Episode.7 REUNION
「イヌヌワ~ン………」
「どした?ヒメ?」
心配そうに見つめるヒメ。
この子、いつも苦悩のくの字も感じてなさそうな幸せそうな顔してるのに……。
俺はこの子の表情(かお)すら曇らせちまった。
なにやってんだ、俺!
「ホントなんでもないよ。
あ、そうだ!ヒメ、この近くに出来たアイス屋さんで売ってた牛乳めっちゃ旨かったんだよ!
お買いもの済んだら買ってやるよ!」
確かこの近くに『世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス』っていうスイーツ屋さんがこの願葉区にも出来たけど、確か姫矢のお店限定で『カルシウム満点アルティメットミルク』なる牛乳が販売されたんだっけ。
前に理緒が買ってきたのを飲ませてもらったが、飲んだ瞬間に力がみなぎるようなあの旨さは忘れられない。
───ちなみに、メロンパンアイスの本店はここ姫矢のお隣の街『金沢』にあったりする。
「イヌヌワン!イヌヌワン!」
「おぉ、ヒメ!嬉しいか!」
そっか~、お前バイクだけど、美味しい牛乳飲みたいんだな。
それにしてもすげぇバイクだな。ガソリンの代わりに牛乳で動くんだから。
燃費もよくて、維持費もかからないすっごくエコロジーなバイクじゃねぇか!
やっべ、いいバイク手にいれたかも!
「そのためにもまずはちゃんとお買いもの済まさねぇとな!」
「イヌヌワンッ!」
俺はヒメをしっかり抱っこしたままデパートの方向に向かうオートウォークに乗る。
幸いここのオートウォークは屋根がついている場所にあるので、日差しも遮ってくれる。
「あぁ………やっと落ち着ける…………」
ヒメと共にオートウォークに乗り、ボンヤリとする。
仲間たちとバイクをかっ飛ばすのもいいんだけど、正直こうやってボンヤリしてる方が好きだ。
ボンヤリとオートウォークに身を任せているといよいよデパート『姫矢・ムトーナノカドー』が見えてきた。
ここも姫矢グループが出資した大型デパート。
この街の人々の暮らしを支える場所だ。
──だが、俺は知らなかったんだ。
このデパートでまた新たな戦いが待っていることに。
そして……『あの人』と再会することになろうとは。
「どした?ヒメ?」
心配そうに見つめるヒメ。
この子、いつも苦悩のくの字も感じてなさそうな幸せそうな顔してるのに……。
俺はこの子の表情(かお)すら曇らせちまった。
なにやってんだ、俺!
「ホントなんでもないよ。
あ、そうだ!ヒメ、この近くに出来たアイス屋さんで売ってた牛乳めっちゃ旨かったんだよ!
お買いもの済んだら買ってやるよ!」
確かこの近くに『世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス』っていうスイーツ屋さんがこの願葉区にも出来たけど、確か姫矢のお店限定で『カルシウム満点アルティメットミルク』なる牛乳が販売されたんだっけ。
前に理緒が買ってきたのを飲ませてもらったが、飲んだ瞬間に力がみなぎるようなあの旨さは忘れられない。
───ちなみに、メロンパンアイスの本店はここ姫矢のお隣の街『金沢』にあったりする。
「イヌヌワン!イヌヌワン!」
「おぉ、ヒメ!嬉しいか!」
そっか~、お前バイクだけど、美味しい牛乳飲みたいんだな。
それにしてもすげぇバイクだな。ガソリンの代わりに牛乳で動くんだから。
燃費もよくて、維持費もかからないすっごくエコロジーなバイクじゃねぇか!
やっべ、いいバイク手にいれたかも!
「そのためにもまずはちゃんとお買いもの済まさねぇとな!」
「イヌヌワンッ!」
俺はヒメをしっかり抱っこしたままデパートの方向に向かうオートウォークに乗る。
幸いここのオートウォークは屋根がついている場所にあるので、日差しも遮ってくれる。
「あぁ………やっと落ち着ける…………」
ヒメと共にオートウォークに乗り、ボンヤリとする。
仲間たちとバイクをかっ飛ばすのもいいんだけど、正直こうやってボンヤリしてる方が好きだ。
ボンヤリとオートウォークに身を任せているといよいよデパート『姫矢・ムトーナノカドー』が見えてきた。
ここも姫矢グループが出資した大型デパート。
この街の人々の暮らしを支える場所だ。
──だが、俺は知らなかったんだ。
このデパートでまた新たな戦いが待っていることに。
そして……『あの人』と再会することになろうとは。