misunderstanding



はぁ…。嫌なもの見ちゃったなあ…
そもそも何で、あーゆー状況になるの？！
私とオルガって付き合ってるんじゃないの？
オルガにとって私って何？？



「あー！！！イライラする！」

「わぁ…びっくりした…」



ミヤビはアトラに夕飯を貰い席について食べていたのだが、先ほど見てしまった光景が頭から離れずにいた。


ミヤビの隣に座っていた三日月は、溜息ばかりつくミヤビを心配して見ていたが、ミヤビは大声とともに急に立ち上がり、三日月は小さく飛び跳ねた



「なんだ？今日は随分とご機嫌斜めだなあ？ミヤ」

「オルガ……ふん！」

「あ？どーした、ミヤ」



あまりの大声にオルガが食堂の入り口に立ちながらミヤビに声をかけた。それも悪戯っ子の様な笑みを向けて。
ミヤビはオルガから目線をずらし、元の位置に座り直した



「どーした？ミヤ」

「み、皆が見てるから…////」

「それが何だ、ん？」



オルガはミヤビの元へ歩き出し、隣に座るとミヤビの顎を掴み、こちらへと向かせる。
オルガはゆっくりとミヤビの顔に近づいていく。
ミヤビは耳まで赤くしながらキョロキョロと目を泳がせた



「何でご機嫌斜めなんだ？」

「そ、それは…」

「言えねぇんだったら、今日は食べてやらねぇぞ？」



オルガはミヤビの耳元で囁き最後に、かぷっ。
とミヤビの耳を甘噛みする。
ミヤビは小さく吐息を零し、潤んだ瞳でオルガを見つめながら、口がパクパクと動いている。
それを見たオルガは声を押し殺しながら、笑っていた



「だ、だって！……今日オルガの部屋に行こうとしたら…その、し、知らない女の人がオルガの部屋から出てきたし…それに！オルガは上半身、裸だったから…」

「………。ぷっあははは！！！」

「な！何で笑うんだよ！…凄い悩んだんだからね！」

「悪ぃり、悪ぃり、あははは！」



ミヤビはオルガから目線を外しなが、訳を話した。それを聞いたオルガは、机を叩きながら大笑い。
謝りながらもミヤビの頭を優しく撫でている



「あれはな、空調を直してもらってたんだよ」

「え？？」

「ここ最近俺の部屋暑いだろう？ミヤも俺の部屋暑いってよく言うから、見てもらったんだよ。それがたまたま女だっただけで、別にお前が考えてる様なことは、何もねぇーよ」

「え、…じゃ、私の勘違い…？？」

「あぁ、そうゆう事だな。じゃあ、お詫びのキスでも貰うとするかな？」



オルガの顔が急に男らしい顔つきになりミヤビの鼓動がさらに速くなり、見惚れて動けないことをいい事に、オルガは少し口を開けミヤビに迫る



「ここでイチャイチャするの、やめて」

「ミカ！痛ぇ！痛ぇ！！」



三日月はいい加減にしろ！と顔に書いた様な顔をしてオルガの耳を引っ張ると、シノやユージンもそうだ！そうだ！と言いながら
ミヤビとオルガを食堂から追い出した



misunderstanding ※勘違い

（ミヤからお詫びのキス貰ってねぇし部屋戻るか）
（あ、待ってよオルガ！）
（可愛がってやるから覚悟しろよ）