劇場版ドクタケ忍者隊最強の軍師
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救出
薄闇が夜に変わった。森は墨の様な闇に浸される。
ドクタケ城の領土外である楠の洞中で山田先生が指揮を取り策を練る。
その途中五年生達がやって来た。警戒を解き、握っていた苦無から手をどける。
勘右衛門が懐から密書を取り出し、受け取った山田先生が読み上げる。
密書は足軽に変装したドクタケ忍者から奪い取った物だ。
密書の内容は一年は組がドクタケに捕まったとの事。
土井先生だけでなく一年生も。組んだ腕に爪痕が幾つもつく程力が入る。
山田先生から其々へ指令が出される。
五年生の兵助、八左ヱ門、勘右衛門は東の砦への出入りを防ぐ。三郎と雷蔵は六年生に同行し門を抑える事になる。
「六年全員で砦内を撹乱しつつ、食満、善法寺、中在家、苗字は一年は組の救出。立花、潮江、七松は天鬼の居場所を炙り出せ。」
重要な役割だ。異論はない。
「天鬼を見たら知らせろ。戦いが必要なら儂がする。」
山田先生の動かすことのできぬほど堅固な揺るぎない覚悟の表情。
この動きで全てが決まる。
既に今回の件は学園だけでなく他の城も巻き込み、失敗すれば戦の火蓋が切られる。一年生の命も危ない。
再び天鬼との鉢合わせする可能性も否定できない。
指令されたそれぞれの持ち場に向かう。
一年は組は恐らくドクタケ城内の出城付近に閉じ込められている筈。
「待てお前達。これを。」
持ち場に向かう前に仙蔵から鳥の子を配られる。
貴重な鳥の子だ。無駄に出来ない。
「適宜使え。」
『仙蔵、ありがとう。』
「苗字。」
仙蔵から渡された鳥の子を懐に入れた時、山田先生に呼び止められる。
『はい、山田先生。』
「は組の救出が終わったら、お前は潮江達の元に向かえ。」
それは文次郎達に何かあったら手助けをしろという事。
敵の城内で主に撹乱を行い、敵に追い込まれる可能性がある危険な役割を文次郎達が担うからだ。
『分かりました。』
もう仲間を傷つける事はさせない。次は此方が攻める番だ。
「なっ!」
「どこから湧いてっ!」
ドクタケの足軽を数人気絶させる。気絶した足軽の具足を留三郎、三郎、雷蔵が着用しそれぞれの持ち場に向かう。
長次、伊作、留三郎、私で一年は組の救出のため行動を共にする。
ドクタケ城内からは敵の混乱の声が聞こえる。
先に城内では仙蔵達が撹乱し天鬼の場所を探り出している。
城内には見張り台もある為、その役割を失わせる。
見張り台に向かい物音を立てず跳躍し、見張りを気絶させると法螺貝を壊し火薬にも水をかけ使用出来ないようにする。
すぐ気付かれないように鳥の子を使い、周囲に気取られないよう煙幕を張る。
留三郎が倒れた足軽を装い、足軽達を一年は組の捕縛場所へ向かわせる。
「ついて行くぞ。」
留三郎、伊作、長次、私で跡をつける。
すると足軽達は壁に大きな穴の空いた小さな小屋に向かっていた。
思った通りだ。奴らが向かう先に数多くの気配がする。
建物内に入ろうとする二人の足軽に向かい背後から瞬時的に蹴り飛ばし気絶させる。
その隙に伊作が鳥の子を穴の空いた壁に投げ入れる。
小屋内が鳥の子の煙で満たされた時、留三郎が一人の足軽を脅し捕縛する。もう一人は長次が気絶させその隙に一年は組達を解放する。
「先輩方…」
『しーっ…助けに来たわ。』
捕縛されている縄を解きながら声を出そうとする庄左衛門の口元に人差し指を立て、静かにさせ小声で囁く。
私達の姿に安堵の表情を浮かべる。
「皆んな怪我はないか?」
長次、伊作、私で周囲の警戒する。
留三郎が足軽の姿を解き、心配の声を掛ける。
だが聞いていた人数とは足りない事に気付く。
『人数が足りない。』
「乱きりしんは何処へ。」
庄左衛門達の話によればあの三人は自力で逃げれたらしい。
取り敢えず三人以外の救出はできたが全員ではない。
しかし庄左衛門達をここに残しておく方が危険だ。
『留三郎達はこの子達をお願い。』
「待て名前。どこに行く気だ。」
三人に一年は組を任せ、立ちあがろうとすると留三郎に腕を掴まれる。
『……山田先生からの別忍務よ。』
私の言葉に目を開き、腕を掴む手に力が入り込む。だが分かっているのだろう。
顔を一瞬伏せ、何かを考える素振りを見せるが次の瞬間には真剣な面持ちで私を見る。
「怪我などは一切許さん。」
私に聞こえるか聞こえないかの小さな声で伝える留三郎。
今生の別れではない。だが留三郎に対して愛おしさが胸元を突き上げる。
『留三郎……』
彼の陣笠に入り込み、顔を近づけ唇を重ねると留三郎は黙って受け入れる。
は組達の「おおっ…」と声が聞こえるが気にならない。
唇を離すと互いに額を合わせ、目を伏せる。
「こ、こら君達…」
『行ってくる。』
「あぁ。」
伊作の制する声が聞こえ留三郎から離れる。長次は近くの一年生達に立ち塞がり見えないようにしていた。
『ごめんなさいね。』
「もう。場所を考えてよね。」
伊作に呆れられる。だが今後も油断出来ない。
『行くわ。』
「えっ、名前どこ行くの!」
『その子達を宜しくね。』
