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久々に解放したから疲れたなあ…。
ふぅ。でもお陰でイライラは飛んでいったし。



「気分いいー！…あ…」

「お疲れミヤビ」

「あの時は死ぬかと思ったぜ」



ミヤビは紅月のコックピットを開くと、そこには三日月とアキヒロが手を差し伸べていた
ミヤビは2人の顔を交互に見つめて、左右の手で三日月とアキヒロの手を握った



紅月から降りて来たはいいものの、2人は手を離してはくれなかった。むしろ強く握りしめ、2人の目力に潰されそうな威力だ



「分かった！分かったよー！話すから…」

「アレ、何だったの？」

「物凄いスピードで目が追えなかった」



三日月とアキヒロは手を離すと紅月を見つめ柵に寄りかかっている。ミヤビも2人の間に座り込んだ



「前に火星で、幾つか話をしなくちゃいけないって言ったの覚えてる？」



三日月は、うん。覚えてると答えた。アキヒロは黙って聞いている



「CGSに私来る前、アクラルって言う所に居たんだけど…」

「アクラル？…確か一般企業じゃなかったか？」



アキヒロが、眉をハの字にしてこちらを向く
三日月はどこから持ってきたのか、火星ヤシを食べて居た。ミヤビは立ち上がり紅月の左足を撫でた