劇場版ドクタケ忍者隊最強の軍師
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後日談②
「留三郎。名前はいい女だ。」
「大事なら離すなよ。」
先日若王寺先輩と桜木先輩から言われた一言。
そんなの俺が分かっている。
『っ……んっ!……と、めっ!』
俺に組み敷かれ、甘い声で喘ぎ続けている名前。
土井先生の救出後、実習等なければ続いている名前との営み。
連日行われる行為に名前の表情に疲れが見えているが俺は気付かない振りをしている。
自身の欲を残らず名前の中に出すと力尽き、息が絶え絶えになる。
欲を放ち、力をなくした自身が抜けると名前がブルッと身震いする。
『はぁ………はぁっ……』
「名前……」
蝋燭の灯りもいつの間にか消えており、夜目がきく自身の目には汗ばんだ名前の甘い匂いを放つ体に跡を残すように口付けを落としていく。
『んっ……と、め………もっ……』
「あと少し。」
口付けを落としていく度にピクっと反応し首を反らす。
あえてチュっと音を立て、己の所有物のように赤い跡を付けていく。
『っあ……んっ……』
身をよがり、名前の乳房の突起に吸い付けば艶めかしい吐息を漏らす。
目を潤わせ、俺が与える快感に耐えている姿。
これ以上の快楽を阻止しようと俺の腕を抑えつけようとしているがこの状況の名前の力なんか無いに等しい。
名前の腕を無理矢理引き剥がし固定する。少し突起を噛めばビクンっと大きく反応する。
折角落ち着いたのにそんなのずるいだろう。
自身の中心がそそり立つのが分かる。肥大した自身を名前の太腿に擦り付ける。存在に気付いた名前は顔を更に赤面し目元を手の甲で隠す。
乱れた髪の香りに汗で首元、胸元に張り付き妖艶さを増している。
『あっ……留!またおっきっく……』
「もう一回。」
『もっ、限か……っあ………ぁぁあ!』
自身を名前の秘部に当てがい一気に奥まで挿入する。
何回も行われている行為に名前の中はすっかり俺の形に型づけられている。
グチュグチュ
パンッパンッ
膣壁に押し付け、腰を使い上壁に擦り出し入れすると秘部から湿った水音に乾いた音が響き渡る。
俺の下で喘ぎ続ける名前にいっそこのままやや子でも孕めばと思ってしまう。
名前は天涯孤独だ。家族を作るなら俺と、名前が求めるのも俺だけでいい。激しい独占欲が全身を支配する。
『あっ!……っああ!!!』
名前が激しく腰を捩らせ、涙を流す。その顔は涙と汗でぐずぐずになり乱れに乱れ征服感が背筋を駆け巡る。
この先名前が他の誰かに心を寄せる事があれば縛り上げてても俺から離れる事は許さない。
名前の腰を掴み最奥を突き上げる。
『ぁ……もっ!……んっ!』
「これで最後だ……」
『お願……いっ……』
「………くっ!」
『あっ!…………んあぁ!』
最後に最奥まで突けば、中が収縮し自身をこれでもかと締め付けられ残りの全てを吐き出した。
同時に名前も達し、限界を迎えたのか身体をびくつきさせながら名前はそのまま意識を手放した。
『痛た………』
昨夜酷使した腰をさする。留三郎が珍しく私を抱き尽くした。
連日の営みはさすがに身体の限界を感じたが、心の底から満ち足りた気分だ。
あの後私の身体を拭き上げ、寝巻きまで着せてくれた留三郎に感謝はあるが限度というものがある。
だけど私を抱く留三郎の色気、愛を感じる一連の行為を思い出すと頬に熱が集まる。
『………留三郎の馬鹿…。』
