Episode.3 EIN

「…………終わったな」


「あぁ」


スネークアンゲロスが息絶え、本体のヴァイトップと共に灰になって消えていくのを見届けると互いに変身を解く。




「「ショーリーーーーーーー!!」」


「お前ら!?」


程なくして逃げたはずの亨多と孟がやってくる。

やっぱアンゲロスとの戦闘を録画したビデオカメラが気になるのだろう。

コイツら本当に何もしてなかったのにね。



「ちゃんと撮れた!?」


「と、撮れた………と思うけど」


言い寄ってくる亨多に驚きつつ、台に置いてあったビデオカメラを亨多に渡す。

亨多はビデオカメラを受け取ると録画内容をチェックする。




「さっきから気になってたんだけど、なんだそのカメラ?」


するとカメラが気になったのかカメラを覗き込む輝。



「あぁこれね。俺ら、アンゲロスを倒す動画を撮って金稼いでいるんだよ」


それに対し孟は俺たちの活動内容を簡単に説明する。

本当に呑気な奴らだ。

それに、無知というものは恐ろしいものである。


前線で戦ってきた俺たちにそれを言うとか……。
まぁ、俺もコイツらには嘘を教えてるから批判はできないンだけどな。



俺は輝の方をみやる。

すると輝は………







「……あぁ、TEAM Xのパチモンみてえなもんか」


「「パチモンってなんだよ!?つーかTEAM Xって何!?」」


孟と亨多の声がハモる。

まぁチームバルチャーの活動を気に入ってるコイツらは、パチモンと言われて思う所があるんだろう。

俺はどうでもいいけどな。
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