短編
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無理は程々に
会計委員の部屋の前を通りかかると、皺を寄せ帳簿と向き合っている歳の割に老けている同級生が視界に入る。
『文次郎。目の下の隈がひどくなっているけど…』
「うるさい。」
『徹夜で帳簿つけてるの?』
「お前には関係ない。」
『因みに何徹目?』
「三日目だ。」
会計委員の部屋で帳簿をつける文次郎に声を掛けると返答に顔をしかめてしまう。確か数日前はまだ隈がまだましだったが以前よりも明らかにひどくなっている。邪魔してやろうと思っていたが状況は悪いみたいだ。徹夜で寝てないせいかいつもより機嫌が悪く周りの空気が張り詰めている。
『そろそろ休憩したら?』
「これが終わるまでは眠らん。」
『ふーん……そ。』
そういい会計室を後にし食堂に向かいおばちゃんに余っているご飯を頂き簡単な握り飯をつくる。普段の文次郎なら冷やご飯で充分だと言うがたまには温かい握り飯を食べさせたい。握り飯とお茶の入った湯呑みをお盆にのせ会計室に向かう。
『文次郎、はい。』
「いらんと言ってるだろう。」
『身体は正直みたいだけど。』
「はっ、そんな事ない。」
そう言うとぐぅーっとお腹の音が聞こえる。気まずいように目線が此方を向きお盆の上に置いてある握り飯と湯呑みを机に置く。
『どうぞ。』
「こ、こんなのはいらん!しかも忍者には冷飯で充分だ!」
『おばちゃんのご飯無駄にする気?』
「ぐっ………。」
観念したのか握り飯に手が伸びる。それを口元に頬張ると相当お腹が空いてたのか一気に平らげた。
文次郎が食べ終わるのを待って近くで会計委員の本を拝借して読んで過ごしていたが暫くすると寝息が聞こえる。空腹のお腹が満たされて急激に眠くなったのか机の上の開きかけの帳簿に突っ伏している。
『文次郎、帳簿が汚れるわよ。』
そう言い帳簿から文次郎の頭を帳簿から退ける。
すぅすぅと寝息が聞こえ近くで横にさせ布団を持ってきてかける。
『これに懲りたら無茶をしない事ね。』
「あ!名前先輩!」
人の気配に気づき扉に手をかけると三木ヱ門と左門に鉢合わす。
『三木ヱ門と左門。お邪魔してるわ。』
「委員長はどうされたのですか?」
『握り飯食べたら寝たわ。安心して盛ってはないから。』
そう訂正すると三木ヱ門と左門が苦笑いする。昔散々くのたまはやってきたからと此方も笑う。
「うっ………はっ!帳簿!!!」
『文次郎、起きた?』
「……お前まだ居たのか。」
寝起きの頭ではっきりしないのか此方を見ながら目を擦る文次郎。
「田村に神崎も………」
「委員長!帳簿の記載は無事に終わりました!」
「なっ、あれは途中だった筈だ!」
「名前先輩が手伝ってくれて全部終わりました!」
「名前が??」
『三木ヱ門と左門に教えてもらいながらだけど。文次郎、後で確認をお願い。』
そう言い帳簿を渡す。文次郎が受け取り確認すると間違えてなかったのだろう。帳簿を閉じ安心したような表情で一息つき帳簿を閉じる。
「名前先輩ありがとうございました!」
『いいえ。役に立って良かったわ。』
「済まなかったな……… 名前。」
そう申し訳なさそうに伝える文次郎。
『いいのよ。でも無理は禁物よ。』
「それはだな……」
『この成長期に無理しちゃ忍者云々よりも身体壊すわ。』
「……………分かった。」
『分かればよろしい。』
「……委員長が」
「……手懐けられている」
そう後輩達から言葉漏れる。
『三木ヱ門も左門も大変だけど文次郎の事宜しくね。』
「は、はい!」
『じゃあね。…………………ふふっ♩』
そう声を掛けると二人の背筋が伸び部屋を後にする。
たまには会計委員の仕事を手伝い借りを作っても問題ないわよね?そう笑みが止まらない。
_______________________
(委員長、名前先輩とはどんな関係ですか?)
(只の同級生だ)
(でも仲良いですよね)
(しかも満更でもなさそうだったし)
(ええぃ!やかましい!!!)
