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「うん。表向きはね。裏では何でもやるんだよ。
私はそこの実験体だったの」

「実験体…って、なんの？」

「モビルスーツとのパイロットのシンクロする実験体だたっの」



三日月は火星ヤシを食べながら、ミヤビに聞く。ミヤビは振り返り、アキヒロと三日月を見つめ、笑って居た



「モビルスーツとのシンクロってどうゆう意味だ？」

「どんなに高性能のモビルスーツを使っても、どんなに優秀なパイロットでも、お互いに100%の力って出せないんだよ。

頑張っても7割がいい所でさ。どうしたらお互いに100%の力が出ると思う？」



ミヤビは2人に問いかけてみるが、2人は首を横に振った



「私達も分からなかったの。でもね、人には使っていない脳が沢山あって、そこを使えるようになれれば、モビルスーツとより近い存在。

自分の一部のように慣れれば、もっと強く成れるはずだと、大人達は言ってたの。

だからね色々な人体実験をしたよ。一緒に過ごして居た人はどんどん死んで行った。

遺伝子だって変える実験もした。それでも実験は成功しなかったの。

私が受た手術はね、この紅月のICチップが脳に組み込まれて、紅月には私の脳の一部が入ってるの」

「えっ……」

「嘘…だろ…」

「この実験が1番効果が出て、直ぐに、生き残っている彼等に手術を受けさせた。脳の取り出す部分を変えてみたり、取り出す量を変えてみたり…もう、本当に色々。

でも、みんな死んじゃったの…私だけ生き残っちゃったの」



三日月とアキヒロは悲しいような、怒っているような顔でミヤビを見て居た。いつの間にか三日月は火星ヤシを食べるのをやめていた