短編
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君を愛するあまり
『勘ちゃん。』
「なーに?名前。」
『この状況はどういう事かな?』
今、私は恋仲である尾浜勘右衛門の手が壁に置かれ、行く手を阻まれている。
いわゆる壁ドンってやつだ。しかも壁に手の平ではなく拳がめり込むタイプに恐怖と焦りで汗をかく私。
でも目の前の勘右衛門はそんな私を気にせず、黒い笑みをまとわせながらニコニコと終始笑顔だ。
これがとても怖くて堪らない。
待って、私何か勘右衛門の気に触るような事をしちゃったの?
必死に頭をフル回転させるが覚えがない。
この結果がまた勘右衛門の怒りに油を注ぐ事になるとは思ってもみなかった。
「どうしても分からないの?」
『はい…』
「うーん……ならもう少しその足らない頭で考えてみて。」
やばいやばい、目が笑っていない勘右衛門怖すぎる。
いつもの笑顔ではなく、どす黒い眼差しで私に冷たい言葉を吐き、余計勘右衛門の笑顔に黒さが増した。
でも勘右衛門の言葉にピタッと止まる。そんな私を不思議に覗き込む勘右衛門。
足らない頭って酷くない。これでも必死に考えているのに勘右衛門の言い方に腹が立ってきた。
『……勘……なんか』
「えっ、なんて?」
『酷い事を言う勘右衛門なんか嫌いって事!』
勘右衛門の事は好きなのにこんな事を言われるだなんて思ってもみなかった。
つい昨日まで恋仲らしく、団子とか一緒に食べて過ごして悪だくみもしていたのにあまりの変わりようにショックを受け、大きい声を出してしまった。
勘右衛門の静止を振り切って飛び出すと呆気に取られている勘右衛門。私が普段こんな言い方をしないから余計びっくりしてるんだよね。
でも今の勘右衛門は怖すぎて何をされるか分からないから取り敢えず逃げた。
勘右衛門を振り切って逃げた先で膝を抱え込んで座り込む。
勘右衛門怖かった。
原因が分からない私も悪いけど……けどあんな目で見なくても。ツゥっと涙が溢れ落ちる。
他の男の子と関係なんか持たないし勘右衛門以外見えていないのに何で。
『何であんな言い方……』
「此処に居た。」
溢れ落ちる涙を拭っていると勘右衛門がひょこっと姿を現した。そのまま私と距離を詰めると隣に座り込む。
沈黙が流れる中、勘右衛門が私の流れる涙をすくう。
「名前、怖い思いをさせてごめん。」
『勘ちゃん……』
「もうあんな事しないから。」
『……ほんと?』
「…… 名前の事泣かせる訳じゃなかったんだ。」
『………』
「本当にごめん。」
勘右衛門の真剣な顔付きに冷静になっていく。涙が止まり改めて勘右衛門と向き合う。
『本当に思ってる?』
「傷つけてごめん。」
『でもなんであんなに怒ったの?』
「いや、三郎が……」
『んっ?三郎?』
「俺は学級委員長委員会でしょ?でも名前が恋仲の俺じゃなくて三郎に相談したから思わず……」
勘右衛門が明後日の方向を向きながら恥ずかしそうに頬を掻く。
そういえば勘右衛門が実習で居ない時、たまたま三郎が通りかかってくノ一教室で出た言伝を頼んだような気が。
まさかあれで勘ちゃんは怒った訳ね。
『勘ちゃん。』
「……はい。」
『もう少し素直になってくれたら嬉しいな。』
あと優しく抱き締めてほしい。勘右衛門の耳元で囁くと嬉しそうな顔でそっと私を抱き締めてくれる。
掴めない人だと思ってた私の恋仲は思った以上に単純みたいだ。
「もうー……あのね名前。」
『なーに?』
「口吸いしちゃ駄目?」
『二度と言わないならいいよ。』
罰の悪そうな顔をしながら言ってくる勘右衛門にべっと舌を出しながら意地悪よく笑うとぱぁああと笑顔になる勘右衛門。
「もう傷つけないから。」
『約束ね。』
勘右衛門の唇に引き寄せられるように自身の唇が重なる。
私の恋仲は嫉妬しやすいけど私が思った以上に愛してくれている。
でも普段から笑みを絶やさない人が怒る時は改めてとても怖いものだと実感する出来事だった。
_________________________
(三郎、勘ちゃんってあんなに怖かったかな?)
(えっ……あー、何かあったのか?)
(この間ちょっとね)
(別にそんな事はないんじゃないか?)
((名前の事になると勘右衛門、人が変わるからなー))
(三郎)
(ひっ!か……勘右衛門)
(ちょっと表でようか?)
