短編
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変装にはご注意を
『留三郎ー!』
「んっ?何だ?名前」
『少し実習の事で…………』
後ろ姿で留三郎だと思い声を掛けるが変装だと気づく。いつもの留三郎を纏う空気が違う。なんだろこの違和感。普段の留三郎とは違い違和感を感じ距離を取る。得体の知れない者に警戒心を露わにする。
『………貴方、留三郎じゃないわね…』
「…………はは!さすが名前。ばれちゃしょうがねぇわな。」
そう言い留三郎の格好をした男は変装を解く。そこには同じ同級生である風魔忍術学校六年の錫高野与四郎の姿がある。
『与四郎!』
「いさしかぶりだな〜名前。」
『久しぶりね。分からなかった。』
「おうよ。うまいもんだべ?」
『腕を上げたね。』
「結構自信あったんけどな〜」
爽やかな顔で笑う与四郎。相変わらず訛っている方言に久しぶりに顔を合わせる同級生。でも何故遠い風魔に居る筈の彼が忍術学園にいるか詳細が分からない為訳を聞く事にした。
『今日はどうしたの?』
「いーや、今日は遊びにきたとこだけんどよ。」
『珍しいわね。』
「喜三太にも会いたくてな。おめーにもな。」
『嬉しい。喜三太にはもう会った?』
「会った会った!」
『話すならついでに忍術学園を案内しようか?』
「おーよ!宜しく頼む!」
与四郎とは忍術学園で風魔キラーの万寿烏に土寿鳥、風魔流忍術学校卒業生の安中茂作、安野壌を追って山野金太先生と共にやって来てからの仲だ。与四郎と学園内を歩き学園の紹介を行う。風磨とは立地、建物も違い与四郎は興味津々な様子で聞いてくれる。学園を離れ暫く歩き校庭の木の下で話し始める。
『喜三太と話せた?』
「おうよ。喜三太が相変わらず元気で安心しただ!」
『でも今日はなんで留三郎の変装をしていたの?』
話を聞くとたまたま遊びにやってきた時に留三郎が風邪をひいており、文次郎との決着の約束をしていた為それを別の日に闘う事を伝える為に変装していたとの事。確かに二人は顔が瓜二つであり同じ格好をすると上級生以外では中々判別するのが難しいと思う。
『はは!それで文次郎の反応は?』
「駄目だ。すぐバレた。」
『そりゃそうよ。六年生には通じないわ。』
「難しいもんべや。」
与四郎の話を聞いて笑い飛ばす。その様子に不服そうな顔をし先程の留三郎の変装を再度行いこちらを見てくる与四郎。留三郎の顔でまじまじと見られると本物の留三郎に見られているような感覚になる。思わず照れ笑いしてしまう。
『与四郎見過ぎ。』
「名前はこいつの顔が好きけ?」
『そういう訳ではないわ。』
そういうと与四郎に組み敷かれる。普段与四郎がこんな行動をしない為驚くが何か言いたげな様子をしている。
「名前……。」
『んっ、与四郎冗談よして。』
耳元で囁かれこそばゆい感覚に身を捩る。留三郎の顔で迫られると本人に攻められているような気がする。
『するなら与四郎の顔がいいな。』
そう言い変装した与四郎の顔に手を伸ばし変装を解くと与四郎の顔があらわになる。
その表情はどこかぎこちなく目を逸らしたりしている。
『私は与四郎の顔好きよ。』
「名前……。」
与四郎の頬に腕を伸ばす。その腕に頬擦りをし甘えてくる与四郎。
「名前……。口吸いしていいか?」
『………今日だけ特別よ。』
与四郎の様子に胸が熱くなる。母性本能というのか。そんな与四郎を受け入れる。どちらからともなく口吸いし愛しくて頬に頬擦りし与四郎を胸の中に閉じ込める。与四郎は安心したように黙って胸元に埋もれる。
『可愛い与四郎。』
「うるせ〜よ。」
