長編関連(短編・番外編)
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武道大会2
大会当日。大会は学園内の校庭で開催される。
今回参加する四年生から六年生は列に並び、一部ソワソワしている者、心配している者、目がギラついている者など様々だ。
見物人として今回参加できない下級生の忍たま、くのたまが校庭を囲むように座っている。
しかし下級生に武道大会を見せるのは名案かもしれない。時折刺激が強いかもしれないが、よっぽどの限り下級生で実戦を見る機会は少ない為、ある意味いい機会だ。
学園長により武道大会の挨拶が始まる。
「えーっ、ごほん!今日は皆が楽しみにしていた武道大会じゃ!上級生は日頃の鍛錬の成果がいざという時に本領発揮される機会が多いじゃろう!今日はその為に設けた機会じゃ。時に忍者は忍務をこなすだけでなく敵と対峙した時、命に関わる!その際は逃走が一番じゃが学園内ではそれは面白くない!だから武道大会を開いちゃったー!皆の者、心してかかるように!くれぐれも怪我をするのではないぞ!では、かいさーん!」
学園長らしいというか、最後の抜けた言葉で気の抜けた者もいる。かく言う私もその一人。
長ったらしい挨拶が終わると、先生方が校庭の隅にトーナメント表を貼り出し、表に人が集まる。
トーナメント表を確認すると中々面白い組み方だ。
トーナメント表によるとそれぞれ二つのブロックに分けられており、私は二つめのブロックだ。
「名前!、お前も参加するのか!」
『小平太。そうよ、くのたまも例外じゃないからね。』
そこに同級生の七松小平太が走り寄ってくる。いや正確に言うと抱きついてきた。
小平太を抱き止めるとその後ろから立花仙蔵、潮江文次郎が歩んでくる。
「お前までいるとなると、この大会分からないな。」
『分からないわよ仙蔵。皆んな強いし。』
「よくそんな事言えるな。お前もしかしたら俺らより強いって言われてるぞ。」
『あら文次郎。それは光栄だわ。』
「でもな、俺は容赦しない。」
『えっ、………………くっ、ははっ!』
文次郎の発言を聞いて目を丸くする。堪らず声を上げて笑ってしまった。
その様子に文次郎が顔をしかめる。
「何がおかしい?」
『はーーいやいや!学園一ギンギンに忍者している文次郎だもの。勿論容赦なんかいらないわ。』
伏せ目がちに文次郎を下から見る。
「ほぉ、自信があるんだな?」
『いえ、でも当たったら全力で相手しましょう。』
「おい、こいつら血気盛んだな?」
「お前が言うな。お前が。」
四人でいると四年生、五年生も集まってくる。それぞれの対戦表をみて愕然としている者、冷や汗垂らしている者が大半だろう。
「私は竹谷先輩だ!」
「私なんて潮江先輩が相手だぞ!」
一つ目のブロックの三木衛門と滝夜叉丸が項垂れている。しかしトーナメント表で勝ち上がれば同級生対決も免れない。
「うわ、七松先輩が相手とか……。」
「手加減しないぞ!三郎!」
「俺なんて立花先輩が相手だよ……」
「よろしく頼むぞ。久々知。」
『さてと、私は…………』
自身の名前を探し見つけると対戦相手である後輩が後ろから顔を覗かせてきた。
「先輩、負けませんよ。」
『雷蔵か、宜しく。』
後輩の挑発的な表情に、此方も挑発的にも見える薄い笑みを顔に貼り付ける。
それぞれの反応が混じり武道大会開始の音が鳴らされる。
大会当日。大会は学園内の校庭で開催される。
今回参加する四年生から六年生は列に並び、一部ソワソワしている者、心配している者、目がギラついている者など様々だ。
見物人として今回参加できない下級生の忍たま、くのたまが校庭を囲むように座っている。
しかし下級生に武道大会を見せるのは名案かもしれない。時折刺激が強いかもしれないが、よっぽどの限り下級生で実戦を見る機会は少ない為、ある意味いい機会だ。
学園長により武道大会の挨拶が始まる。
「えーっ、ごほん!今日は皆が楽しみにしていた武道大会じゃ!上級生は日頃の鍛錬の成果がいざという時に本領発揮される機会が多いじゃろう!今日はその為に設けた機会じゃ。時に忍者は忍務をこなすだけでなく敵と対峙した時、命に関わる!その際は逃走が一番じゃが学園内ではそれは面白くない!だから武道大会を開いちゃったー!皆の者、心してかかるように!くれぐれも怪我をするのではないぞ!では、かいさーん!」
学園長らしいというか、最後の抜けた言葉で気の抜けた者もいる。かく言う私もその一人。
長ったらしい挨拶が終わると、先生方が校庭の隅にトーナメント表を貼り出し、表に人が集まる。
トーナメント表を確認すると中々面白い組み方だ。
トーナメント表によるとそれぞれ二つのブロックに分けられており、私は二つめのブロックだ。
「名前!、お前も参加するのか!」
『小平太。そうよ、くのたまも例外じゃないからね。』
そこに同級生の七松小平太が走り寄ってくる。いや正確に言うと抱きついてきた。
小平太を抱き止めるとその後ろから立花仙蔵、潮江文次郎が歩んでくる。
「お前までいるとなると、この大会分からないな。」
『分からないわよ仙蔵。皆んな強いし。』
「よくそんな事言えるな。お前もしかしたら俺らより強いって言われてるぞ。」
『あら文次郎。それは光栄だわ。』
「でもな、俺は容赦しない。」
『えっ、………………くっ、ははっ!』
文次郎の発言を聞いて目を丸くする。堪らず声を上げて笑ってしまった。
その様子に文次郎が顔をしかめる。
「何がおかしい?」
『はーーいやいや!学園一ギンギンに忍者している文次郎だもの。勿論容赦なんかいらないわ。』
伏せ目がちに文次郎を下から見る。
「ほぉ、自信があるんだな?」
『いえ、でも当たったら全力で相手しましょう。』
「おい、こいつら血気盛んだな?」
「お前が言うな。お前が。」
四人でいると四年生、五年生も集まってくる。それぞれの対戦表をみて愕然としている者、冷や汗垂らしている者が大半だろう。
「私は竹谷先輩だ!」
「私なんて潮江先輩が相手だぞ!」
一つ目のブロックの三木衛門と滝夜叉丸が項垂れている。しかしトーナメント表で勝ち上がれば同級生対決も免れない。
「うわ、七松先輩が相手とか……。」
「手加減しないぞ!三郎!」
「俺なんて立花先輩が相手だよ……」
「よろしく頼むぞ。久々知。」
『さてと、私は…………』
自身の名前を探し見つけると対戦相手である後輩が後ろから顔を覗かせてきた。
「先輩、負けませんよ。」
『雷蔵か、宜しく。』
後輩の挑発的な表情に、此方も挑発的にも見える薄い笑みを顔に貼り付ける。
それぞれの反応が混じり武道大会開始の音が鳴らされる。