Episode.6 RAINY
「……やったか!?」
崩れ落ちるようにして膝をつくスキャッフォルドオーガを見ては俺たちは飛び退き、奴の出方を伺う。
確かに俺たちは奴の体を抉ったのだ。
後は奴が爆発四散するのを待つだけだ。
しかし、そんな甘い考えなど通用はしない。
次の瞬間、俺たちは己の考えの甘さを痛感させられることとなる。
《フェニックス!》
奴の体のステンドグラスに映るのは不死身の魔人『フェニックス』。
ファントムの一体だが、高い戦闘能力と撃破されようとも一瞬にして再生してしまうほどの再生能力を持つ。
……ちょっと待てよ。
オーガはフェニックスなんて喰らってたか……?
まさかこの世界で喰らったのか?
そんなことを考えているよりも早く、炎が奴の傷を包むと、みるみるうちに傷が塞がっていき、あっという間に無傷となってしまった。
オリジナルのフェニックスより、傷の再生が早すぎる。
それにアイツはそんな風に自身の傷を癒すことはできないはずだ……。
まさかオリジナルのファントムよりも高い精度で能力を行使出来るとでもいうのだろうか。
「ふぅ……。
有象無象にしてはなかなかいい攻撃だったぜ……」
「嘘……だろ………!」
《Set up!オーバーロード!オーミネーション!》
「今度こそ決めるぞアルッ!!」
「わかってる!」
短期決戦などといったが、これでは焦っているだけだ。
そんなことは分かっている。
俺はリベルオーミネーションシールズに変身すると、αと共に駆け出した。
《Set up-Twin!ダブル!サイクロンジョーカーエクストリーム!ウィザード!インフィニティ!》
《ビッカーチャージブレイク!ドラゴンシャイニング!フュージョンフォーメーション!》
《Genocide……Slash》
精製されたリベルガンブレードを巨大化させ、極彩色のエネルギーを纏わせ奴に切りかかる。
その背後にはαも控えている。
今度こそここで……!!
《レギオン》
自分たちの攻撃で奴の姿が隠れたその瞬間、何処からともなくファントムの名前をコールする音声が聞こえる。
その直後、暴風と共に何かが裂ける音がして………
「……っ!!」
「うごけ……ない………!」
何かに縫い付けられたように俺たちの体が動かなくなった。
動かない四肢を見てみれば自分たちの四肢に面する空間が引き裂かれており、その空間の裂け目が自分たちの動きを阻害しているのだ。
「何処の誰だか知らねぇが……暇潰し程度にはなったぜ……。お前たちにゃ感謝するぜ………」
肥大化したリベルガンブレードが粉砕され、奴の姿が現れる。
奴の手にはエクスライザー。
そして左腕にはカプセルホルダー。
まずい……!強力な一撃がくる!
「動けっ………!」
「残念だが手遅れだ……。
サラバだ我が友よ………ってなァァ!!」
《エクスライザーノヴァ………!!》
必死に抵抗する俺たちの努力も虚しく、奴の右腕には巨大なエネルギーの爪が形成される。
それを空間の裂け目に縫い付けられて動けない俺たちに叩きつける。
「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
強烈な一撃と眩い光。
それから全身に走る痛み。
俺たちの体は宙を舞い、その瞬間拘束からも解放される。
「………くっ……くそっ………!!」
「うっ……!」
使っているライダーシステムの差か、
それとも俺たちの力量の差か。
豪快に床に叩きつけられると俺たちの変身は解除されてしまった。
なにかを言っているようだが奴の声は聞こえない。
代わりに雨粒が屋根を打ち解ける音だけが響く。
体はもう動かない。
やがて……雨音が聞こえなくなる頃には俺の意識も途切れてしまった。
崩れ落ちるようにして膝をつくスキャッフォルドオーガを見ては俺たちは飛び退き、奴の出方を伺う。
確かに俺たちは奴の体を抉ったのだ。
後は奴が爆発四散するのを待つだけだ。
しかし、そんな甘い考えなど通用はしない。
次の瞬間、俺たちは己の考えの甘さを痛感させられることとなる。
《フェニックス!》
奴の体のステンドグラスに映るのは不死身の魔人『フェニックス』。
ファントムの一体だが、高い戦闘能力と撃破されようとも一瞬にして再生してしまうほどの再生能力を持つ。
……ちょっと待てよ。
オーガはフェニックスなんて喰らってたか……?
まさかこの世界で喰らったのか?
そんなことを考えているよりも早く、炎が奴の傷を包むと、みるみるうちに傷が塞がっていき、あっという間に無傷となってしまった。
オリジナルのフェニックスより、傷の再生が早すぎる。
それにアイツはそんな風に自身の傷を癒すことはできないはずだ……。
まさかオリジナルのファントムよりも高い精度で能力を行使出来るとでもいうのだろうか。
「ふぅ……。
有象無象にしてはなかなかいい攻撃だったぜ……」
「嘘……だろ………!」
《Set up!オーバーロード!オーミネーション!》
「今度こそ決めるぞアルッ!!」
「わかってる!」
短期決戦などといったが、これでは焦っているだけだ。
そんなことは分かっている。
俺はリベルオーミネーションシールズに変身すると、αと共に駆け出した。
《Set up-Twin!ダブル!サイクロンジョーカーエクストリーム!ウィザード!インフィニティ!》
《ビッカーチャージブレイク!ドラゴンシャイニング!フュージョンフォーメーション!》
《Genocide……Slash》
精製されたリベルガンブレードを巨大化させ、極彩色のエネルギーを纏わせ奴に切りかかる。
その背後にはαも控えている。
今度こそここで……!!
《レギオン》
自分たちの攻撃で奴の姿が隠れたその瞬間、何処からともなくファントムの名前をコールする音声が聞こえる。
その直後、暴風と共に何かが裂ける音がして………
「……っ!!」
「うごけ……ない………!」
何かに縫い付けられたように俺たちの体が動かなくなった。
動かない四肢を見てみれば自分たちの四肢に面する空間が引き裂かれており、その空間の裂け目が自分たちの動きを阻害しているのだ。
「何処の誰だか知らねぇが……暇潰し程度にはなったぜ……。お前たちにゃ感謝するぜ………」
肥大化したリベルガンブレードが粉砕され、奴の姿が現れる。
奴の手にはエクスライザー。
そして左腕にはカプセルホルダー。
まずい……!強力な一撃がくる!
「動けっ………!」
「残念だが手遅れだ……。
サラバだ我が友よ………ってなァァ!!」
《エクスライザーノヴァ………!!》
必死に抵抗する俺たちの努力も虚しく、奴の右腕には巨大なエネルギーの爪が形成される。
それを空間の裂け目に縫い付けられて動けない俺たちに叩きつける。
「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
強烈な一撃と眩い光。
それから全身に走る痛み。
俺たちの体は宙を舞い、その瞬間拘束からも解放される。
「………くっ……くそっ………!!」
「うっ……!」
使っているライダーシステムの差か、
それとも俺たちの力量の差か。
豪快に床に叩きつけられると俺たちの変身は解除されてしまった。
なにかを言っているようだが奴の声は聞こえない。
代わりに雨粒が屋根を打ち解ける音だけが響く。
体はもう動かない。
やがて……雨音が聞こえなくなる頃には俺の意識も途切れてしまった。