長編関連(短編・番外編・劇場版)
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そんな貴方も
「名前」
名前を呼ぶ声とともに、背後から回された太い腕。留三郎が私の頭に顎を乗せ、すっぽりと包み込むように抱き着いてきた。
彼が甘えたい時に見せる、いつもの癖だ。その分かりやすく愛らしい仕草に、思わず口元がほころぶ。
最近は互いに実習や任務に追われ、満足に触れ合う時間もなかった。その反動からか、今日の彼はいつも以上に深く擦り寄ってくる。
「勝負だ!」と文次郎と顔を合わせれば喧嘩をし、下級生からは「頼れる武闘派」として慕われる用具委員長。けれど、いま私の腕の中にいるのは、そんな格好良い建前をすべて削ぎ落とした、ただの愛しい恋人だ。
回された腕が滑るように私の腰を包む。その手にそっと自分の手を重ねると、彼は膝枕をねだるように、私の太ももへ頭を預けてきた。
もし用具委員の後輩たちがこの光景を見たら、きっと卒倒してしまうだろう。
自分だけが見ることを許された留三郎の素顔に、胸がいっぱいになるほどの愛おしさを感じていた。
『ふふっ…甘えん坊。』
「……俺だって甘えたい時がある。」
私の膝の上で頭を預けたまま、少し照れたように呟く留三郎。
『留三郎。』
愛おしさに耐えきれず、そっと彼の前髪に指をかけ、引き寄せるようにして唇を重ねる。
ほんの少し触れ合うだけの軽い接吻。満足してそっと離れようとしたその瞬間、急に私の後頭部に手が回された。
「……離さねぇよ。」
強引に引き戻され、再び深く口吸いされる。
最初はほんの悪戯心だったのに、一度重なった熱はもう止められない。
彼のおでこに触れる熱を感じながら角度を変え、啄むように何度も唇を重ねれば、留三郎も熱い吐息とともに必死に応えてくる。
いつもは男らしく私を守ろうとしてくれる彼が、今はこの腕の中で、私の体温を確かめるように夢中で求めてくる。そのギャップと深い愛情に、私の心まで甘く痺れていくようだった。
『んっ……』
留三郎の唇の隙間から、試すようにそっと舌を差し込んでみる。
その瞬間、彼の身体がピクッと固まり、一気に顔全体が真っ赤に火照っていくのが分かった。あまりにも素直な反応に気を良くした私は、さらに深く口内へと舌を入れ、絡めていく。
お互いの舌が重なり合い、小さな水音が静かな部屋に微かに響いた。
留三郎の息遣いが急激に荒くなり、どこか苛立ったような、けれど愛おしさを抑えきれないような熱量で、私の舌に応じるように絡めてくる。
「っ…… 名前…。」
チュッと甘い音を立てて一度唇を離す。
荒い息を吐き出す彼の表情から滑らせるように下へ視線を落とすと、彼の袴の中央がはっきりと熱を帯びて膨らんでいた。
私の視線に気づいた留三郎は、「これは、その……」と言い訳でも探すようにさらに顔を真っ赤にし、気まずそうに体を引いて逃れようとする。
普段は頼もしい武闘派の彼が見せる、あまりにも無防備で青臭い焦り。
そんな彼の姿に、私の中の小さな加虐心がふっとくすぐられた。
『勃ちゃったのね…』
「なっ!……違う!」
耳元でくすぐるように囁くと、真っ赤になりながら必死に否定する留三郎。だが、こんな状態では何の説得力もない。取り繕おうと焦る彼の姿に、胸の奥で悪戯な加虐心がゾワゾワと背筋を駆け巡る。
彼の膨らんでいる袴へ、静かに手を這わせた。
布越しからでもはっきりと伝わる、熱く硬い質量。留三郎の剛直は溢れる熱を帯び、袴を押し上げるほど限界まで張り詰めていた。
「くっ……」
口を固く噛み締める留三郎の隙間から、漏れ出た苦しげな吐息。
(もっと留三郎を困らせたい……私でいっぱいにしたい)
