「グッ………！」


「わりぃけど、これで終わりだ！」


《アイン！バースト！》


アインのカプセルを読み込ませ、背中に朱雀の翼を展開し、空を舞う。



《リベル！バースト！》

《アクティブ！エグゼイド！ムテキ！》


続いてリベルのカプセルを読み込ませ、初めて勇騎さんと戦った時に勇騎さんが使っていた黄金のエグゼイド……『エグゼイド・ムテキゲーマー』の幻影を纏う。



準備は整った………これで幕引きだ！



《エクスライザーストライク！！》


今度は２つのカプセルを一気にスキャンし、青白いエネルギーを右足に宿す。



「はぁぁぁぁ………だーーーーーーー！！！」


そして、急降下と共に加速。

その両隣にはリベルとアインの二大ライダーが並び立ち、俺と共にキックを放つ。


三ツ又の蒼き槍となった俺の一撃は、大天使の名を関する怪物の体を捉え…………



「ーーーーーーー！！」


奴の体を彼方に弾き飛ばす。


あまりの威力に奴の体は放物線を描きながら上空へ舞い上がる。



《HIT！HIT！HIT！HIT！HIT！HIT！HIT！HIT！HIT！HIT！GREAT！PERFECT！！》


無数に現れる文字と激しいエフェクト。

そのただでさえ重たい一撃を何十発、いや何百発分に増殖させ、アークアンゲロスの体を破壊していく。



そして…………



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」


雄叫びよりも更に大きな断末魔。


泣いているのか、それとも助けを求める叫びか。


そんなものにかまけている時間はないが、奴の断末魔に少しだけ胸の痛みを感じつつ、奴が一際大きな光となって激しい爆音と共に消えてなくなるのを黙って見送るのであった。