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ただ最近、例の悪戯が無くなって来ている…
いい事なんだけれども、どうも腑に落ちないと言うか、嫌な予感がしている…
が、その甲斐あってこうして、秀一さんと毎晩飲んで居られるのだけれども…



「そろそろ、帰りますかな」

「そうだな」



ミヤビは秀一さんと店を出て、帰路へ着く
秀一さんは送っていくと毎回言ってくれるのだが、そこまで酔っても居ないので遠慮している。
そもそも秀一さんの帰りが遅く成るので、気が引ける…と言うのもあるが一番の理由は…



「はぁ…またか…」



そう。この尾行の事だ。例の悪戯が引いたのは良い事なのだが、その代わり尾行が始まったのだ。
ただミヤビも公安なので一般人よりも勘は鋭い。それに天才と言われただけに、隠密系は群を抜いていた



「どうしようかなぁ…」



正直捕まえるのは簡単だけれども、まだ欲しい情報が手に入っていない為、ずっと泳がしていたのだが…

んー、そろそろ家の監視カメラや盗聴もストレスになって来ているし…


pipipipi…


ん？メールだ…降谷から…？
珍しい事もあるものだ。明日は雨かもしれないな
なんて事を思ってメールを開くと、本文は不規則に並んだ平仮名が並んでいる


これは降谷と付き合っていた頃、念には念をと言う事で考えた暗合文字だ。ミヤビはそれを解読し直ぐに降谷に空メを送る


了解や合意の時は空メで、不都合な場合や承諾が出来ない場合は、暗合文字で理由を送るのが、2人のルールだ


しょうがない。尾行している奴はまた後でにしよう。ミヤビは再び歩き出した