よからぬ下心が全身を侵食していく。
布越しに熱い剛直を掴む手を止めず、そのまま逃がさないように留三郎の唇へ吸い付いた。
片手でゆっくりと、けれど確実に上下へ扱いてやると、彼は声を殺そうとしながらも溢れる音を止められない。
激しく舌を絡め合い、甘い快楽の渦へと彼を深く引きずり込んでいった。
「っ……くっ…」
『留三郎……』
快楽に甘く顔を染めていく留三郎を見つめていると、私自身の下腹部までもがキュッと熱く締め付けられる感覚に襲われる。
本気を出せば私など簡単に突き飛ばせる男なのに、それを決してしようとしない。抵抗しないということは、彼自身もこの状況を望み私を受け入れているという証拠だ。
「くぁ……お、おい!」
シュル、と音を立てて帯を解き、袴の隙間から滑り込ませた指先で直接その剛直に触れる。一瞬、ビクッと留三郎の腰が跳ね上がった。
唇を口元から滑らせ鎖骨、胸元、そして引き締まった腹部へと熱い口づけを落としていく。そのたびに、彼の口から甘い喘ぎ声が漏れ出た。
着物を押し開きながら下へと滑り降りると、露わになった剛直は筋を浮かせ、熱い怒張を天へと反り返らせている。
男らしい彼の匂いに頭がクラクラと痺れ、先端へとチュッと愛おしげに口づけを落とした。そのまま包み込むように手で上下に扱き上げると、留三郎は快楽に耐えるように美しく顔を歪ませた。
「なっ! そこはっ!」
『……気持ちいい?』
「くっ! はぁっ……」
私の衣をギュッと握りしめ、襲いかかる快楽に必死に耐えようとする留三郎。その乱れた姿は、あまりにも魅惑的な絶景だった。
耐えきれなくなったように熱を帯びた彼の剛直へと顔を近づけ、そっと先端を頬張る。
舌先で亀頭の輪郭を転がすように弄ると、彼から色っぽい熱い吐息が零れ落ちた。
ただ舐めるだけでなく、吸い付いては解くような緩急を繰り返してやると、先端からとろりと先走りの液が滲み出てくる。
その小さな蜜を舌先ですくい上げ、執拗に弄れば弄るほど、溢れ出す液は止めどなく量を増していった。
「くっ……」
留三郎が制止しようと伸ばしかけた手に力を込めるが、私を押し除けることまではできない。
拒みきれない彼の甘さに付け込み、舌先での焦らしをやめて口全体で一気に根元近くまで頬張る。
亀頭の筋から裏筋に至るまで、粘膜の熱で包み込みながら舌で執拗に刺激した。口内が彼の熱い質感で隙間なく満たされていく。カリの凹凸に唇をキュッと押し当てて上下に擦り上げ、同時に口から溢れた竿の部分を手で優しく、かつ確実に圧をかけて扱き上げる。
ジュッポッ、ジュッポッ……
密室に情欲を掻き立てる湿った水音が卑猥に響き渡る。
荒い吐息を漏らし、快楽に翻弄されて体を震わせる留三郎。日頃は頼もしい武闘派の彼を、こうして自分の手と口の中で喘がせる優越感と快感が私のお腹の奥をさらに熱く痺れさせていった。
「くっ、そんなしたらもっ……」
『んっ……我慢しなくていいよ。』
快楽の頂点に達した留三郎の腰が思わず突き跳ね、私の喉の奥深くへと剛直が勢いよく押し当てられる。
「くっ… 名前…………… 名前っ!」
私を拒むことの切れない彼を逃がさぬよう、頭をしっかりと抑え込んで深く深くだけでなく咥え込み、手と口の双方で激しく扱き続けた。
切なそうに顔を歪めた留三郎が、私の名を破裂しそうな切迫した声で何度も呼び――その直後、口内で限界を迎えた熱い白濁が一気に解き放たれる。
喉元をトクンと鳴らし、彼が放った愛の証を何一つ逃すことなく飲み込んでいく。
果てた直後の敏感な肉棒を最後にもう一度ジュッと優しく吸い上げてから唇を離すと、すべてを出し切った留三郎は心地よい敗北感と快楽の余韻に包まれ、その場にぐったりと脱力した。
『良かった?』