(わ、私は何もしていない!)
『勘ちゃん。』
「なーに?名前。」
『この状況はどういう事かな?』
今、私は恋仲である尾浜勘右衛門の手が壁に置かれ、行く手を阻まれている。
いわゆる壁ドンってやつだ。しかも壁に手の平ではなく拳がめり込むタイプに恐怖と焦りで汗をかく私。
でも目の前の勘右衛門はそんな私を気にせず、黒い笑みをまとわせながらニコニコと終始笑顔だ。
これがとても怖くて堪らない。
待って、私何か勘右衛門の気に触るような事をしちゃったの?
必死に頭をフル回転させるが覚えがない。
この結果がまた勘右衛門の怒りに油を注ぐ事になるとは思ってもみなかった。
「どうしても分からないの?」
『はい…』
「うーん……ならもう少しその足らない頭で考えてみて。」
やばいやばい、目が笑っていない勘右衛門怖すぎる。
いつもの笑顔ではなく、どす黒い眼差しで私に冷たい言葉を吐き、余計勘右衛門の笑顔に黒さが増した。
でも勘右衛門の言葉にピタッと止まる。そんな私を不思議に覗き込む勘右衛門。
足らない頭って酷くない。これでも必死に考えているのに勘右衛門の言い方に腹が立ってきた。
『……勘……なんか』
「えっ、なんて?」
『酷い事を言う勘右衛門なんか嫌いって事!』
勘右衛門の事は好きなのにこんな事を言われるだなんて思ってもみなかった。
つい昨日まで恋仲らしく、団子とか一緒に食べて過ごして悪だくみもしていたのにあまりの変わりようにショックを受け、大きい声を出してしまった。
勘右衛門の静止を振り切って飛び出すと呆気に取られている勘右衛門。私が普段こんな言い方をしないから余計びっくりしてるんだよね。
でも今の勘右衛門は怖すぎて何をされるか分からないから取り敢えず逃げた。
勘右衛門を振り切って逃げた先で膝を抱え込んで座り込む。
勘右衛門怖かった。
原因が分からない私も悪いけど……けどあんな目で見なくても。ツゥっと涙が溢れ落ちる。
他の男の子と関係なんか持たないし勘右衛門以外見えていないのに何で。
『何であんな言い方……』
「此処に居た。」
溢れ落ちる涙を拭っていると勘右衛門がひょこっと姿を現した。そのまま私と距離を詰めると隣に座り込む。
沈黙が流れる中、勘右衛門が私の流れる涙をすくう。
「名前、怖い思いをさせてごめん。」
『勘ちゃん……』
「もうあんな事しないから。」
『……ほんと?』
「…… 名前の事泣かせる訳じゃなかったんだ。」
『………』
「本当にごめん。」
勘右衛門の真剣な顔付きに冷静になっていく。涙が止まり改めて勘右衛門と向き合う。
『本当に思ってる?』
「傷つけてごめん。」
『でもなんであんなに怒ったの?』
「いや、三郎が……」
『んっ?三郎?』
「俺は学級委員長委員会でしょ?でも名前が恋仲の俺じゃなくて三郎に相談したから思わず……」
勘右衛門が明後日の方向を向きながら恥ずかしそうに頬を掻く。
そういえば勘右衛門が実習で居ない時、たまたま三郎が通りかかってくノ一教室で出た言伝を頼んだような気が。
まさかあれで勘ちゃんは怒った訳ね。
『勘ちゃん。』
「……はい。」
『もう少し素直になってくれたら嬉しいな。』
あと優しく抱き締めてほしい。勘右衛門の耳元で囁くと嬉しそうな顔でそっと私を抱き締めてくれる。
掴めない人だと思ってた私の恋仲は思った以上に単純みたいだ。
「もうー……あのね名前。」
『なーに?』
「口吸いしちゃ駄目?」
『二度と言わないならいいよ。』
罰の悪そうな顔をしながら言ってくる勘右衛門にべっと舌を出しながら意地悪よく笑うとぱぁああと笑顔になる勘右衛門。
「もう傷つけないから。」
『約束ね。』
勘右衛門の唇に引き寄せられるように自身の唇が重なる。
私の恋仲は嫉妬しやすいけど私が思った以上に愛してくれている。
でも普段から笑みを絶やさない人が怒る時は改めてとても怖いものだと実感する出来事だった。
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(三郎、勘ちゃんってあんなに怖かったかな?)
(えっ……あー、何かあったのか?)
(この間ちょっとね)
(別にそんな事はないんじゃないか?)
((名前の事になると勘右衛門、人が変わるからなー))
(三郎)
(ひっ!か……勘右衛門)
(ちょっと表でようか?)
(わ、私は何もしていない!)