その様子を校舎から喜三太を含む一年は組の後輩達に見られはやし立てられたとはつい思わず。
『留三郎ー!』
「んっ?何だ?名前」
『少し実習の事で…………』
後ろ姿で留三郎だと思い声を掛けるが変装だと気づく。いつもの留三郎を纏う空気が違う。なんだろこの違和感。普段の留三郎とは違い違和感を感じ距離を取る。得体の知れない者に警戒心を露わにする。
『………貴方、留三郎じゃないわね…』
「…………はは!さすが名前。ばれちゃしょうがねぇわな。」
そう言い留三郎の格好をした男は変装を解く。そこには同じ同級生である風魔忍術学校六年の錫高野与四郎の姿がある。
『与四郎!』
「いさしかぶりだな〜名前。」
『久しぶりね。分からなかった。』
「おうよ。うまいもんだべ?」
『腕を上げたね。』
「結構自信あったんけどな〜」
爽やかな顔で笑う与四郎。相変わらず訛っている方言に久しぶりに顔を合わせる同級生。でも何故遠い風魔に居る筈の彼が忍術学園にいるか詳細が分からない為訳を聞く事にした。
『今日はどうしたの?』
「いーや、今日は遊びにきたとこだけんどよ。」
『珍しいわね。』
「喜三太にも会いたくてな。おめーにもな。」
『嬉しい。喜三太にはもう会った?』
「会った会った!」
『話すならついでに忍術学園を案内しようか?』
「おーよ!宜しく頼む!」
与四郎とは忍術学園で風魔キラーの万寿烏に土寿鳥、風魔流忍術学校卒業生の安中茂作、安野壌を追って山野金太先生と共にやって来てからの仲だ。与四郎と学園内を歩き学園の紹介を行う。風磨とは立地、建物も違い与四郎は興味津々な様子で聞いてくれる。学園を離れ暫く歩き校庭の木の下で話し始める。
『喜三太と話せた?』
「おうよ。喜三太が相変わらず元気で安心しただ!」
『でも今日はなんで留三郎の変装をしていたの?』
話を聞くとたまたま遊びにやってきた時に留三郎が風邪をひいており、文次郎との決着の約束をしていた為それを別の日に闘う事を伝える為に変装していたとの事。確かに二人は顔が瓜二つであり同じ格好をすると上級生以外では中々判別するのが難しいと思う。
『はは!それで文次郎の反応は?』
「駄目だ。すぐバレた。」
『そりゃそうよ。六年生には通じないわ。』
「難しいもんべや。」
与四郎の話を聞いて笑い飛ばす。その様子に不服そうな顔をし先程の留三郎の変装を再度行いこちらを見てくる与四郎。留三郎の顔でまじまじと見られると本物の留三郎に見られているような感覚になる。思わず照れ笑いしてしまう。
『与四郎見過ぎ。』
「名前はこいつの顔が好きけ?」
『そういう訳ではないわ。』
そういうと与四郎に組み敷かれる。普段与四郎がこんな行動をしない為驚くが何か言いたげな様子をしている。
「名前……。」
『んっ、与四郎冗談よして。』
耳元で囁かれこそばゆい感覚に身を捩る。留三郎の顔で迫られると本人に攻められているような気がする。
『するなら与四郎の顔がいいな。』
そう言い変装した与四郎の顔に手を伸ばし変装を解くと与四郎の顔があらわになる。
その表情はどこかぎこちなく目を逸らしたりしている。
『私は与四郎の顔好きよ。』
「名前……。」
与四郎の頬に腕を伸ばす。その腕に頬擦りをし甘えてくる与四郎。
「名前……。口吸いしていいか?」
『………今日だけ特別よ。』
与四郎の様子に胸が熱くなる。母性本能というのか。そんな与四郎を受け入れる。どちらからともなく口吸いし愛しくて頬に頬擦りし与四郎を胸の中に閉じ込める。与四郎は安心したように黙って胸元に埋もれる。
『可愛い与四郎。』
「うるせ〜よ。」
その様子を校舎から喜三太を含む一年は組の後輩達に見られはやし立てられたとはつい思わず。