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目の前の喫茶店にはあの、潜入捜査をしている安室透がいる。
外からガラス後にし営業スマイルで女子高校生と話しているのが目に入る


つか、何も疑問せずにパニクらずに、平然と過ごしてられるよね。わたし…



「いらっしゃいませ」



喫茶店ポアロに入ると、リンリンと鳴り安室さんが声を掛けてくる。
ミヤビはどうも。と軽く会釈をし、カウンターに座る


やっぱカウンターになるよね…出来れば、安室さんから離れたかったのだが、生憎テーブルは安室さん目当ての女性客で埋め尽くされている為、カウンターに渋々座る


安室さんは決して苦手ではない。寧ろカッコいいと思うし、ボクシングの腕も凄い。弟子入りしたいぐらいだ。それに営業スマイルとは分かっているものの、年甲斐にもなくドキッとしてしまう



「ご注文は如何されますか？」

「あ、じゃ…コーヒーを１つ」

「畏まりました。少々お待ちください」



はぁ…緊張した。柄にもなく緊張した…。
何事にも第一印象は大切！と教え込まれて来たミヤビは、笑顔で対応する。ちゃんと笑えていただろうか…？緊張してたしなあ…。
声は震えなかっただけ、マシだと思う


そんな時リンリンと扉を開く音がし、その客はミヤビの元へ駆け寄る