思い出すだけで下腹部がキュっと締め付けられるのは重症なのだろう。
今の状態ではまた彼に迫られても止める事が出来ない。
学園の中庭を通ると上衣を脱ぎ、肩衣姿で鉄双接棍で鍛錬をしている留三郎を見つける。
思わず姿を隠し、木の影から彼を見やると連日の疲れなんか感じさせない程技にキレがある。
でもその表情には曇りがある。すると手を滑らせ金属製の鉄双接棍が地面に落ちた。
地面に落ちた鉄双接棍を拾い上げそれでも彼は鍛錬を続ける。
珍しい様子に距離を縮めるがそれでも彼は気付かない。
『……め三郎…………留三郎!』
「うわっ!名前か……」
一人で鍛錬をしていると名前が姿を現す。俺とした事か全く気付く事が出来なかった。
『はい。』
流れ落ちる汗を手甲で拭き取ると名前が手拭いを取り出して俺の額に当てる。汗臭い俺とは違い、ふわっと香る名前の匂いに先日の営みを思い出す。
『……何か思い詰めてるの?』
俺の意図を簡単に当てる名前にふっと笑みが溢れる。名前にはお見通しのようだ。
でもその顔は頬が赤みをうっすら帯びている。連日あんな抱き方をしたからだろう。鍛錬で気を紛らしているのにそんな表情をされたら抱きたくなる。
「聞いてくれるか。」
『…えぇ。教えて。』
名前を抱き寄せる。今なら話せるかもしれん。
「土井先生の件があっただろう。」
『うん。』
「あの時お前も率先して戦った。だがその分名前が遠くに行くかと思った。」
『私は此処にいる。貴方を置いていく事なんかしない。』
「分かっている。けどな…」
留三郎が伏し目がちに心中を語り出す。
土井先生の件以降、私が卒業しても今回のように自身の手が届かない所に行きそうだと。また誰かに取られたくない一心で連日の営みになったとの事。普段の勝気な留三郎がこんな不安定になっているのは中々ない事だ。
『そんな事……』
「情けない話だ。焦ってしまった。」
留三郎が自身を嘲笑う。彼の様子が無理している顔で胸が締め付けられる。
『留三郎。』
あまりにも彼が儚く見え、思わず留三郎を引き寄せ抱き締める。胸中に収まった彼が今では小さく感じる。
『……心配かけてごめんなさい。でも貴方だけじゃないわ。』
「………」
『留三郎が思うように、私も貴方が知らない所で突然いなくならないか不安なの。』
「名前……」
『お互い様よ。』
留三郎の目元を指でそっと撫で、心配そうな彼に微笑む。
『留三郎。貴方が忍者を目指した理由は何だった?』
「俺が目指した理由…」
大事な奴らを守る為。家族は勿論、後輩達や憎まれ口を叩きながらも寝食共に一緒に過ごしてきた仲間達と大事な名前。そこには満面な笑みで俺を迎える名前。生半端な気持ちでは忍者にはなれない。
「思い出した。」
『ならもう平気ね。』
「だが俺一人だけでは無理だ。」
名前の細い腕を取り合う。
俺の言葉に少し驚き、伏し目がちな目を丸くする。
「名前、俺と夫婦になってほしい。」
『め、…おと?』
余りにも話が飛躍し過ぎて驚きで息を詰め、まともな言葉にならないうちに喉の奥に引き返した。
「俺一人でも忍者にはなれる。だがその隣にはお前が居て欲しい。」
彼が戸惑っている私の気持ちを察したらしくゆっくりと頷き、留三郎の真っ直ぐした目が私を捉える。
「もう名前とは離れたくないんだ。」
『留三郎…』
言葉にできないとはまさにこの事。嬉しい筈なのに留三郎からの求婚に思わず口を閉ざす。でも貴方は武家の家でこれから先良い縁談があるかもしれない。良い未来が待っている筈なのにそれでも私を選ぶの?
