●●しないと出られない部屋
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「なんだここは。」
『知らない部屋だね。』
ただ広い部屋。白い空間が辺りを占めている。
なんで?部屋で課題をしていた筈なのに。
文次郎は早速部屋を物色しているし。
『文次郎なにかあった?』
「お前も辺りを調べろ。何か見つけたらすぐ教えろよ。」
『私も調べないといけないの?面倒臭いな。』
辺りを調べると色々分かった事がある。
扉らしき物はあるが引き戸がない。しかも頑丈。苦無で傷つけてもビクともしない。近くでは文次郎が躍起になっている。
「俺は早く鍛錬がしたいんだーー!」
『暴れても無理みたいだね。』
「くそっ!」
『んっ?文次郎ここに何か書いてるよ。』
((部屋を出たければ接吻せよ))
「なんだと!!!」
『はぁ?』
「なんだこれは!せせせ、接吻だと!!!!」
『うーん?忍びたる者がこれぐらいで動揺してたらいけないと思うけど。』
「ぐっ!!」
それから半刻が過ぎるが変わりなく、文次郎も落ち着きなくうろうろしている。
どうしよう。まだ課題も残ってるしずっとここで過ごす事はできないからどうにかしたいけど文次郎があれじゃあどうこうできないし。でもな。
『ねぇ文次郎、接吻しようか…。』
「なっ、馬鹿かお前は!そんなのは簡単にするもんじゃないだろう!」
『でも、ここに居てもどうこうできなかったんだから一回はやってみるべきだと思うけど。それとも私と接吻するのは嫌?』
「そういう事じゃない!」
『だったら目つぶってよ。』
「お、おい!」
『黙ってよ。すぐ終わるから。』
「お、お前!」
チュッ………………………カチャッ!
『あ、開いた。』
「お前!何した!?」
『えっ?接吻だけど。額に。』
「くっ〜〜!」
『何?口が良かった?』
「っ〜〜〜〜〜お前なぁ!!!」
『ははっ!!顏真っ赤じゃん!からかい甲斐あるね。』
「お前、覚えてろよ!」
『ぷっ!悪党の台詞じゃん。』
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