「いくぞ！」


「「おう！」」


「ちょ、待ってくれよ！おい！」


パワーアップを果たした3人は地面を勢いよく蹴り、それぞれ駆け出していく。

完全に置いてきぼりを食らった俺も遅れて駆け出していく。



「まずは奴の攻撃を封じる！リベル！力を貸してくれ！」


「わ、分かった！」


《ガシャコンブレイカー！》


《ガシャコンキースラッシャー！》


初対面の相手に名前を呼ばれ困惑するリベルこと勇騎さん。まぁ、今はエグゼイド・ムテキゲーマーに変身しているのだが。

2人はそれぞれ武器を召喚すると、飛び上がりスネークアンゲロスの翼目掛けて刃を振り下ろす。


しかし、地面から現れた巨大な尻尾に阻まれてしまう。



「………くっ、尻尾が厄介だな。

お前らはサポート頼む！」


「あぁ！」


「あっ、はい」


すぐに頷くアインに対し、俺は困惑からワンテンポ遅れた返事になってしまった。

アインはバックルに風を取り込むと風を纏い加速。



《リヒト！バースト！》


《ドゥンケル！バースト！》


１つずつカプセルを読み込ませると膂力と瞬発力を強化し、こちらも加速。

アインと共に邪魔な尻尾の“処理”に当たると言うわけだ。

正直いきなり来ていきなり指図されるのは気に入らない。
だけど今は仕方ないか。

あの人の強さはホンモノだ。

ノエルのこともあるから早く、早くアイツを片付けないと……。