目の前の土手を駆け、急いで文次郎達の場所へ向かう。
砦内では足軽達の騒ぐ声が聞こえる。
薄闇が夜に変わった。森は墨の様な闇に浸される。
ドクタケ城の領土外である楠の洞中で山田先生が指揮を取り策を練る。
その途中五年生達がやって来た。警戒を解き、握っていた苦無から手をどける。
勘右衛門が懐から密書を取り出し、受け取った山田先生が読み上げる。
密書は足軽に変装したドクタケ忍者から奪い取った物だ。
密書の内容は一年は組がドクタケに捕まったとの事。
土井先生だけでなく一年生も。組んだ腕に爪痕が幾つもつく程力が入る。
山田先生から其々へ指令が出される。
五年生の兵助、八左ヱ門、勘右衛門は東の砦への出入りを防ぐ。三郎と雷蔵は六年生に同行し門を抑える事になる。
「六年全員で砦内を撹乱しつつ、食満、善法寺、中在家、苗字は一年は組の救出。立花、潮江、七松は天鬼の居場所を炙り出せ。」
重要な役割だ。異論はない。
「天鬼を見たら知らせろ。戦いが必要なら儂がする。」
山田先生の動かすことのできぬほど堅固な揺るぎない覚悟の表情。
この動きで全てが決まる。
既に今回の件は学園だけでなく他の城も巻き込み、失敗すれば戦の火蓋が切られる。一年生の命も危ない。
再び天鬼との鉢合わせする可能性も否定できない。
指令されたそれぞれの持ち場に向かう。
一年は組は恐らくドクタケ城内の出城付近に閉じ込められている筈。
「待てお前達。これを。」
持ち場に向かう前に仙蔵から鳥の子を配られる。
貴重な鳥の子だ。無駄に出来ない。
「適宜使え。」
『仙蔵、ありがとう。』
「苗字。」
仙蔵から渡された鳥の子を懐に入れた時、山田先生に呼び止められる。
『はい、山田先生。』
「は組の救出が終わったら、お前は潮江達の元に向かえ。」
それは文次郎達に何かあったら手助けをしろという事。
敵の城内で主に撹乱を行い、敵に追い込まれる可能性がある危険な役割を文次郎達が担うからだ。
『分かりました。』
もう仲間を傷つける事はさせない。次は此方が攻める番だ。
「なっ!」
「どこから湧いてっ!」
ドクタケの足軽を数人気絶させる。気絶した足軽の具足を留三郎、三郎、雷蔵が着用しそれぞれの持ち場に向かう。
長次、伊作、留三郎、私で一年は組の救出のため行動を共にする。
ドクタケ城内からは敵の混乱の声が聞こえる。
先に城内では仙蔵達が撹乱し天鬼の場所を探り出している。
城内には見張り台もある為、その役割を失わせる。
見張り台に向かい物音を立てず跳躍し、見張りを気絶させると法螺貝を壊し火薬にも水をかけ使用出来ないようにする。
すぐ気付かれないように鳥の子を使い、周囲に気取られないよう煙幕を張る。
留三郎が倒れた足軽を装い、足軽達を一年は組の捕縛場所へ向かわせる。
「ついて行くぞ。」
留三郎、伊作、長次、私で跡をつける。
すると足軽達は壁に大きな穴の空いた小さな小屋に向かっていた。
思った通りだ。奴らが向かう先に数多くの気配がする。
建物内に入ろうとする二人の足軽に向かい背後から瞬時的に蹴り飛ばし気絶させる。
その隙に伊作が鳥の子を穴の空いた壁に投げ入れる。
小屋内が鳥の子の煙で満たされた時、留三郎が一人の足軽を脅し捕縛する。もう一人は長次が気絶させその隙に一年は組達を解放する。
「先輩方…」
『しーっ…助けに来たわ。』
捕縛されている縄を解きながら声を出そうとする庄左衛門の口元に人差し指を立て、静かにさせ小声で囁く。
私達の姿に安堵の表情を浮かべる。
「皆んな怪我はないか?」
長次、伊作、私で周囲の警戒する。
留三郎が足軽の姿を解き、心配の声を掛ける。
だが聞いていた人数とは足りない事に気付く。
『人数が足りない。』
「乱きりしんは何処へ。」
庄左衛門達の話によればあの三人は自力で逃げれたらしい。
取り敢えず三人以外の救出はできたが全員ではない。
しかし庄左衛門達をここに残しておく方が危険だ。
『留三郎達はこの子達をお願い。』
「待て名前。どこに行く気だ。」
三人に一年は組を任せ、立ちあがろうとすると留三郎に腕を掴まれる。
『……山田先生からの別忍務よ。』
私の言葉に目を開き、腕を掴む手に力が入り込む。だが分かっているのだろう。
顔を一瞬伏せ、何かを考える素振りを見せるが次の瞬間には真剣な面持ちで私を見る。
「怪我などは一切許さん。」
私に聞こえるか聞こえないかの小さな声で伝える留三郎。
今生の別れではない。だが留三郎に対して愛おしさが胸元を突き上げる。
『留三郎……』
彼の陣笠に入り込み、顔を近づけ唇を重ねると留三郎は黙って受け入れる。
は組達の「おおっ…」と声が聞こえるが気にならない。
唇を離すと互いに額を合わせ、目を伏せる。
「こ、こら君達…」
『行ってくる。』
「あぁ。」
伊作の制する声が聞こえ留三郎から離れる。長次は近くの一年生達に立ち塞がり見えないようにしていた。
『ごめんなさいね。』
「もう。場所を考えてよね。」
伊作に呆れられる。だが今後も油断出来ない。
『行くわ。』
「えっ、名前どこ行くの!」
『その子達を宜しくね。』
目の前の土手を駆け、急いで文次郎達の場所へ向かう。
砦内では足軽達の騒ぐ声が聞こえる。