Episode.6 RAINY
「この野郎……切り刻んでやるよ!」
一番最初に動いたのは全身が青いクワガタのような角を持ったシンプルな見た目の怪人。
たしか『スタッグハードスマッシュ』だっけか。
その手に持った双刀で斬りかかってきた。
しかし……その動きは欠伸が出そうなほどに遅い。
少なくとも昨日戦ったあの二人には遠く及ばない。
「遅ぇ……」
前言撤回。
こりゃ退屈しのぎにすらなりゃしない。
さっさとコイツら全員喰って、適当なところで仮眠するとしようか。
《カリュブディスメギド》
さっき喰ったばかりのジュエルに宿っていた怪人の力を解放する。
全身のステンドグラスを模した装甲に真っ白な怪人の姿が映し出される。
すると左肩の口が鮫の頭部ような形となり肥大化した。
後から旦那から説明を受けたのだが、スキャッフォルドオーガに鎧装することでカプセルに宿っていたオーガの力が強化され、ファントム以外の怪人だけでなく他の種族の怪人やライダーを喰らっても自身の力として使うことが出来るようになったのだそうだ。
カリュブディスメギトの力を解放することで、体と同等の大きさとなった左肩の口を開くと、斬りかかってきたスタッグハードスマッシュを丸呑みにした。
バリボリと咀嚼音と共に奴の体を砕く。
肉が裂ける音、骨が砕ける音。
そして、口……というか左肩の中であのガキの断末魔が響く。
やがてゴクンと飲み込む音と共に断末魔が聴こえなくなると左肩の口が元のサイズとなり、更に力が漲ってくるのがわかった。
「……あ……あぁ………!」
それを見ていた他三人の怪人たちは怖じ気づいたように後退りする。
「オエッ……
クソッ……あのクソガキ、俺の口……じゃなくて肩の中で糞漏らしやがって。
きったねぇな………!」
左肩が口になった影響のせいか胃の中から昇るようにして、なんとも言えないひどい臭いが鼻腔を擽った。
どうやらさっき踊り食いした怪人に変身していたガキが今際の際に糞でも漏らしたようなのだ。
せっかくの食事がこれでは台無しである。
「はぁ……
俺に喰われても……てめぇらは漏らすなよなァァ!」
《スタッグハードスマッシュ》
今喰らったばかりのガキが変身していた怪人の力を解放する。
ステンドグラスの装甲にはスタッグハードスマッシュの姿が映し出された。
それと同時に俺の両腕には二対の刃が形成され、同時に体が軽くなったような錯覚に陥る。
俺に背を向け逃げ出した三体の怪人たち。
無論、逃がす訳などない。
「そらぁぁっ!」
俺は高速移動により奴らに肉薄するとその双刀を奴らに振りかざした。
そう、俺は『処刑台の鬼』スキャッフォルドオーガ。
一度でも俺の前に立ちはだかったものは処刑する。
それが俺のポリシーだ。
一番最初に動いたのは全身が青いクワガタのような角を持ったシンプルな見た目の怪人。
たしか『スタッグハードスマッシュ』だっけか。
その手に持った双刀で斬りかかってきた。
しかし……その動きは欠伸が出そうなほどに遅い。
少なくとも昨日戦ったあの二人には遠く及ばない。
「遅ぇ……」
前言撤回。
こりゃ退屈しのぎにすらなりゃしない。
さっさとコイツら全員喰って、適当なところで仮眠するとしようか。
《カリュブディスメギド》
さっき喰ったばかりのジュエルに宿っていた怪人の力を解放する。
全身のステンドグラスを模した装甲に真っ白な怪人の姿が映し出される。
すると左肩の口が鮫の頭部ような形となり肥大化した。
後から旦那から説明を受けたのだが、スキャッフォルドオーガに鎧装することでカプセルに宿っていたオーガの力が強化され、ファントム以外の怪人だけでなく他の種族の怪人やライダーを喰らっても自身の力として使うことが出来るようになったのだそうだ。
カリュブディスメギトの力を解放することで、体と同等の大きさとなった左肩の口を開くと、斬りかかってきたスタッグハードスマッシュを丸呑みにした。
バリボリと咀嚼音と共に奴の体を砕く。
肉が裂ける音、骨が砕ける音。
そして、口……というか左肩の中であのガキの断末魔が響く。
やがてゴクンと飲み込む音と共に断末魔が聴こえなくなると左肩の口が元のサイズとなり、更に力が漲ってくるのがわかった。
「……あ……あぁ………!」
それを見ていた他三人の怪人たちは怖じ気づいたように後退りする。
「オエッ……
クソッ……あのクソガキ、俺の口……じゃなくて肩の中で糞漏らしやがって。
きったねぇな………!」
左肩が口になった影響のせいか胃の中から昇るようにして、なんとも言えないひどい臭いが鼻腔を擽った。
どうやらさっき踊り食いした怪人に変身していたガキが今際の際に糞でも漏らしたようなのだ。
せっかくの食事がこれでは台無しである。
「はぁ……
俺に喰われても……てめぇらは漏らすなよなァァ!」
《スタッグハードスマッシュ》
今喰らったばかりのガキが変身していた怪人の力を解放する。
ステンドグラスの装甲にはスタッグハードスマッシュの姿が映し出された。
それと同時に俺の両腕には二対の刃が形成され、同時に体が軽くなったような錯覚に陥る。
俺に背を向け逃げ出した三体の怪人たち。
無論、逃がす訳などない。
「そらぁぁっ!」
俺は高速移動により奴らに肉薄するとその双刀を奴らに振りかざした。
そう、俺は『処刑台の鬼』スキャッフォルドオーガ。
一度でも俺の前に立ちはだかったものは処刑する。
それが俺のポリシーだ。