短編
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優柔不断じゃいられない
今日も気になっているあの子。名前ちゃんとは同じ五年生でくのたまだけど見かけたら手を振ってくれるぐらいの関係性だ。でも色々授業や図書室で関わる事で良好な仲を築けている。そんなあの子が気になりつつある。
今日通りかけたらまたあの優しい笑顔で僕の方を見て元気に手を振ってくれるからいつの間にか名前ちゃんを目で追ってしまっている。
「雷蔵、見てるだけでいいのか?」
「そうだぞ。あんなに手を振っちゃって。」
「えぇ!只の挨拶じゃないか!」
「雷蔵、そんなに声を張り上げたら苗字の奴気づくぞ。」
「もう!皆んなしてなんなの!」
恥ずかしさやらで思わず大きな声を出してしまい、自分の口を抑えたけど既に遅かったみたい。
名前ちゃんがこちらを不思議そうに傾げて見ている。
だけど隣にいたくのたまの子とすぐに行ってしまった。
「雷蔵、惜しかったな。」
「勘右衛門も三郎も僕をそっとしておいて!」
思わず金切り声を出してしまった。
『あっ!雷蔵君!』
「名前ちゃん!」
『ふふっ、この間振りだね。』
図書室で書物を探しに来た名前ちゃんと偶然会う事が出来た。この間は三郎達に邪魔されたから思わぬ再開に笑顔になる。
『今日は何か新刊の入庫あった?』
「そうだね。これなんか僕のお薦めだよ。」
『本当!雷蔵君とは書物の趣味が合うから薦めてくれる本はすごく大好きなんだ。』
「えっ、ほんとかい?」
『本当、本当!』
そう言い僕が進める書物を受け取る名前ちゃん。名前ちゃんの物言いに一瞬鼓動が早まる。
いやいや落ち着け僕。
今は書物の事が好きって言っただけであって、別に深い意味は無い筈なのに心が揺さぶられてしまう僕がいる。
共通な書物の話題で盛り上がる僕達。
読書が趣味な僕らは自然と会話に花が咲く。
『雷蔵君はあの書物読んだ?』
「この間のかい?」
『そうそう!』
図書室は私語厳禁だけど、今は僕達二人しかいないから小声で話をする。
それでも楽しそうに話をする名前ちゃんとはこの時間が続けばいいのにって思いもある。
僕は名前ちゃんの事がきっと好きなんだろう。だって君と二人でいる時はこんなにも心が安らぐ。
会えない日々もあるけど会えた日はいつにも増して元気が出る。
君を見ると恋焦がれてしまう。そんな君と二人で過ごせたらな。
そう言えば近々中在家先輩が書物関連で町に向かうって言ってたかな。でも野外実習と重なっているから僕が代わりに行けないかって言われていたっけ。
それなら書物の好きな名前ちゃんを誘いたいけどもし興味がなくて断られたらどうしよう。
わざわざ休日に誘うような事でもないような気がするし。でも名前ちゃんとなら一緒に行きたいし書物の事に関してもっと喋りたいし。
自身の迷い癖が出てしまっている。これは煩悩の迷いだ。
『君……雷蔵君!』
「わぁ!名前ちゃんごめん!」
『何か考え事?』
考え込んでいた僕に声を掛ける。僕の様子を見てくすくすっと笑う君。
えぇい!雷蔵!ここは当たって砕けろだ!
心の自身が珍しく声を荒げる。
「名前ちゃん!!!」
『うわ!どうしたの?』
「こ、今度の休み……」
『……今度の休み?』
「僕と一緒に町に行きませんか!?」
『えっ!雷蔵君と町に?』
しまったあぁ!感情が昂ってしまって大事な事を言うのを忘れていた!
