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「来るよ！三日月！」

「あぁ！オルガ、みんなを下げてくれ」



オルガは三日月の言う通り、みんなを下げた
他のみんなは下がりつつ、祈る思いでミヤビたちの戦いを見つめていた



「三日月、俺が援護する！」

「ありがとう、ミヤビ！」


三日月は敵の撤退中のモビルワーカーの所に移動した。そうすれば敵も安易に撃てなくなる。
が案の定、敵は逆ギレして猪の様に三日月に突っ込んでいく



「貴様！モビルワーカーを狙うとはなんと卑怯な！」

「どの口が言うんだ！」

「確かに。お前らが言える立場か？」



敵の言葉に、三日月、ミヤビと返していく
三日月も前に出てメイスを投げた
敵は武器を投げるなんて！と驚いた顔をしながら軽々とメイスを空へと弾いた


三日月はすぐさま高く飛びメイスを空中でキャッチし、持ち替えて再びメイスを左手めがけ振り下ろした
敵の左手は綺麗に吹っ飛ぶ



「浅いかっ！……はっ！？」

「嫌だなあ。忘れてもらっちゃ」

「ありがとう、ミヤビ！」



三日月は手応えを感じていたが、慣れない分
威力がそこまで乗らなかった。
ミヤビはもう一機が動くのを見逃さず、振りかざした斧が三日月に当たる前に
太刀で受け止めた



「どこから持ってきたのか知らんが、そんな寄せ集めのモビルスーツで、このギャラルホルのグレイズの相手が出来るとでも？」

「言うね…。最初に突っ込んできた奴は死んだけど？」

「その声！まさか貴様…子供か？」

「だったら何だよ。お前たちが殺しまくったのも、これからあんたを殺すのも、俺たち子供だ」

「ぐっ…押し負けるッ！」



グレイズの言う通り、この機体は寄せ集めで
モビルスーツっぽく作ってあるが、完全な部品が無い為、脆い部分がある…。

それがいかれちまう前に決着つけないと、一気に不利になる！ここは押し切る！



「クランク二尉！」

「ちっ！」



ミヤビがより力をかけた時、敵のモビルスーツが射撃を打ってきた。ミヤビは持ち前の反射神経と洞察力で無傷で回避をする



「ミヤビ！」

「大丈夫、三日月。当たってない」



ミヤビは三日月の所まで戻り、三日月はメイスで地面を切った。
その時の土ぼこりで、ミヤビは下から三日月は上から太刀とメイスを振りかざした。
ミヤビの太刀はモビルスーツの顔の部分を大破し、三日月のメイスは左足を大破した



「にゃろ！逃がすか！！」



グレイズが仲間の機体をすぐさまに、回収し
ミヤビ達に背を向けて、逃げていく
と三日月は必死で追おうとするものの
ミヤビ三日月はバルバトスの反動で意識が遠のいて
ミヤビの紅月はグレイズとのパワー勝負で
ガタが来たのか、動かなくなってしまった