Episode.7 REUNION

「その様子だと……ま~たイケないこと考えてたぁ?」


理緒はまたもやニンマリと笑う。

その表情は挑発的で、そしてどこか妖艶で。


ホントこの子俺と1歳違いなんだよね!?

10歳くらい上に見えるよ!?



「い、いやいやいやいや!変なこと考えてねぇって!

別にノーマルだよノーマル!」


「いいよいいよ。男の子だもんね。そういうのに興味あるお年頃だもんね。

それにしてもあっついなぁ~……」


「っ!!」


理緒は相変わらず笑みを浮かべたまま、自分のシャツの胸元を摘まみバタバタと仰ぐ。

シャツの隙間から彼女の豊満な胸の谷間が見える。


暑いなんて絶対嘘。だってここすごくクーラー効いてるもん。


理緒のやつ、俺のことからかってるんだ。

だって半笑いだもん。



アカンアカン………ここで見たら理緒の思うツボ!

しかし………これが悲しき男の性(サガ)。


どうしても気になってしまう。

ついつい覗き込んでしまうッ!!



「……あれ?どうしたの?」


理緒は俺の方に向き直ると、今度はエプロンを外し、これ見よがしに足を組み換える。

理緒のやつ今日はミニスカートだ。

ミニスカートから伸びた健脚が俺の視線をさらに釘付けにしてしまう。



おぉぉぉぉ………!み、見えそ……




…………って俺のバカ!!





完璧に理緒のペースに乗せられてんじゃねーか!




「な、何でもございませんよ~……ハハッ、ハハハハハ…………」


「ふーん……そのわりにはさっきから視線がイヤらしいんだけど?」


俺は視線を反らし笑って誤魔化すのだけど、理緒は笑みを浮かべたまま、自分の胸をつついてみせる。


柔らかそうな豊満な胸がプルンと…………

ごめんなさい…………完敗です。



ていうか、ノエルがいるというのに何をしてるんだ俺はッッ!!




「すんませんでしたッ……!」


「あはははは………もう勝利くんっば面白すぎ!

ちょっとからかっただけでこれだもん!」


観念して席に突っ伏す俺と、そんな俺の姿を見て笑い声をあげる理緒。



やっぱ俺は理緒にはかなわねぇわ。

……いろんな意味で。
8/35ページ
スキ