肩で息をする留三郎の耳元に、ふぅと甘い息を吹きかける。
だがその刹那、彼が一瞬見せた目付きの鋭い変化に、私は気付いていなかった。
「……よくもやってくれたな。」
強気な言葉を口にしてはいるものの、顔にはまだ先程の恍惚とした余韻が色濃く残り、荒い息遣いも収まっていない。しかも、すべてを吐き出させたはずの剛直は少しも衰えることなく熱を孕んで反り返ったままだ。
反撃しようと必死になる彼の強がりとは裏腹に、私の中は満ち足りた嗜虐心で満たされていく。
そして彼を喘がせた先程の行為のせいで、指一本触れられていない私自身の秘部までもが、すでに蜜で深く濡れていた。
『もっといい事する?』
畳に押し倒された姿勢のまま、上体を少しだけ起こして留三郎の首筋に甘く口付けていく。そのまま自らの手のひらで胸元を緩やかに肌蹴させると、褌の隙間へと滑らかに指を滑らせた。
すでに情念で湿り気を帯びていた秘部へ指を挿し入れ、グチュグチュと甘い水音を立てながら深く深くかき混ぜていく。
『留……んっ……』
自ら与える刺激に息を荒げ、艶っぽい声を漏らす私の仕草を、留三郎は固唾をのんで見つめていた。ゴク、と彼の喉元が大きく鳴る。その熱い視線の先は、指先で弄られ蜜を滴らせる私の秘部へと完全に釘付けになっていた。
すっかり受け入れる準備は整った。
指を抜き取り、熱を帯びたまま反り立つ彼の剛直の上へとゆっくり股を跨がせる。
その瞬間、下から私を見上げる留三郎の瞳は理性を吹き飛ばした獣のような鋭さを孕んでいた。そんな彼の欲望に満ちた視線を真っ正面から受け止め、見せつけるように腰をゆっくりと下ろしていった。
『挿れるわね。』
そう告げながら、ゆっくりと腰を落としていく。
ヌプヌプと卑猥な水音を立てながら、熱く硬い質量が秘肉を押し開き、私の膣内をすみずみまで満たしていった。けれど焦らしすぎたせいかあるいは彼の剛直が大きすぎるのか、まだ慣らしが足りず強い抵抗感が残る。
『っ……んっ!』
圧迫感と痺れるような刺激に思わず声が漏れ、ハッと唇を噛みしめたが、もう遅かった。
私が見せた一瞬の隙を見逃さず、留三郎が凶悪な笑みを浮かべる。すばやく上体を起こした彼は、逃がさぬよう私の腰を両手で強く掴み、ガチリと固定した。
「次は俺だ。」
『あっ! なんでっ…』
「仕返しだ。」
『っあ……あぁあ!』
あまりの圧迫感に慌てて腰を浮かせようとした私の意図を読み取り、彼は容赦なく私の腰を真下へと強く引き落とした。
――ズンッ!
子宮の奥の最も深い場所まで、容赦のない質量が突き刺さる。身体の芯を直に揺さぶる激痛にも似た甘い衝撃に、全身がガクガクと快感で跳ね上がった。
ついさっきまで余裕を持って彼を責め立て、翻弄していたはずなのに。気がつけば立場は完全に逆転し、荒々しい男の情念を剥き出しにした留三郎に、抗う術もなく責め立てられていた。
『あっ……っあ!……』
腰を強く掴まれたまま、ググッと強引に持ち上げられては容赦なく突き上げられる。子宮を直接揺さぶられるような激しい快感に一気に頭が真っ白になり、目元からじわっと涙が溢れ出た。もう耐え切れそうにない。
逃げ出そうと頭を振る間もなく、強い力で顎を掴まれ、強引に唇を奪われた。
『んっ……』
「はあっ…… 名前。」
熱い舌が深く口内を犯し、残されていたわずかな思考すらも溶かして奪っていく。つい先刻まで自分が彼に仕掛けていた攻めを、何倍もの力と熱量で送り返されていた。
「次はお前の番だ。」
『はっ……それだけはっ!』
拒みの言葉を言い切るより早く、下から跳ね上がるような凄い勢いで突き上げられる。
激しく打ちつけ合う肉体と、蜜がかき混ぜられるグチュグチュという淫らな水音が部屋中に反響し、耳奥まで熱く痺れさせていく。
