Episode.4 CROSS

「クウガさん!」


《仮面ライダークウガ!》


「ストロンガーさん!」


《仮面ライダーストロンガー!》



「痺れる技、お借りします!変身ッ!」


《クロスライド!ライジングチャージャー!》


俺たち3人を他所に、クロスは新しいアンプルを2本取り出し起動。

現れる2体のライダーたちの幻影。

それをベルトに装填しレバーを引くとクロスの体に幻影が重なり、赤と金のエネルギーが融合、全身から放電する。



そして現れたのは、

金と赤の装甲に黒いアンダースーツ。

カブトムシ、クワガタムシ両方を模した角にクラッシャーと呼ばれる牙。

先ほどの2体のライダー、クウガとストロンガー双方の特徴を受け継いだクロス………『クロス・ライジングチャージャー』が誕生する。



「さぁ………行くぜ?」


軽いステップから駆け出すと複眼が青く染まる。

すると目にも止まらぬスピードになり、バットアンゲロスたちに肉薄。

電撃を纏った拳を何度も叩き込む。



「ぐっ……コイツ!」


攻撃を受け続けてきたバットアンゲロスが反撃。

拳を放つがその俊敏さで咄嗟に飛び退く。



「喰らえ!エレクトロファイヤー!!」


そして複眼が再び赤く染まれば、両腕を擦り地面に叩きつける。

すると地面に稲妻が走り全てのバットアンゲロスに炸裂し、辺りが真昼のように明るくなる。



「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」


そして………断末魔の叫びをあげながら物の怪たちは物言わぬ骸と成り果てた。
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