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未来の行く末はII
「おい、名前に触りやがって。」
「俺の女でもあるだろう。この時は。」
「いくら未来の俺でも、俺以外の奴が名前に触れたら気分はいいものではない。」
「いやでも俺はお前自身でもある。」
「それでもだ。」
「おい、留三郎同士が喧嘩始めるぞ。止めないのか。」
『えっ、まさか戦う気?』
「アホ、この状況ならそれしかないだろう。」
「留三郎、怪我だけはやめてくれよ!」
「名前はいいのかあれで。」
『そもそも私が止める前提なの?』
「原因はお前にあるからな。何故あの時必死に振りほどかなった?」
『……仮に未来の留三郎だとしても振り解けないわよ。』
言えない。あの抱き締められた時の感触、隣にいた未来の留三郎が格好良すぎて、本能的に振り解く事が出来なかったと知られたら怒られるに決まってる。
目の前の光景には留三郎同士が得意の武器である鉄双節棍を構える。
得意武器は変わらずか。しかしこの状況は現在の留三郎が圧倒的に不利だ。
二人の戦いは現在の留三郎も奮闘するが、未来の留三郎に圧倒されている。
「おい、まさかこれで終わりか?」
「はぁ……はぁっ……くそっ!」
「口先だけのつもりならお前、弱いな。」
「っ!!!」
自身の実力に胡座をかいていた訳ではない。
だが未来の俺との実力の差は計り知れないものだった。
「名前は譲れねぇ…」
「……」
ボロボロな姿になり、膝がつきそうになる自身が情けない。
だが奴の動きが止まると目の前から姿を消した。
身構えるが視界の端で捉えた鉄双節棍の一部が鳩尾に入った。
「ぐはっ!!!」
ドサっと遠くに倒れ込む留三郎。思わず駆け寄ろうとするが文次郎に止められる。
『文次郎!』
「邪魔をするな…」
『もう勝敗はついたでしょ!』
「それでもだ!」
他の四人も黙ってこの光景を見つめている。
何故動かないの。何故助けないの。
「今、お前が駆け寄ってしまえば奴はプライドも失ってしまうだろう。」
『そんなの……』
「そんなのですまないんだ。男はな。」
「 名前、留三郎を信じないのか。」
『っ……』
倒れる俺に奴が近づいてくる。
「完全に俺の勝ちだな。」
「くそっ……ゼェッ、認め、たくない、が……そうだな。」
「今のお前が自身の強さをどう思っているか知らんが、弱いと大事な者すら守れない。」
「そんな事……分かっている……」
「大事な女もだ。目の前で掻っ攫われていくぞ。」
「………」
「今のお前は弱い。それが嫌なら強くなるしかないんだ。」
「それは身をもって学んだ。」
「ははっ!そうだな!でもこの先辛い事や大変な事はいくらでもある。乗り越えろよ、過去の俺。」
男が俺の目の前に屈みながら真正面に向き合う。こうしてみると自身と向き合うのはなんだか不思議な光景だが、今の俺には倒せない相手だと改めて思い知らされた。
ほらっと未来の俺が腕を差し伸べる。その手を取り立ち上がると名前が心配そうに駆け寄ってくる。
『留三郎。』
「名前……」
「俺も留三郎なんだが、俺にはしてくれないのか?」
『貴方は傷ついてないでしょ。それに…』
"未来の留三郎であっても少しむかつく"
名前が頬の一部を膨らませながら言うと未来の俺が羨ましいなと呟く声が聞こえた。
「でもやりすぎたな。悪かった。」
「別になんとも思ってない。」
「未来の留三郎、遠慮しなさすぎ。」
「手は抜けないから。でも伊作に怒られるとはしまったな。」
「俺が弱かっただけの話だ。仕方ない。」
「あっ!そういえばな……俺に良い事を教えてやる。」
「なんだ。説教ならもういいが。」
「まぁ耳を貸せ。」