圧倒的な快楽の波が容赦なく押し寄せ、主導権も、意地も何もかもを奪い去っていく。もう何一つ考えられず、ただ留三郎の繰り出す熱の中に溺れていくしかなかった。
『あっ!…んぁ!』
「んっ?ここがいいのか?」
内部の奥深い一点――そこを肉棒の先端がかすめた瞬間、身体が跳ねるような強い反応を返してしまった。忍びとしての観察眼に長けた留三郎が、そんな決定的な隙を見逃すはずもない。
「やっぱりここだな……逃がさねぇよ。」
『あっ!……そこばっかり!』
逃げ出そうとする腰を強い力で固く固定されたまま、その一番感じてしまう一点だけを執拗に、角度を変えて激しく突き突かれる。さらに空いた彼の手の指先が、限界まで膨らんだ陰核をクリクリと意悪く摘み擦り上げてきた。
同時にもたらされる内と外からの強烈な快楽の拷問に、視界が白く弾けそうになる。
いつもは真っ直ぐで武骨な彼が、まさかこれほど淫らに激しく自分を追い詰めてくるなんて思いもしなかった。
ついさっきまでは自分が優位に立って彼を翻弄していたはずなのに。気がつけば立場は完全に逆転し、呼吸のタイミングすらも留三郎の掌の上でいいように支配されていた。
「ああっ!……んっ、あっ!」
過剰な刺激に限界を迎えた身体がびくびくと大きく跳ね、激しい絶頂の波が襲いかかる。
けれど、彼は止まってくれない。
絶頂を迎えて収縮する膣内を容赦なく抉り続けられ、私は引きつけを起こしたように身体を震わせ続けた。
『と、留! も、もう……これ以上はっ!』
「……俺はまだだな」
『んぁ!…私がぁ…悪かった!……だからっ……』
「ほんとか? んっ…」
『っあ!……ごめん!』
「なら……」
謝罪の言葉を吐き出させながらも、留三郎は容赦なく最奥を突き穿ち続ける。そして、私の何度目かの絶頂と重なるようにして深く突き刺さったままの肉棒が勢いよく脈打った。
ドクドクと熱い粘液が子宮口を直接叩き、膣内いっぱいに解き放たれていく。彼自身の熱を最後の一滴まで逃さぬように注ぎ込みながら、留三郎は強く私を抱き締めそのまま深く繋がっていた。
『んぁ………ふっ、ふっ』
力なく畳に横たわり、あられもない姿で乱れた息を整えていると、上から影が落ちてきた。
汗ばんだ額を寄せ合い、留三郎が愛おしそうにそっと唇を重ねてくる。
先ほどまでの荒々しい攻め立てが嘘のように、優しく、温かい口づけだった。
『んっ…』
「これに懲りないなら、今度は容赦しないからな。」
私を見下ろす留三郎の顔には、これまでに見たことがないほど妖艶でどこか勝ち誇ったような笑みが浮かんでいた。日頃の愚直で頼もしい姿からは想像もつかないほど、色気に満ちた男の顔だ。
(……でも、私がこれくらいで懲りるわけがないって、本当は分かっている癖に)
心の中でクスクスと笑いを漏らしていると、私の表情の変化を見逃さなかった留三郎がふっと顔を覗き込んできた。
「名前。」
『んっ……きゃ!』
「お仕置きが必要だな。」
『何も考えてない!』
「お前の考える事は分かるんだよ。」
逃げ出そうとした身体を、留三郎の力強い腕が軽々と引き戻す。
そのまま背後から抱きすくめられ、彼の両手が滑らかに私の胸元とまだ熱の引き切らない秘部へと同時に伸ばされた。
先ほどあれほど貪られ、限界まで過敏になっている場所に彼の容赦ない指先が優しく擦り寄せられる。それだけで背筋を激しい痺れが駆け抜け、指一本触れられただけで身体が跳ねた。
『んっ』
「俺を出し抜こうなんて甘いな。」
耳元で低く囁く声には、完全にこちらの心理を読み切った確信とどこか楽しげな意地悪さが混ざっている。
完全に先手を取られた。
