お嬢さん？









「３つになったーー！！！」


『また何か聞こえる。』






今日は裏山に鍛錬で来ている。大きい声が聞こえ、額の汗を拭いその場所に向かうと乱太郎、きり丸、しんべえが居た。あの子達何をしているのか。その近くには長次と土井先生も居る。




　

『やっ、長次。あの３人何しているの？』

「名前か。補習だ。」

『補習？』

「あぁ、前に山田先生の女装に偉そうな事を言っていたからな。」

『伝子さんを？伝子さん綺麗だと思うけど。』

『………そうか。』





そう話していると土井先生がやってきて長次が説明する。土井先生は呆れているようだ。





『忍者として思いあがるなって言う意味ね。』

「そうだ。」

『え、でもあの三人を長次だけで審判するの？』

「他の二人も来ている。」

「長次だけな訳ないだろう。」

「名前もこんな所に居たんだ。」

『仙蔵に伊作。これは大変な評価ね。』

「気味の悪い補習に付き合わされて迷惑だ。」




この補習の採点ポイントは二つ。
一つ目は外見のチェック。二つ目は通行人にお嬢さんと呼んでもらう事。




「名前、お前にも審判をしてもらう。」

『え、でも私が審判していいの？』

「名前はくの一でもあり、今後任務でも女装している忍者に出くわす事もあるだろう？その為にも正確な観察眼は身につけないといけない。」

『土井先生まで。分かりました。でもーあの三人はひと目ですでに………』

「……みなまで言うな。」





それぞれ長次、仙蔵、伊作がチェックを行う。小平太は歩き方が男。留三郎は笑顔が怖い。文次郎は服が肌けている。笑顔が怖いってどういう状態。三人とも容赦がない。





「名前はどう評価する？」

『うーん………厳しめで評価していい？』

「そうしてくれ。それがあいつらにはちょうどいい。」

『なら言うね。小平太はぶりっこが強い、逆に不自然。留三郎は元気アピールしすぎ、もっとか弱いアピールをしないと。文次郎は服が乱れている上に胸見えて女装所じゃない。共通して言える事は三人とも化粧が濃くて顔面強い。まずは所作、化粧、身だしなみをしっかりしないと女性らしくみえないかな。』


「おい、私達より厳しい評価だぞ。」

「名前容赦ないね。なんか僕怖くなってきた。」

『だから厳しめで評価するって言ったじゃん。女の目線からも見ないと具体的な改善点なんて分からないでしょ？』

「名前の言うとおりだ。」

「何かこの指摘が私達にも言われている気がする。」

『あぁ、ここの四人の女装の質は高いよ。女装した姿でデートしたいぐらい。』

「何で女装したままでデートしないといけないんだ！」

『仙蔵怒らないで〜。それぐらいかわいいからだよ〜。』

「それはそれで屈辱だ！」

『でも女装に自信はあるでしょ？』

「やかましい！」

「二人とも抑えて抑えて〜気づかれちゃうよ。あ、山田先生が来たみたい。」





伝子さんが話しをしていると通行人が通りかかり伝子さんだけがお嬢さんと言われている。でもお茶摘みのバイトに誘われただけで三人は不合格になった。























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（伝子さんお綺麗でした。）

（あら貴方見る目あるわね。一緒にお茶でもどうかしら。）

（勿論。男装でご案内してもいいですか？）

（あっら〜〜〜、お言葉に甘えるわ。）

（おい名前！何で伝子さんがよくて俺らが駄目なんだ！）

（基礎から出直しな。）

（もう男装してやがる！）