私達は遠くに追いやられ未来の留三郎が屈み、留三郎の耳元で何かコソコソと話している。
「何話してんだあいつら。」
「ほんとなんだろう……」
「未来の事を教えてるんじゃないか!?誰がどこの城に付くのかとか!」
「おい、そんなの知ってしまったら問題しか起こらないぞ。」
此方がぎゃあぎゃあと揉め始めた為、留三郎に視線を戻すと留三郎の顔が一気に赤くなった。この光景に私を含めた六年生達が首を傾げる。しかし次の瞬間驚きであんぐりと口を開いてしまう。
それもその筈だ。なんとそのまま未来の留三郎は姿を消してしまったのだ。
あまりの呆気なさに皆、目を見開き唖然としてしまう。
「なっ!」
「あいつ消えやがった!」
『今の何……』
「私も戦いたかったのにー!」
「幻術か……もそっ……」
「留三郎何を聞いたんだい!?」
『私も気になる。』
「俺は喋らん!」
「なんでさ!」
「これ以上聞かないでくれ……」
伊作と私で駆け寄ると留三郎の赤面は止まらず顔面を手で覆い隠し、何も教えてくれなかった。
留三郎の様子に伊作とコソコソしても内容は分からず仕舞いだった。
『まさか留三郎の黒歴史とか?』
「それは有り得るかも。」
「そんなのじゃねぇ!」
""名前は未来の俺の妻だ""
奴の言葉が暫く俺の頭内で繰り返される。
あの野郎とんでもない事を教えやがって。とんだ爆弾発言を残したと思ったら笑いながら奴は消えていった。一人取り残され悶々と考え込んでしまう。
だって色々と自身の将来に期待しちまうじゃねぇか。
________________________
(戻った)
(あら留三郎、おかえりなさい)
(っ〜〜〜名前っ!)
(キャッ!もう、どうされたの?)
(俺と夫婦になってくれてありがとう)
(ふふっ、何かいい事でもあったの?)
(あぁ、あった)
(でも、あの子達が起きてしまうから静かにね)
(おっと、そうだったな)
「おい、名前に触りやがって。」
「俺の女でもあるだろう。この時は。」
「いくら未来の俺でも、俺以外の奴が名前に触れたら気分はいいものではない。」
「いやでも俺はお前自身でもある。」
「それでもだ。」
「おい、留三郎同士が喧嘩始めるぞ。止めないのか。」
『えっ、まさか戦う気?』
「アホ、この状況ならそれしかないだろう。」
「留三郎、怪我だけはやめてくれよ!」
「名前はいいのかあれで。」
『そもそも私が止める前提なの?』
「原因はお前にあるからな。何故あの時必死に振りほどかなった?」
『……仮に未来の留三郎だとしても振り解けないわよ。』
言えない。あの抱き締められた時の感触、隣にいた未来の留三郎が格好良すぎて、本能的に振り解く事が出来なかったと知られたら怒られるに決まってる。
目の前の光景には留三郎同士が得意の武器である鉄双節棍を構える。
得意武器は変わらずか。しかしこの状況は現在の留三郎が圧倒的に不利だ。
二人の戦いは現在の留三郎も奮闘するが、未来の留三郎に圧倒されている。
「おい、まさかこれで終わりか?」
「はぁ……はぁっ……くそっ!」
「口先だけのつもりならお前、弱いな。」
「っ!!!」
自身の実力に胡座をかいていた訳ではない。
だが未来の俺との実力の差は計り知れないものだった。
「名前は譲れねぇ…」
「……」
ボロボロな姿になり、膝がつきそうになる自身が情けない。
だが奴の動きが止まると目の前から姿を消した。
身構えるが視界の端で捉えた鉄双節棍の一部が鳩尾に入った。
「ぐはっ!!!」
ドサっと遠くに倒れ込む留三郎。思わず駆け寄ろうとするが文次郎に止められる。
『文次郎!』
「邪魔をするな…」
『もう勝敗はついたでしょ!』
「それでもだ!」
他の四人も黙ってこの光景を見つめている。