普段の愚直な彼なら誤魔化せたかもしれない。けれど、一度本気で男の顔を見せた留三郎に今の私の浅はかな企みが通用するはずもなかった。
「名前」
名前を呼ぶ声とともに、背後から回された太い腕。留三郎が私の頭に顎を乗せ、すっぽりと包み込むように抱き着いてきた。
彼が甘えたい時に見せる、いつもの癖だ。その分かりやすく愛らしい仕草に、思わず口元がほころぶ。
最近は互いに実習や任務に追われ、満足に触れ合う時間もなかった。その反動からか、今日の彼はいつも以上に深く擦り寄ってくる。
「勝負だ!」と文次郎と顔を合わせれば喧嘩をし、下級生からは「頼れる武闘派」として慕われる用具委員長。けれど、いま私の腕の中にいるのは、そんな格好良い建前をすべて削ぎ落とした、ただの愛しい恋人だ。
回された腕が滑るように私の腰を包む。その手にそっと自分の手を重ねると、彼は膝枕をねだるように、私の太ももへ頭を預けてきた。
もし用具委員の後輩たちがこの光景を見たら、きっと卒倒してしまうだろう。
自分だけが見ることを許された留三郎の素顔に、胸がいっぱいになるほどの愛おしさを感じていた。
『ふふっ…甘えん坊。』
「……俺だって甘えたい時がある。」
私の膝の上で頭を預けたまま、少し照れたように呟く留三郎。
『留三郎。』
愛おしさに耐えきれず、そっと彼の前髪に指をかけ、引き寄せるようにして唇を重ねる。
ほんの少し触れ合うだけの軽い接吻。満足してそっと離れようとしたその瞬間、急に私の後頭部に手が回された。
「……離さねぇよ。」
強引に引き戻され、再び深く口吸いされる。
最初はほんの悪戯心だったのに、一度重なった熱はもう止められない。
彼のおでこに触れる熱を感じながら角度を変え、啄むように何度も唇を重ねれば、留三郎も熱い吐息とともに必死に応えてくる。
いつもは男らしく私を守ろうとしてくれる彼が、今はこの腕の中で、私の体温を確かめるように夢中で求めてくる。そのギャップと深い愛情に、私の心まで甘く痺れていくようだった。
『んっ……』
留三郎の唇の隙間から、試すようにそっと舌を差し込んでみる。
その瞬間、彼の身体がピクッと固まり、一気に顔全体が真っ赤に火照っていくのが分かった。あまりにも素直な反応に気を良くした私は、さらに深く口内へと舌を入れ、絡めていく。
お互いの舌が重なり合い、小さな水音が静かな部屋に微かに響いた。
留三郎の息遣いが急激に荒くなり、どこか苛立ったような、けれど愛おしさを抑えきれないような熱量で、私の舌に応じるように絡めてくる。
「っ…… 名前…。」
チュッと甘い音を立てて一度唇を離す。
荒い息を吐き出す彼の表情から滑らせるように下へ視線を落とすと、彼の袴の中央がはっきりと熱を帯びて膨らんでいた。
私の視線に気づいた留三郎は、「これは、その……」と言い訳でも探すようにさらに顔を真っ赤にし、気まずそうに体を引いて逃れようとする。
普段は頼もしい武闘派の彼が見せる、あまりにも無防備で青臭い焦り。
そんな彼の姿に、私の中の小さな加虐心がふっとくすぐられた。
『勃ちゃったのね…』
「なっ!……違う!」
耳元でくすぐるように囁くと、真っ赤になりながら必死に否定する留三郎。だが、こんな状態では何の説得力もない。取り繕おうと焦る彼の姿に、胸の奥で悪戯な加虐心がゾワゾワと背筋を駆け巡る。
彼の膨らんでいる袴へ、静かに手を這わせた。
布越しからでもはっきりと伝わる、熱く硬い質量。留三郎の剛直は溢れる熱を帯び、袴を押し上げるほど限界まで張り詰めていた。
「くっ……」
口を固く噛み締める留三郎の隙間から、漏れ出た苦しげな吐息。
(もっと留三郎を困らせたい……私でいっぱいにしたい)
よからぬ下心が全身を侵食していく。
布越しに熱い剛直を掴む手を止めず、そのまま逃がさないように留三郎の唇へ吸い付いた。
