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「っと…どーした？」

「名瀬さん…」

「ミヤビは泣き顔も可愛いが、笑顔の方が可愛いぞ。ん？」



我武者羅に走っていると、前にいる名瀬さんに気が付かず、ぶつかってしまったが名瀬さんはミヤビを怒る訳でもなく
ミヤビの目に溜まった涙を拭いてくれた



「大丈夫か？」

「うん…。落ち着きました」

「なんかあったのか？
それとも…葬式の気でも当たったか？」

「いえ、お葬式はすごく良かったです。
私自身の気持ちも整理できたと言うか…」

「なら…三日月か」

「！！！」



不意に三日月の名前が出てきて過剰に反応してしまう。
フラッシュバックしたように、あの光景が頭の中で再生され続ける