『……私、天涯孤独で身寄りがいないのよ?』
「俺が家族になる。」
『縁談があるかもしれないのに?』
「俺の相手は俺が決める。」
『私と本当に夫婦に?』
「お前しかいない。」
『身寄りがない娘をご両親が納得しないわ。』
「俺は三男坊だ。そんな事関係ない。仮に納得しなくてもその時は俺が家を出る。」
『うん。それはやめましょうね。』
「うぉっ!」
留三郎のとんでもない発言に思わず頭をはたく。
恋仲から求婚されて嬉しくないわけない。でも嬉しさより自身の出生が原因でこの先留三郎に迷惑をかけないか不安がよぎる。
「名前、お前の事だ。俺に何か迷惑をかけないかと思っているんじゃないか?」
ギクっと心の中で思っている事をズバリと指摘された。
『そうよ。それが心配なの。』
彼の事は好いている。だけど私の存在が留三郎に迷惑をかけ疎まれるのがこの先怖いのだ。
留三郎が言葉を続ける。
「名前。俺の妻はお前以外あり得ないんだ。」
目の前の留三郎が私の腕をグイッと引き寄せる。
留三郎が言葉を繋げる度に自身の鼓動が更に脈打つ。彼の眼差しは私を捉えて離さない。
「今ここではっきりと言う。学園を卒業したら俺と夫婦になってくれ。」
私の目から逸らさずに留三郎が言う。その目付きは今まで見た事ないぐらい真剣そのものだった。
『留三郎……』
私を見据え、返事を待つ留三郎。
自身の鼓動がうるさくて敵わない。でも目に潤いが帯びてくるのは止められない。
『っ……本当に……私で……いいの?』
涙が込み上げ声が詰まる。顔を逸らすが大粒の涙が留め度もなく雨のようにポロポロ落ちる。初めて味わう感情に静止がきかない。だがこれは嬉し涙だ。
「名前。」
留三郎が近付き私を抱き締める。彼の温かい抱擁に更に涙腺が緩んでいく。
留三郎の腕に力が入り込む。その力は私を離さないと言わんばかりだ。
気付くと首元に優しく留三郎の腕がふわりと回されている。これは私の大好きな手だ。
暗い闇夜の中、一人もがき苦しんでいても私を救い上げる留三郎の手だ。
彼の腕と香りは、どうしてこんなにも安心できるんだろう。
「あぁ。お前がいいんだ。」
留三郎の匂いと共に彼の頑丈で体格のよい体が私を優しく包み込んでくれる抱擁に安心を覚える。
この先貴方の隣に居てもいいという実感が込み上げ、留三郎を抱き締める。
『……あとには引き返せないのよ?』
「そんなの必要あるか?」
『!…………ふふっ、そうね。』
さも当たり前のように真面目な面持ちで疑問を疑問で返してくる留三郎に笑いが噴き出る。
互いの腕が腰に絡まり、吐息がかかるかかからないかの距離になる。
次第に二人して顔を見合わせるとお互いクスッと笑みが溢れた。
『卒業したら仕事に忙しくなるから祝言はだいぶ先ね。』
「そんな先になるのか!?」
留三郎が声を張り上げ、がっくりと肩を落とす。
留三郎の悲痛な表情、反応に愛しさを覚え更に笑ってしまう。
『お勤めが先でしょ?』
「それはそうだが…俺は早く名前と夫婦になりたいんだ。」
『……馬鹿ね。』
「でもこれだけは誓わせてくれ。」
留三郎が私の手を取り、そっと口付ける。
「俺がお前を必ず幸せにする。」
『それは違うわ。』
私の言葉に留三郎が首を傾げる。本当にこの人は私を好いてくれている。それが何よりの私の幸せだ。
『二人で幸せになるの。』
留三郎の唇に人差し指をあて、彼の唇に自身の唇を重ねる。今まで以上に幸せを感じている。
「卒業してからはずっと一緒だ。」
『喧嘩しても?』
「当たり前だ。」
『喧嘩しても私の事、嫌いにならないでよ?』