片手でゆっくりと、けれど確実に上下へ扱いてやると、彼は声を殺そうとしながらも溢れる音を止められない。
激しく舌を絡め合い、甘い快楽の渦へと彼を深く引きずり込んでいった。
「っ……くっ…」
『留三郎……』
快楽に甘く顔を染めていく留三郎を見つめていると、私自身の下腹部までもがキュッと熱く締め付けられる感覚に襲われる。
本気を出せば私など簡単に突き飛ばせる男なのに、それを決してしようとしない。抵抗しないということは、彼自身もこの状況を望み私を受け入れているという証拠だ。
「くぁ……お、おい!」
シュル、と音を立てて帯を解き、袴の隙間から滑り込ませた指先で直接その剛直に触れる。一瞬、ビクッと留三郎の腰が跳ね上がった。
唇を口元から滑らせ鎖骨、胸元、そして引き締まった腹部へと熱い口づけを落としていく。そのたびに、彼の口から甘い喘ぎ声が漏れ出た。
着物を押し開きながら下へと滑り降りると、露わになった剛直は筋を浮かせ、熱い怒張を天へと反り返らせている。
男らしい彼の匂いに頭がクラクラと痺れ、先端へとチュッと愛おしげに口づけを落とした。そのまま包み込むように手で上下に扱き上げると、留三郎は快楽に耐えるように美しく顔を歪ませた。
「なっ! そこはっ!」
『……気持ちいい?』
「くっ! はぁっ……」
私の衣をギュッと握りしめ、襲いかかる快楽に必死に耐えようとする留三郎。その乱れた姿は、あまりにも魅惑的な絶景だった。
耐えきれなくなったように熱を帯びた彼の剛直へと顔を近づけ、そっと先端を頬張る。
舌先で亀頭の輪郭を転がすように弄ると、彼から色っぽい熱い吐息が零れ落ちた。
ただ舐めるだけでなく、吸い付いては解くような緩急を繰り返してやると、先端からとろりと先走りの液が滲み出てくる。
その小さな蜜を舌先ですくい上げ、執拗に弄れば弄るほど、溢れ出す液は止めどなく量を増していった。
「くっ……」
留三郎が制止しようと伸ばしかけた手に力を込めるが、私を押し除けることまではできない。
拒みきれない彼の甘さに付け込み、舌先での焦らしをやめて口全体で一気に根元近くまで頬張る。
亀頭の筋から裏筋に至るまで、粘膜の熱で包み込みながら舌で執拗に刺激した。口内が彼の熱い質感で隙間なく満たされていく。カリの凹凸に唇をキュッと押し当てて上下に擦り上げ、同時に口から溢れた竿の部分を手で優しく、かつ確実に圧をかけて扱き上げる。
ジュッポッ、ジュッポッ……
密室に情欲を掻き立てる湿った水音が卑猥に響き渡る。
荒い吐息を漏らし、快楽に翻弄されて体を震わせる留三郎。日頃は頼もしい武闘派の彼を、こうして自分の手と口の中で喘がせる優越感と快感が私のお腹の奥をさらに熱く痺れさせていった。
「くっ、そんなしたらもっ……」
『んっ……我慢しなくていいよ。』
快楽の頂点に達した留三郎の腰が思わず突き跳ね、私の喉の奥深くへと剛直が勢いよく押し当てられる。
「くっ… 名前…………… 名前っ!」
私を拒むことの切れない彼を逃がさぬよう、頭をしっかりと抑え込んで深く深くだけでなく咥え込み、手と口の双方で激しく扱き続けた。
切なそうに顔を歪めた留三郎が、私の名を破裂しそうな切迫した声で何度も呼び――その直後、口内で限界を迎えた熱い白濁が一気に解き放たれる。
喉元をトクンと鳴らし、彼が放った愛の証を何一つ逃すことなく飲み込んでいく。
果てた直後の敏感な肉棒を最後にもう一度ジュッと優しく吸い上げてから唇を離すと、すべてを出し切った留三郎は心地よい敗北感と快楽の余韻に包まれ、その場にぐったりと脱力した。
『良かった?』
肩で息をする留三郎の耳元に、ふぅと甘い息を吹きかける。