あたふたしながら必死に言葉を紡ぐ。
「そ、そうなんだ!中在家先輩から書物関連で頼まれ事をされてて一緒にどうかなって思って!」
『書物関連………』
僕の話を聞いて顎に手を添えて考え込む名前ちゃん。思わず勢いで誘っちゃったけど名前ちゃんの用事とか全然考えてなかった。
どうしよう。
「あ、でも用事とかあったら全然大丈夫だから気にしないで!」
『行きたい!』
「えっ!……ほ、ほんとかい!」
『雷蔵君となら楽しそうだから私行きたいな。』
僕の誘いに笑顔で返し、彼女の言葉が僕の胸を貫く。
思ってもみない返事に思わず飛び立つような喜びを感じる。
『私も一緒に書物関連の作業に関わりたかったの!』
名前ちゃんの言葉に思わず心の中で握り拳をつくる。
僕、図書委員で本当に良かった。
「な、なら今度の休日は一緒に町に向かおう。」
『うん!了解!』
いつもなら迷い癖で優柔不断になるけど勢いで誘えて良かった。具体的な日時を決めると書物を持って図書室を出る名前ちゃん。
その後ろ姿を見届けると全身から力が抜け座り込む。
「名前ちゃんと逢瀬……」
うわごとのように繰り返す。でも気になっている名前ちゃんとの出かけにこの胸の高鳴りはもう押さえられない。
「当日までもつのかな。僕の心臓。」
頭から湯気が出るほど赤面する顔を覆ってしまう。
『雷蔵君との逢瀬……』
図書室の扉を優しく閉めた後、急いでくのたま長屋に戻る。
自室に戻るとそのまま膝から崩れ落ちる。胸元には雷蔵君から薦められた書物があり嬉しさのあまり書物で顔を隠し悶えてしまう。
良かった。雷蔵君の前ではいつも通りに接する事ができて。
雷蔵君のお誘いに嬉しさが隠せず火照った顔に手を伸ばす。今までの人生の中で一番熱い。
この胸には恋の予感めいたものが胸にある。
高鳴る鼓動に気持ちを押さえる。
『…………雷蔵君……好き。』
溢れる吐息を混ぜながら彼へ秘めていた想いを口から出さざるを得ない程、私の心は彼への想いで満たされていた。
今日も気になっているあの子。名前ちゃんとは同じ五年生でくのたまだけど見かけたら手を振ってくれるぐらいの関係性だ。でも色々授業や図書室で関わる事で良好な仲を築けている。そんなあの子が気になりつつある。
今日通りかけたらまたあの優しい笑顔で僕の方を見て元気に手を振ってくれるからいつの間にか名前ちゃんを目で追ってしまっている。
「雷蔵、見てるだけでいいのか?」
「そうだぞ。あんなに手を振っちゃって。」
「えぇ!只の挨拶じゃないか!」
「雷蔵、そんなに声を張り上げたら苗字の奴気づくぞ。」
「もう!皆んなしてなんなの!」
恥ずかしさやらで思わず大きな声を出してしまい、自分の口を抑えたけど既に遅かったみたい。
名前ちゃんがこちらを不思議そうに傾げて見ている。
だけど隣にいたくのたまの子とすぐに行ってしまった。
「雷蔵、惜しかったな。」
「勘右衛門も三郎も僕をそっとしておいて!」
思わず金切り声を出してしまった。
『あっ!雷蔵君!』
「名前ちゃん!」
『ふふっ、この間振りだね。』
図書室で書物を探しに来た名前ちゃんと偶然会う事が出来た。この間は三郎達に邪魔されたから思わぬ再開に笑顔になる。
『今日は何か新刊の入庫あった?』
「そうだね。これなんか僕のお薦めだよ。」
『本当!雷蔵君とは書物の趣味が合うから薦めてくれる本はすごく大好きなんだ。』
「えっ、ほんとかい?」
『本当、本当!』
そう言い僕が進める書物を受け取る名前ちゃん。名前ちゃんの物言いに一瞬鼓動が早まる。
いやいや落ち着け僕。
今は書物の事が好きって言っただけであって、別に深い意味は無い筈なのに心が揺さぶられてしまう僕がいる。