会計委員の部屋の前を通りかかると、皺を寄せ帳簿と向き合っている歳の割に老けている同級生が視界に入る。
『文次郎。目の下の隈がひどくなっているけど…』
「うるさい。」
『徹夜で帳簿つけてるの?』
「お前には関係ない。」
『因みに何徹目?』
「三日目だ。」
会計委員の部屋で帳簿をつける文次郎に声を掛けると返答に顔をしかめてしまう。確か数日前はまだ隈がまだましだったが以前よりも明らかにひどくなっている。邪魔してやろうと思っていたが状況は悪いみたいだ。徹夜で寝てないせいかいつもより機嫌が悪く周りの空気が張り詰めている。
『そろそろ休憩したら?』
「これが終わるまでは眠らん。」
『ふーん……そ。』
そういい会計室を後にし食堂に向かいおばちゃんに余っているご飯を頂き簡単な握り飯をつくる。普段の文次郎なら冷やご飯で充分だと言うがたまには温かい握り飯を食べさせたい。握り飯とお茶の入った湯呑みをお盆にのせ会計室に向かう。
『文次郎、はい。』
「いらんと言ってるだろう。」
『身体は正直みたいだけど。』
「はっ、そんな事ない。」
そう言うとぐぅーっとお腹の音が聞こえる。気まずいように目線が此方を向きお盆の上に置いてある握り飯と湯呑みを机に置く。
『どうぞ。』
「こ、こんなのはいらん!しかも忍者には冷飯で充分だ!」
『おばちゃんのご飯無駄にする気?』
「ぐっ………。」
観念したのか握り飯に手が伸びる。それを口元に頬張ると相当お腹が空いてたのか一気に平らげた。
文次郎が食べ終わるのを待って近くで会計委員の本を拝借して読んで過ごしていたが暫くすると寝息が聞こえる。空腹のお腹が満たされて急激に眠くなったのか机の上の開きかけの帳簿に突っ伏している。
『文次郎、帳簿が汚れるわよ。』
そう言い帳簿から文次郎の頭を帳簿から退ける。
すぅすぅと寝息が聞こえ近くで横にさせ布団を持ってきてかける。
『これに懲りたら無茶をしない事ね。』
「あ!名前先輩!」
人の気配に気づき扉に手をかけると三木ヱ門と左門に鉢合わす。
『三木ヱ門と左門。お邪魔してるわ。』
「委員長はどうされたのですか?」
『握り飯食べたら寝たわ。安心して盛ってはないから。』
そう訂正すると三木ヱ門と左門が苦笑いする。昔散々くのたまはやってきたからと此方も笑う。
「うっ………はっ!帳簿!!!」
『文次郎、起きた?』
「……お前まだ居たのか。」
寝起きの頭ではっきりしないのか此方を見ながら目を擦る文次郎。
「田村に神崎も………」
「委員長!帳簿の記載は無事に終わりました!」
「なっ、あれは途中だった筈だ!」
「名前先輩が手伝ってくれて全部終わりました!」
「名前が??」
『三木ヱ門と左門に教えてもらいながらだけど。文次郎、後で確認をお願い。』
そう言い帳簿を渡す。文次郎が受け取り確認すると間違えてなかったのだろう。帳簿を閉じ安心したような表情で一息つき帳簿を閉じる。
「名前先輩ありがとうございました!」
『いいえ。役に立って良かったわ。』
「済まなかったな……… 名前。」
そう申し訳なさそうに伝える文次郎。
『いいのよ。でも無理は禁物よ。』
「それはだな……」
『この成長期に無理しちゃ忍者云々よりも身体壊すわ。』
「……………分かった。」
『分かればよろしい。』
「……委員長が」
「……手懐けられている」
そう後輩達から言葉漏れる。
『三木ヱ門も左門も大変だけど文次郎の事宜しくね。』
「は、はい!」
『じゃあね。…………………ふふっ♩』
そう声を掛けると二人の背筋が伸び部屋を後にする。
たまには会計委員の仕事を手伝い借りを作っても問題ないわよね?そう笑みが止まらない。
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(委員長、名前先輩とはどんな関係ですか?)
(只の同級生だ)
(でも仲良いですよね)
(しかも満更でもなさそうだったし)
(ええぃ!やかましい!!!)