だがその刹那、彼が一瞬見せた目付きの鋭い変化に、私は気付いていなかった。
「……よくもやってくれたな。」
強気な言葉を口にしてはいるものの、顔にはまだ先程の恍惚とした余韻が色濃く残り、荒い息遣いも収まっていない。しかも、すべてを吐き出させたはずの剛直は少しも衰えることなく熱を孕んで反り返ったままだ。
反撃しようと必死になる彼の強がりとは裏腹に、私の中は満ち足りた嗜虐心で満たされていく。
そして彼を喘がせた先程の行為のせいで、指一本触れられていない私自身の秘部までもが、すでに蜜で深く濡れていた。
『もっといい事する?』
畳に押し倒された姿勢のまま、上体を少しだけ起こして留三郎の首筋に甘く口付けていく。そのまま自らの手のひらで胸元を緩やかに肌蹴させると、褌の隙間へと滑らかに指を滑らせた。
すでに情念で湿り気を帯びていた秘部へ指を挿し入れ、グチュグチュと甘い水音を立てながら深く深くかき混ぜていく。
『留……んっ……』
自ら与える刺激に息を荒げ、艶っぽい声を漏らす私の仕草を、留三郎は固唾をのんで見つめていた。ゴク、と彼の喉元が大きく鳴る。その熱い視線の先は、指先で弄られ蜜を滴らせる私の秘部へと完全に釘付けになっていた。
すっかり受け入れる準備は整った。
指を抜き取り、熱を帯びたまま反り立つ彼の剛直の上へとゆっくり股を跨がせる。
その瞬間、下から私を見上げる留三郎の瞳は理性を吹き飛ばした獣のような鋭さを孕んでいた。そんな彼の欲望に満ちた視線を真っ正面から受け止め、見せつけるように腰をゆっくりと下ろしていった。
『挿れるわね。』
そう告げながら、ゆっくりと腰を落としていく。
ヌプヌプと卑猥な水音を立てながら、熱く硬い質量が秘肉を押し開き、私の膣内をすみずみまで満たしていった。けれど焦らしすぎたせいかあるいは彼の剛直が大きすぎるのか、まだ慣らしが足りず強い抵抗感が残る。
『っ……んっ!』
圧迫感と痺れるような刺激に思わず声が漏れ、ハッと唇を噛みしめたが、もう遅かった。
私が見せた一瞬の隙を見逃さず、留三郎が凶悪な笑みを浮かべる。すばやく上体を起こした彼は、逃がさぬよう私の腰を両手で強く掴み、ガチリと固定した。
「次は俺だ。」
『あっ! なんでっ…』
「仕返しだ。」
『っあ……あぁあ!』
あまりの圧迫感に慌てて腰を浮かせようとした私の意図を読み取り、彼は容赦なく私の腰を真下へと強く引き落とした。
――ズンッ!
子宮の奥の最も深い場所まで、容赦のない質量が突き刺さる。身体の芯を直に揺さぶる激痛にも似た甘い衝撃に、全身がガクガクと快感で跳ね上がった。
ついさっきまで余裕を持って彼を責め立て、翻弄していたはずなのに。気がつけば立場は完全に逆転し、荒々しい男の情念を剥き出しにした留三郎に、抗う術もなく責め立てられていた。
『あっ……っあ!……』
腰を強く掴まれたまま、ググッと強引に持ち上げられては容赦なく突き上げられる。子宮を直接揺さぶられるような激しい快感に一気に頭が真っ白になり、目元からじわっと涙が溢れ出た。もう耐え切れそうにない。
逃げ出そうと頭を振る間もなく、強い力で顎を掴まれ、強引に唇を奪われた。
『んっ……』
「はあっ…… 名前。」
熱い舌が深く口内を犯し、残されていたわずかな思考すらも溶かして奪っていく。つい先刻まで自分が彼に仕掛けていた攻めを、何倍もの力と熱量で送り返されていた。
「次はお前の番だ。」
『はっ……それだけはっ!』
拒みの言葉を言い切るより早く、下から跳ね上がるような凄い勢いで突き上げられる。
激しく打ちつけ合う肉体と、蜜がかき混ぜられるグチュグチュという淫らな水音が部屋中に反響し、耳奥まで熱く痺れさせていく。