「あのなぁ名前」
"お前は俺の人生そのものだ"
月が高い所で冴えた光を放っている中、二人寄り添い耳元に囁かれた内容に耳先まで熱が帯びる。
死が二人を分かつまでとは言うが私と留三郎の関係は生きている限り終わりを迎える事はない。
むしろこれからが始まりかもしれない。
「留三郎。名前はいい女だ。」
「大事なら離すなよ。」
先日若王寺先輩と桜木先輩から言われた一言。
そんなの俺が分かっている。
『っ……んっ!……と、めっ!』
俺に組み敷かれ、甘い声で喘ぎ続けている名前。
土井先生の救出後、実習等なければ続いている名前との営み。
連日行われる行為に名前の表情に疲れが見えているが俺は気付かない振りをしている。
自身の欲を残らず名前の中に出すと力尽き、息が絶え絶えになる。
欲を放ち、力をなくした自身が抜けると名前がブルッと身震いする。
『はぁ………はぁっ……』
「名前……」
蝋燭の灯りもいつの間にか消えており、夜目がきく自身の目には汗ばんだ名前の甘い匂いを放つ体に跡を残すように口付けを落としていく。
『んっ……と、め………もっ……』
「あと少し。」
口付けを落としていく度にピクっと反応し首を反らす。
あえてチュっと音を立て、己の所有物のように赤い跡を付けていく。
『っあ……んっ……』
身をよがり、名前の乳房の突起に吸い付けば艶めかしい吐息を漏らす。
目を潤わせ、俺が与える快感に耐えている姿。
これ以上の快楽を阻止しようと俺の腕を抑えつけようとしているがこの状況の名前の力なんか無いに等しい。
名前の腕を無理矢理引き剥がし固定する。少し突起を噛めばビクンっと大きく反応する。
折角落ち着いたのにそんなのずるいだろう。
自身の中心がそそり立つのが分かる。肥大した自身を名前の太腿に擦り付ける。存在に気付いた名前は顔を更に赤面し目元を手の甲で隠す。
乱れた髪の香りに汗で首元、胸元に張り付き妖艶さを増している。
『あっ……留!またおっきっく……』
「もう一回。」
『もっ、限か……っあ………ぁぁあ!』
自身を名前の秘部に当てがい一気に奥まで挿入する。
何回も行われている行為に名前の中はすっかり俺の形に型づけられている。
グチュグチュ
パンッパンッ
膣壁に押し付け、腰を使い上壁に擦り出し入れすると秘部から湿った水音に乾いた音が響き渡る。
俺の下で喘ぎ続ける名前にいっそこのままやや子でも孕めばと思ってしまう。
名前は天涯孤独だ。家族を作るなら俺と、名前が求めるのも俺だけでいい。激しい独占欲が全身を支配する。
『あっ!……っああ!!!』
名前が激しく腰を捩らせ、涙を流す。その顔は涙と汗でぐずぐずになり乱れに乱れ征服感が背筋を駆け巡る。
この先名前が他の誰かに心を寄せる事があれば縛り上げてても俺から離れる事は許さない。
名前の腰を掴み最奥を突き上げる。
『ぁ……もっ!……んっ!』
「これで最後だ……」
『お願……いっ……』
「………くっ!」
『あっ!…………んあぁ!』
最後に最奥まで突けば、中が収縮し自身をこれでもかと締め付けられ残りの全てを吐き出した。
同時に名前も達し、限界を迎えたのか身体をびくつきさせながら名前はそのまま意識を手放した。
『痛た………』
昨夜酷使した腰をさする。留三郎が珍しく私を抱き尽くした。
連日の営みはさすがに身体の限界を感じたが、心の底から満ち足りた気分だ。
あの後私の身体を拭き上げ、寝巻きまで着せてくれた留三郎に感謝はあるが限度というものがある。
だけど私を抱く留三郎の色気、愛を感じる一連の行為を思い出すと頬に熱が集まる。
