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なんとか風見さんの協力もあって資料のファイリングは終わった。
風見さんはじゃ僕はこれで上がります。と席を立つので
ミヤビも慌てて立ち上がりお礼を言い頭を下げた。



「そうゆう所、変わってないんですね…」

「え？」

「いえ、龍咲さんも遅くならない内に帰って下さいね」

「ありがとう。そうさせて貰います」



風見さんはいつも紳士だ。
基本口が荒いのを見たことがない。
切羽詰まった時や、怒った時は流石に荒くなるが
…それ以外では何時も紳士



「なんだ…まだ残ってたのか」

「あ、お疲れ様です降谷さん。
昼間渡されたファイリング今終わったところで…」

「…まさか、全部やったのか？」

「はい？…風見さんも手伝ってくれたので
何とか、終わりましたよ？」

「そうか。ならもう帰れ。
初日早々居残られると困るのは俺だからな」

「ご心配無く。丁度今帰るところなので」



ミヤビは椅子の背もたれに掛けている、上着に袖を通し肩に鞄を掛ける。
周りを見てみれば降谷の姿はどこにも無く、ミヤビは電気を消して部署を出る