Episode.6 RAINY
《ファントム!オーガ!》
《ライオンファンガイア!》
奴がエクスライザーのトリガーを引くと、奴の左手にカプセルホルダーが装着される。
装着されると、奴はカプセルを一本ずつ起動してはカプセルホルダーに装填していく。
起動したカプセルに宿っていたのは最強と称されるファントムと、これまた最強クラスのファンガイア『チェックメイトフォー』の1人の力。
どちらも腕っぷしが自慢の怪物たちだ。
「……“鎧装(がいそう)”」
《デュアルフュージョン!スキャッフォルドオーガ!》
二本のカプセルを読み込ませ、デバイスの中で2体の怪人の力を掛け合わせると、自身の胸の前でトリガーを引いた。
デバイスから放出された刻印が奴の体に刻み付けられると奴の姿が変質していく。
その体は大きく、そして禍々しく。
そしてどこまでも歪で醜く。
やがてどす黒いオーラと共に奴の姿が完全に作り替えられると、黒いオーラは勢いよく弾け、周囲に衝撃波が叩きつけられた。
「「くっ……!」」
俺とアルは自分の体が吹っ飛ばされないようにその場で踏ん張るので精一杯だ。
とても衝撃波に耐えながら変身など出来るものではない。
「ハァアァァァ………!!」
やがて黒いオーラが掻き消えるとそこに現れたのは……
ステンドグラスのような全身の鎧。
右肩が城壁を模した荘厳な鎧であるのに対し、左側は巨大な怪物の口となっている。
頭部は掛け合わされたオーガとライオンファンガイアの両方の装飾を持ち合わせているが、そのベースとなっているのはそのどちらのモチーフとも異なり、西洋のドラゴンのような頭部である。
確かに今までもエクスキメラと呼ばれる怪物とは遭遇していたし勝利と出会ったばかりの頃にも戦ってはいるが、ここまで悪趣味な見た目で、そしてここまで威圧感を感じられるエクスキメラも初めてである。
名前は……電子音声から察するに『スキャッフォルドオーガ』だろうか。
なるほど……“断頭台の鬼”……言うなれば“処刑人”か。
本当に悪趣味なことこの上ない。
「行くぞ、アル!」
「うん……!」
奴は危険だ。
臨戦態勢である以上戦うしかない。
俺たちもそれぞれベルトを構え………
《チェーンジ!仮面ライダー!リベル!》
《Change……Alpha》
──変身を完了させると目の前の処刑人へと駆け出していくのであった。
《ライオンファンガイア!》
奴がエクスライザーのトリガーを引くと、奴の左手にカプセルホルダーが装着される。
装着されると、奴はカプセルを一本ずつ起動してはカプセルホルダーに装填していく。
起動したカプセルに宿っていたのは最強と称されるファントムと、これまた最強クラスのファンガイア『チェックメイトフォー』の1人の力。
どちらも腕っぷしが自慢の怪物たちだ。
「……“鎧装(がいそう)”」
《デュアルフュージョン!スキャッフォルドオーガ!》
二本のカプセルを読み込ませ、デバイスの中で2体の怪人の力を掛け合わせると、自身の胸の前でトリガーを引いた。
デバイスから放出された刻印が奴の体に刻み付けられると奴の姿が変質していく。
その体は大きく、そして禍々しく。
そしてどこまでも歪で醜く。
やがてどす黒いオーラと共に奴の姿が完全に作り替えられると、黒いオーラは勢いよく弾け、周囲に衝撃波が叩きつけられた。
「「くっ……!」」
俺とアルは自分の体が吹っ飛ばされないようにその場で踏ん張るので精一杯だ。
とても衝撃波に耐えながら変身など出来るものではない。
「ハァアァァァ………!!」
やがて黒いオーラが掻き消えるとそこに現れたのは……
ステンドグラスのような全身の鎧。
右肩が城壁を模した荘厳な鎧であるのに対し、左側は巨大な怪物の口となっている。
頭部は掛け合わされたオーガとライオンファンガイアの両方の装飾を持ち合わせているが、そのベースとなっているのはそのどちらのモチーフとも異なり、西洋のドラゴンのような頭部である。
確かに今までもエクスキメラと呼ばれる怪物とは遭遇していたし勝利と出会ったばかりの頃にも戦ってはいるが、ここまで悪趣味な見た目で、そしてここまで威圧感を感じられるエクスキメラも初めてである。
名前は……電子音声から察するに『スキャッフォルドオーガ』だろうか。
なるほど……“断頭台の鬼”……言うなれば“処刑人”か。
本当に悪趣味なことこの上ない。
「行くぞ、アル!」
「うん……!」
奴は危険だ。
臨戦態勢である以上戦うしかない。
俺たちもそれぞれベルトを構え………
《チェーンジ!仮面ライダー!リベル!》
《Change……Alpha》
──変身を完了させると目の前の処刑人へと駆け出していくのであった。