『………留三郎の馬鹿…。』
思い出すだけで下腹部がキュっと締め付けられるのは重症なのだろう。
今の状態ではまた彼に迫られても止める事が出来ない。
学園の中庭を通ると上衣を脱ぎ、肩衣姿で鉄双接棍で鍛錬をしている留三郎を見つける。
思わず姿を隠し、木の影から彼を見やると連日の疲れなんか感じさせない程技にキレがある。
でもその表情には曇りがある。すると手を滑らせ金属製の鉄双接棍が地面に落ちた。
地面に落ちた鉄双接棍を拾い上げそれでも彼は鍛錬を続ける。
珍しい様子に距離を縮めるがそれでも彼は気付かない。
『……め三郎…………留三郎!』
「うわっ!名前か……」
一人で鍛錬をしていると名前が姿を現す。俺とした事か全く気付く事が出来なかった。
『はい。』
流れ落ちる汗を手甲で拭き取ると名前が手拭いを取り出して俺の額に当てる。汗臭い俺とは違い、ふわっと香る名前の匂いに先日の営みを思い出す。
『……何か思い詰めてるの?』
俺の意図を簡単に当てる名前にふっと笑みが溢れる。名前にはお見通しのようだ。
でもその顔は頬が赤みをうっすら帯びている。連日あんな抱き方をしたからだろう。鍛錬で気を紛らしているのにそんな表情をされたら抱きたくなる。
「聞いてくれるか。」
『…えぇ。教えて。』
名前を抱き寄せる。今なら話せるかもしれん。
「土井先生の件があっただろう。」
『うん。』
「あの時お前も率先して戦った。だがその分名前が遠くに行くかと思った。」
『私は此処にいる。貴方を置いていく事なんかしない。』
「分かっている。けどな…」
留三郎が伏し目がちに心中を語り出す。
土井先生の件以降、私が卒業しても今回のように自身の手が届かない所に行きそうだと。また誰かに取られたくない一心で連日の営みになったとの事。普段の勝気な留三郎がこんな不安定になっているのは中々ない事だ。
『そんな事……』
「情けない話だ。焦ってしまった。」
留三郎が自身を嘲笑う。彼の様子が無理している顔で胸が締め付けられる。
『留三郎。』
あまりにも彼が儚く見え、思わず留三郎を引き寄せ抱き締める。胸中に収まった彼が今では小さく感じる。
『……心配かけてごめんなさい。でも貴方だけじゃないわ。』
「………」
『留三郎が思うように、私も貴方が知らない所で突然いなくならないか不安なの。』
「名前……」
『お互い様よ。』
留三郎の目元を指でそっと撫で、心配そうな彼に微笑む。
『留三郎。貴方が忍者を目指した理由は何だった?』
「俺が目指した理由…」
大事な奴らを守る為。家族は勿論、後輩達や憎まれ口を叩きながらも寝食共に一緒に過ごしてきた仲間達と大事な名前。そこには満面な笑みで俺を迎える名前。生半端な気持ちでは忍者にはなれない。
「思い出した。」
『ならもう平気ね。』
「だが俺一人だけでは無理だ。」
名前の細い腕を取り合う。
俺の言葉に少し驚き、伏し目がちな目を丸くする。
「名前、俺と夫婦になってほしい。」
『め、…おと?』
余りにも話が飛躍し過ぎて驚きで息を詰め、まともな言葉にならないうちに喉の奥に引き返した。
「俺一人でも忍者にはなれる。だがその隣にはお前が居て欲しい。」
彼が戸惑っている私の気持ちを察したらしくゆっくりと頷き、留三郎の真っ直ぐした目が私を捉える。
「もう名前とは離れたくないんだ。」
『留三郎…』
言葉にできないとはまさにこの事。嬉しい筈なのに留三郎からの求婚に思わず口を閉ざす。でも貴方は武家の家でこれから先良い縁談があるかもしれない。良い未来が待っている筈なのにそれでも私を選ぶの?
