧武の変身ポーズだろうか、なんか腕を上に突き出すようなポーズをとる。
「おっ!お兄ちゃんと同じだねぇ!
まっお兄ちゃんはもう仮面ライダーだけどな!」
「そうなのー!?どうやったらなれる!?」
ついつい余計なことを言ってしまう。
でも男の子は俺の言葉に目を輝かせてくれる。
「あぁ!だから君も好き嫌いしないでご飯たくさん食べてさ、お父さんやお母さん護れるくらい強くなるんだ!
そうすりゃ仮面ライダーにだってなれるぜ!」
「うんっ!わかったー!」
俺のありきたりな言葉に男の子は真剣に聞いてくれるそして、素直に頷いてくれる。
──胸に走るチクッとした痛み。
仮面ライダーやってるってのは、嘘は言ってない。
でも………なんか後ろめたさを感じてしまう。
俺は本当に……この子の憧れる『仮面ライダー』か?
「ユウヤー!帰るよー!」
「はーいっ!かめんらいだーのおにいちゃん、またねー!」
「あ、あぁ……!またな!」
やがて男の子はおばあちゃんに呼ばれ、食玩売り場を離れていく。
手を降って純粋無垢なその背中を見送る。
なんなんだろうな、今日は。
なんか街に出た途端、余計なことばっかり考えてしまう。
「………あーー!考えるのやーめたっ!!」
わざとらしく、本当にわざとらしく声に出すと俺は仮面ライダーのソフビを買い物かごを手に取り、買い物かごの中に仮面ライダーのソフビ人形を全種類ぶちこんだ。
安心してくれ。理緒から渡された分は使わない。全部自腹だよっ!
棚に並べられている食玩を見て関心する。
最近の食玩はすごく完成度が高い。
特に仮面ライダーやウルトラマン、ガンダム等は大人もハマるコンテンツであるため、特にその傾向が強い感じがする。
とりあえず俺は仮面ライダーのコーナーを観てみる。
今までは朝が起きれないからあまり観てなかったけど、勇騎さんや“あの子”と出会ってから今放送してるやつや過去に放送していたやつを中心に見始めたが………仮面ライダーもなかなか面白いじゃん。
そして、今放送している仮面ライダー……リバイスもかなり好みだ。
たしかもう映画公開されてるから、ノエルを連れて一緒に映画行こうかな。
………しっかし、仮面ライダーやってるのに仮面ライダーの映画観に行くってどういう状況だよ。
「おっ、9月からのギーツももうソフビ出てるんだ……すげぇ。
おぉ、食玩版のアイテムもある!おぉ………!
買っちゃおうかなぁ~………」
「おにいちゃん、かめんらいだーすきなのー?」
ひとりで食玩を眺めてると、幼稚園児くらいの男の子が話しかけてきた。
男の子の腰には変身ベルト。
結構昔のやつ………フルーツの錠前を刀で切る奴だから、確か……刀だから『ブレイド』………だっけ?あれ?違う?
「最近はまっちゃってさ~。君も仮面ライダー好きなの?」
「うん!ぼくかめんらいだーがいむになるの!」
……あー、そうだった失敬失敬。
ブレイドじゃなくてフルーツを切るから『鎧武』だ!
男の子は腰に巻いたベルトを自慢げに見せては鎧武の変身ポーズだろうか、なんか腕を上に突き出すようなポーズをとる。
「おっ!お兄ちゃんと同じだねぇ!
まっお兄ちゃんはもう仮面ライダーだけどな!」
「そうなのー!?どうやったらなれる!?」
ついつい余計なことを言ってしまう。
でも男の子は俺の言葉に目を輝かせてくれる。
「あぁ!だから君も好き嫌いしないでご飯たくさん食べてさ、お父さんやお母さん護れるくらい強くなるんだ!
そうすりゃ仮面ライダーにだってなれるぜ!」
「うんっ!わかったー!」
俺のありきたりな言葉に男の子は真剣に聞いてくれるそして、素直に頷いてくれる。
──胸に走るチクッとした痛み。
仮面ライダーやってるってのは、嘘は言ってない。
でも………なんか後ろめたさを感じてしまう。
俺は本当に……この子の憧れる『仮面ライダー』か?
「ユウヤー!帰るよー!」
「はーいっ!かめんらいだーのおにいちゃん、またねー!」
「あ、あぁ……!またな!」
やがて男の子はおばあちゃんに呼ばれ、食玩売り場を離れていく。
手を降って純粋無垢なその背中を見送る。
なんなんだろうな、今日は。
なんか街に出た途端、余計なことばっかり考えてしまう。
「………あーー!考えるのやーめたっ!!」
わざとらしく、本当にわざとらしく声に出すと俺は仮面ライダーのソフビを買い物かごを手に取り、買い物かごの中に仮面ライダーのソフビ人形を全種類ぶちこんだ。
安心してくれ。理緒から渡された分は使わない。全部自腹だよっ!