圧倒的な快楽の波が容赦なく押し寄せ、主導権も、意地も何もかもを奪い去っていく。もう何一つ考えられず、ただ留三郎の繰り出す熱の中に溺れていくしかなかった。
『あっ!…んぁ!』
「んっ?ここがいいのか?」
内部の奥深い一点――そこを肉棒の先端がかすめた瞬間、身体が跳ねるような強い反応を返してしまった。忍びとしての観察眼に長けた留三郎が、そんな決定的な隙を見逃すはずもない。
「やっぱりここだな……逃がさねぇよ。」
『あっ!……そこばっかり!』
逃げ出そうとする腰を強い力で固く固定されたまま、その一番感じてしまう一点だけを執拗に、角度を変えて激しく突き突かれる。さらに空いた彼の手の指先が、限界まで膨らんだ陰核をクリクリと意悪く摘み擦り上げてきた。
同時にもたらされる内と外からの強烈な快楽の拷問に、視界が白く弾けそうになる。
いつもは真っ直ぐで武骨な彼が、まさかこれほど淫らに激しく自分を追い詰めてくるなんて思いもしなかった。
ついさっきまでは自分が優位に立って彼を翻弄していたはずなのに。気がつけば立場は完全に逆転し、呼吸のタイミングすらも留三郎の掌の上でいいように支配されていた。
「ああっ!……んっ、あっ!」
過剰な刺激に限界を迎えた身体がびくびくと大きく跳ね、激しい絶頂の波が襲いかかる。
けれど、彼は止まってくれない。
絶頂を迎えて収縮する膣内を容赦なく抉り続けられ、私は引きつけを起こしたように身体を震わせ続けた。
『と、留! も、もう……これ以上はっ!』
「……俺はまだだな」
『んぁ!…私がぁ…悪かった!……だからっ……』
「ほんとか? んっ…」
『っあ!……ごめん!』
「なら……」
謝罪の言葉を吐き出させながらも、留三郎は容赦なく最奥を突き穿ち続ける。そして、私の何度目かの絶頂と重なるようにして深く突き刺さったままの肉棒が勢いよく脈打った。
ドクドクと熱い粘液が子宮口を直接叩き、膣内いっぱいに解き放たれていく。彼自身の熱を最後の一滴まで逃さぬように注ぎ込みながら、留三郎は強く私を抱き締めそのまま深く繋がっていた。
『んぁ………ふっ、ふっ』
力なく畳に横たわり、あられもない姿で乱れた息を整えていると、上から影が落ちてきた。
汗ばんだ額を寄せ合い、留三郎が愛おしそうにそっと唇を重ねてくる。
先ほどまでの荒々しい攻め立てが嘘のように、優しく、温かい口づけだった。
『んっ…』
「これに懲りないなら、今度は容赦しないからな。」
私を見下ろす留三郎の顔には、これまでに見たことがないほど妖艶でどこか勝ち誇ったような笑みが浮かんでいた。日頃の愚直で頼もしい姿からは想像もつかないほど、色気に満ちた男の顔だ。
(……でも、私がこれくらいで懲りるわけがないって、本当は分かっている癖に)
心の中でクスクスと笑いを漏らしていると、私の表情の変化を見逃さなかった留三郎がふっと顔を覗き込んできた。
「名前。」
『んっ……きゃ!』
「お仕置きが必要だな。」
『何も考えてない!』
「お前の考える事は分かるんだよ。」
逃げ出そうとした身体を、留三郎の力強い腕が軽々と引き戻す。
そのまま背後から抱きすくめられ、彼の両手が滑らかに私の胸元とまだ熱の引き切らない秘部へと同時に伸ばされた。
先ほどあれほど貪られ、限界まで過敏になっている場所に彼の容赦ない指先が優しく擦り寄せられる。それだけで背筋を激しい痺れが駆け抜け、指一本触れられただけで身体が跳ねた。
『んっ』
「俺を出し抜こうなんて甘いな。」
耳元で低く囁く声には、完全にこちらの心理を読み切った確信とどこか楽しげな意地悪さが混ざっている。
完全に先手を取られた。
普段の愚直な彼なら誤魔化せたかもしれない。けれど、一度本気で男の顔を見せた留三郎に今の私の浅はかな企みが通用するはずもなかった。