『……私、天涯孤独で身寄りがいないのよ?』
「俺が家族になる。」
『縁談があるかもしれないのに?』
「俺の相手は俺が決める。」
『私と本当に夫婦に?』
「お前しかいない。」
『身寄りがない娘をご両親が納得しないわ。』
「俺は三男坊だ。そんな事関係ない。仮に納得しなくてもその時は俺が家を出る。」
『うん。それはやめましょうね。』
「うぉっ!」
留三郎のとんでもない発言に思わず頭をはたく。
恋仲から求婚されて嬉しくないわけない。でも嬉しさより自身の出生が原因でこの先留三郎に迷惑をかけないか不安がよぎる。
「名前、お前の事だ。俺に何か迷惑をかけないかと思っているんじゃないか?」
ギクっと心の中で思っている事をズバリと指摘された。
『そうよ。それが心配なの。』
彼の事は好いている。だけど私の存在が留三郎に迷惑をかけ疎まれるのがこの先怖いのだ。
留三郎が言葉を続ける。
「名前。俺の妻はお前以外あり得ないんだ。」
目の前の留三郎が私の腕をグイッと引き寄せる。
留三郎が言葉を繋げる度に自身の鼓動が更に脈打つ。彼の眼差しは私を捉えて離さない。
「今ここではっきりと言う。学園を卒業したら俺と夫婦になってくれ。」
私の目から逸らさずに留三郎が言う。その目付きは今まで見た事ないぐらい真剣そのものだった。
『留三郎……』
私を見据え、返事を待つ留三郎。
自身の鼓動がうるさくて敵わない。でも目に潤いが帯びてくるのは止められない。
『っ……本当に……私で……いいの?』
涙が込み上げ声が詰まる。顔を逸らすが大粒の涙が留め度もなく雨のようにポロポロ落ちる。初めて味わう感情に静止がきかない。だがこれは嬉し涙だ。
「名前。」
留三郎が近付き私を抱き締める。彼の温かい抱擁に更に涙腺が緩んでいく。
留三郎の腕に力が入り込む。その力は私を離さないと言わんばかりだ。
気付くと首元に優しく留三郎の腕がふわりと回されている。これは私の大好きな手だ。
暗い闇夜の中、一人もがき苦しんでいても私を救い上げる留三郎の手だ。
彼の腕と香りは、どうしてこんなにも安心できるんだろう。
「あぁ。お前がいいんだ。」
留三郎の匂いと共に彼の頑丈で体格のよい体が私を優しく包み込んでくれる抱擁に安心を覚える。
この先貴方の隣に居てもいいという実感が込み上げ、留三郎を抱き締める。
『……あとには引き返せないのよ?』
「そんなの必要あるか?」
『!…………ふふっ、そうね。』
さも当たり前のように真面目な面持ちで疑問を疑問で返してくる留三郎に笑いが噴き出る。
互いの腕が腰に絡まり、吐息がかかるかかからないかの距離になる。
次第に二人して顔を見合わせるとお互いクスッと笑みが溢れた。
『卒業したら仕事に忙しくなるから祝言はだいぶ先ね。』
「そんな先になるのか!?」
留三郎が声を張り上げ、がっくりと肩を落とす。
留三郎の悲痛な表情、反応に愛しさを覚え更に笑ってしまう。
『お勤めが先でしょ?』
「それはそうだが…俺は早く名前と夫婦になりたいんだ。」
『……馬鹿ね。』
「でもこれだけは誓わせてくれ。」
留三郎が私の手を取り、そっと口付ける。
「俺がお前を必ず幸せにする。」
『それは違うわ。』
私の言葉に留三郎が首を傾げる。本当にこの人は私を好いてくれている。それが何よりの私の幸せだ。
『二人で幸せになるの。』
留三郎の唇に人差し指をあて、彼の唇に自身の唇を重ねる。今まで以上に幸せを感じている。
「卒業してからはずっと一緒だ。」
『喧嘩しても?』
「当たり前だ。」
『喧嘩しても私の事、嫌いにならないでよ?』
「あのなぁ名前」
"お前は俺の人生そのものだ"
月が高い所で冴えた光を放っている中、二人寄り添い耳元に囁かれた内容に耳先まで熱が帯びる。
死が二人を分かつまでとは言うが私と留三郎の関係は生きている限り終わりを迎える事はない。
むしろこれからが始まりかもしれない。