Episode.4 CROSS
「ノエルをどうするつもりだ!」
「決まってるじゃない。こっちで働いて貰うの。私たちの『目的』の為に」
「目的………?」
「貴方に話すことじゃないから!」
急に雰囲気が変わったクイーンワスプアンゲロスこと沖田 優里香。
彼女が右手を大きく振るうと何処からともなく“黒い塊”がブゥゥゥンという音を立てながらこちらに向かってくる。
「くっそ、なんだこれ!?」
狭い室内では思うように動けず、黒い塊は俺を包み込む。
俺は腕をふるってその黒い塊を振り払うと、黒い塊の一部が地面に叩きつけられる。
「………マジかよ………!」
その黒い塊の一部を見て俺は背筋が凍ったような感覚に襲われる。
それは自然界に存在するものより一回り大きいスズメバチだった。
つまりこの黒い塊の正体は巨大スズメバチの群れという事。
そのスズメバチに俺を滅多刺しにして毒殺にでもするつもりなのだろうか。
しかしその直後、それがそんな優しいものじゃないという事を身をもって知る事になる。
「ノエルちゃんは貰っていくよ。じゃあね~」
「!!」
そう言って彼女が指を鳴らした瞬間だった。
目の前が真昼になったかのように明るくなる。
直後、爆発音と襲いかかる衝撃、熱風。
俺の体は後方へ……つまりは部屋の出口の方へと吹っ飛ばされる。
体が地面に叩きつけられ、視界が開けたとき、あの巨大スズメバチの群れが爆弾だという事に気付いたのだった。
「決まってるじゃない。こっちで働いて貰うの。私たちの『目的』の為に」
「目的………?」
「貴方に話すことじゃないから!」
急に雰囲気が変わったクイーンワスプアンゲロスこと沖田 優里香。
彼女が右手を大きく振るうと何処からともなく“黒い塊”がブゥゥゥンという音を立てながらこちらに向かってくる。
「くっそ、なんだこれ!?」
狭い室内では思うように動けず、黒い塊は俺を包み込む。
俺は腕をふるってその黒い塊を振り払うと、黒い塊の一部が地面に叩きつけられる。
「………マジかよ………!」
その黒い塊の一部を見て俺は背筋が凍ったような感覚に襲われる。
それは自然界に存在するものより一回り大きいスズメバチだった。
つまりこの黒い塊の正体は巨大スズメバチの群れという事。
そのスズメバチに俺を滅多刺しにして毒殺にでもするつもりなのだろうか。
しかしその直後、それがそんな優しいものじゃないという事を身をもって知る事になる。
「ノエルちゃんは貰っていくよ。じゃあね~」
「!!」
そう言って彼女が指を鳴らした瞬間だった。
目の前が真昼になったかのように明るくなる。
直後、爆発音と襲いかかる衝撃、熱風。
俺の体は後方へ……つまりは部屋の出口の方へと吹っ飛ばされる。
体が地面に叩きつけられ、視界が開けたとき、あの巨大スズメバチの群れが爆弾だという事に気付いたのだった。