共通な書物の話題で盛り上がる僕達。
読書が趣味な僕らは自然と会話に花が咲く。
『雷蔵君はあの書物読んだ?』
「この間のかい?」
『そうそう!』
図書室は私語厳禁だけど、今は僕達二人しかいないから小声で話をする。
それでも楽しそうに話をする名前ちゃんとはこの時間が続けばいいのにって思いもある。
僕は名前ちゃんの事がきっと好きなんだろう。だって君と二人でいる時はこんなにも心が安らぐ。
会えない日々もあるけど会えた日はいつにも増して元気が出る。
君を見ると恋焦がれてしまう。そんな君と二人で過ごせたらな。
そう言えば近々中在家先輩が書物関連で町に向かうって言ってたかな。でも野外実習と重なっているから僕が代わりに行けないかって言われていたっけ。
それなら書物の好きな名前ちゃんを誘いたいけどもし興味がなくて断られたらどうしよう。
わざわざ休日に誘うような事でもないような気がするし。でも名前ちゃんとなら一緒に行きたいし書物の事に関してもっと喋りたいし。
自身の迷い癖が出てしまっている。これは煩悩の迷いだ。
『君……雷蔵君!』
「わぁ!名前ちゃんごめん!」
『何か考え事?』
考え込んでいた僕に声を掛ける。僕の様子を見てくすくすっと笑う君。
えぇい!雷蔵!ここは当たって砕けろだ!
心の自身が珍しく声を荒げる。
「名前ちゃん!!!」
『うわ!どうしたの?』
「こ、今度の休み……」
『……今度の休み?』
「僕と一緒に町に行きませんか!?」
『えっ!雷蔵君と町に?』
しまったあぁ!感情が昂ってしまって大事な事を言うのを忘れていた!
あたふたしながら必死に言葉を紡ぐ。
「そ、そうなんだ!中在家先輩から書物関連で頼まれ事をされてて一緒にどうかなって思って!」
『書物関連………』
僕の話を聞いて顎に手を添えて考え込む名前ちゃん。思わず勢いで誘っちゃったけど名前ちゃんの用事とか全然考えてなかった。
どうしよう。
「あ、でも用事とかあったら全然大丈夫だから気にしないで!」
『行きたい!』
「えっ!……ほ、ほんとかい!」
『雷蔵君となら楽しそうだから私行きたいな。』
僕の誘いに笑顔で返し、彼女の言葉が僕の胸を貫く。
思ってもみない返事に思わず飛び立つような喜びを感じる。
『私も一緒に書物関連の作業に関わりたかったの!』
名前ちゃんの言葉に思わず心の中で握り拳をつくる。
僕、図書委員で本当に良かった。
「な、なら今度の休日は一緒に町に向かおう。」
『うん!了解!』
いつもなら迷い癖で優柔不断になるけど勢いで誘えて良かった。具体的な日時を決めると書物を持って図書室を出る名前ちゃん。
その後ろ姿を見届けると全身から力が抜け座り込む。
「名前ちゃんと逢瀬……」
うわごとのように繰り返す。でも気になっている名前ちゃんとの出かけにこの胸の高鳴りはもう押さえられない。
「当日までもつのかな。僕の心臓。」
頭から湯気が出るほど赤面する顔を覆ってしまう。
『雷蔵君との逢瀬……』
図書室の扉を優しく閉めた後、急いでくのたま長屋に戻る。
自室に戻るとそのまま膝から崩れ落ちる。胸元には雷蔵君から薦められた書物があり嬉しさのあまり書物で顔を隠し悶えてしまう。
良かった。雷蔵君の前ではいつも通りに接する事ができて。
雷蔵君のお誘いに嬉しさが隠せず火照った顔に手を伸ばす。今までの人生の中で一番熱い。
この胸には恋の予感めいたものが胸にある。
高鳴る鼓動に気持ちを押さえる。
『…………雷蔵君……好き。』
溢れる吐息を混ぜながら彼へ秘めていた想いを口から出さざるを得ない程、私の心は彼への想いで満たされていた。