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「ん、……」

「気がついた？」

「三日月…」



ミヤビは状況を把握しようと、辺りを見渡す。どうやら医務室のようだった。
声のする方へ顔を向けると三日月が心配そうな顔でミヤビを見つめていた


そっか、私あの後倒れたんだっけか…
迷惑かけちゃったなあ



「お、目ぇ覚めたみたいだな」

「！っ……オルガ…」



医務室の扉から声がして、振り向けば参番組の皆が来ていた。
ミヤビは少し前のことを思い出した。オルガたちに話す。って言った事を…。

参番組の皆はミヤビのベットの近くに椅子を各自持ち寄り、ミヤビを見ていた



「ゔぅっ……」

「ミヤビ…」



ミヤビは体を少し持ち上げようと、起き上がるが身体中に電気が走ったような痛みに襲われた。
三日月の手を借りて、なんとか上半身を起き上がらせる事が出来た



「本当はずっと話さなきゃって…思ってたんだ…。でも皆と過ごす時間が長く、楽しいくなって行くにつれて、この事を話したら、もう皆と一緒にいれなくなるような気がして…ずっと話せなかった。ごめん…」



ミヤビは、俯きながら皆に頭を下げた。
参番組の皆は、静かに話を聞いている



「はぁ…。幾つか話さなきゃっいけない事があるんだけど、まずは…一番皆を騙してた事から話すね。」



ミヤビは俯いた顔を恐る恐る、持ち上げぐるっとの ベットを囲むように座っている参番組の皆の顔を見渡した。

ミヤビの目には今にも溢れそうな程に涙が溜まっている



「実は……私、女なの…」

『……えぇぇー！！！？』

「ずっと騙していてごめんなさい！！」



ミヤビの言葉に皆が同じタイミングで同じ驚き方をして、見事に声がハモっている。
ミヤビは持ち上げた頭を、すぐに下げ、謝った



「だからかぁ…ミヤビ軽かったし。変だと思った」

「え…？？」

「それに良い匂いがした」

「ッッ！？！？……///」



ミヤビは三日月の帰って来た言葉に驚き、下げていた頭を上げ、三日月を見た。
三日月はどこか納得したような顔つきでミヤビを見つめ、少し微笑んだ顔で言われれば、必然的に誰だって顔を赤らめるに違いない。ミヤビも例外では無い



ほかのメンバー達も何やら、納得したように独り言を言いながら、うんうん。と首を縦に振っている