何故動かないの。何故助けないの。
「今、お前が駆け寄ってしまえば奴はプライドも失ってしまうだろう。」
『そんなの……』
「そんなのですまないんだ。男はな。」
「 名前、留三郎を信じないのか。」
『っ……』
倒れる俺に奴が近づいてくる。
「完全に俺の勝ちだな。」
「くそっ……ゼェッ、認め、たくない、が……そうだな。」
「今のお前が自身の強さをどう思っているか知らんが、弱いと大事な者すら守れない。」
「そんな事……分かっている……」
「大事な女もだ。目の前で掻っ攫われていくぞ。」
「………」
「今のお前は弱い。それが嫌なら強くなるしかないんだ。」
「それは身をもって学んだ。」
「ははっ!そうだな!でもこの先辛い事や大変な事はいくらでもある。乗り越えろよ、過去の俺。」
男が俺の目の前に屈みながら真正面に向き合う。こうしてみると自身と向き合うのはなんだか不思議な光景だが、今の俺には倒せない相手だと改めて思い知らされた。
ほらっと未来の俺が腕を差し伸べる。その手を取り立ち上がると名前が心配そうに駆け寄ってくる。
『留三郎。』
「名前……」
「俺も留三郎なんだが、俺にはしてくれないのか?」
『貴方は傷ついてないでしょ。それに…』
"未来の留三郎であっても少しむかつく"
名前が頬の一部を膨らませながら言うと未来の俺が羨ましいなと呟く声が聞こえた。
「でもやりすぎたな。悪かった。」
「別になんとも思ってない。」
「未来の留三郎、遠慮しなさすぎ。」
「手は抜けないから。でも伊作に怒られるとはしまったな。」
「俺が弱かっただけの話だ。仕方ない。」
「あっ!そういえばな……俺に良い事を教えてやる。」
「なんだ。説教ならもういいが。」
「まぁ耳を貸せ。」
私達は遠くに追いやられ未来の留三郎が屈み、留三郎の耳元で何かコソコソと話している。
「何話してんだあいつら。」
「ほんとなんだろう……」
「未来の事を教えてるんじゃないか!?誰がどこの城に付くのかとか!」
「おい、そんなの知ってしまったら問題しか起こらないぞ。」
此方がぎゃあぎゃあと揉め始めた為、留三郎に視線を戻すと留三郎の顔が一気に赤くなった。この光景に私を含めた六年生達が首を傾げる。しかし次の瞬間驚きであんぐりと口を開いてしまう。
それもその筈だ。なんとそのまま未来の留三郎は姿を消してしまったのだ。
あまりの呆気なさに皆、目を見開き唖然としてしまう。
「なっ!」
「あいつ消えやがった!」
『今の何……』
「私も戦いたかったのにー!」
「幻術か……もそっ……」
「留三郎何を聞いたんだい!?」
『私も気になる。』
「俺は喋らん!」
「なんでさ!」
「これ以上聞かないでくれ……」
伊作と私で駆け寄ると留三郎の赤面は止まらず顔面を手で覆い隠し、何も教えてくれなかった。
留三郎の様子に伊作とコソコソしても内容は分からず仕舞いだった。
『まさか留三郎の黒歴史とか?』
「それは有り得るかも。」
「そんなのじゃねぇ!」
""名前は未来の俺の妻だ""
奴の言葉が暫く俺の頭内で繰り返される。
あの野郎とんでもない事を教えやがって。とんだ爆弾発言を残したと思ったら笑いながら奴は消えていった。一人取り残され悶々と考え込んでしまう。
だって色々と自身の将来に期待しちまうじゃねぇか。
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(戻った)
(あら留三郎、おかえりなさい)
(っ〜〜〜名前っ!)
(キャッ!もう、どうされたの?)
(俺と夫婦になってくれてありがとう)
(ふふっ、何かいい事でもあったの?)
(あぁ、あった)
(でも、あの子達が起きてしまうから静かにね)
(おっと、そうだったな)