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契機
『立花。あの男……』
「あぁ。」
現在茶屋で逢引きしている男女を偽っている。目的の標的に動きがあった為、立花が湯呑に入っているお茶を飲み干す。
今日は同級である立花仙蔵とペアで行う実習だ。最近忍術学園と敵対している城が何やら不穏な動きをしていると情報を得たため、今回の実習内容である情報を集めよと忍務に駆り出された。
目の前には見るからに怪しそうな男が不穏な行動をしている。そのまま男の跡をついていこうと動き始めると仙蔵に止められる。
「待て、苗字。もしかしたら罠かもしれん。」
『なら二手に分かれて行動する?』
「あぁ。あの男は私が追う。お前は周囲の警戒にあたれ。」
『分かった。』
立花と策を練り、立花が男の跡を追う。
今回は上級生になってから初めてのくのたまとの合同実習だ。
苗字 名前。彼女とは学園内ですれ違う事はあったがまだ素性を知らないくのたまだ。しかし今回くのたまと合同実習といえど忍たまである私が遅れを取るわけにはいかない。
木々を移動し男の跡を追跡するが男はどんどん暗闇に染まる森に近づいて行く。
その時の私は今後どのような事が待ち受けているかなど理解する事が出来ていなかった。
森に入り暫くすると男の気配が消えた。木の上から地面に降り立ち、周囲を見渡すと数人の武器を持った男達が出てきた。
「なっ!」
「おい、お前。俺達に何の用だ。」
「違います!私は只の町人です!」
「只の町人が何故俺達を付け回す?」
「貴様、どこぞの回し者だな!餓鬼といえども容赦しない。」
男達が刀や苦無を構え、ジリジリと距離を詰め寄る。私とした事が状況を甘く見ていたようだ。
先程のくのたまは居ない為、隙をつき逃亡か戦うしかない。
懐から苦無を取り出し迎え打とうとするが多勢に無勢だ。
「くっ!」
「覚悟しろ!」
『大変そうね。』
声がした方向を向くと先程別れた筈である苗字が木々から飛び降り、姿を現した。
『加勢する。』
「お前、さっきの町にいた筈では。」
『周囲に問題は無かった。あの男は囮だ。』
苗字が冷静な目で私に目配せ、着物の袂に隠し持っていた武器を取り出す。その手には棒手裏剣が隠されていた。
『大方、鼠を炙り出そうとしてたのね。』
「女もいるのか。おい、女には傷をつけるな!高く売れるぞこいつは!」
「そういえばコイツも男にしては顔が整っているな。」
(立花どうする?足腰立てなくしてやろうか。)
苗字が私に振り向き、微笑みながら矢羽根を飛ばしくる。その綺麗な笑顔に似合わない物騒な考えにフッと笑いが出てくる。
「派手にするなよ。」
『勿論。目立たぬようにね。』
苗字が棒手裏剣を構える。町娘の風貌から放たれる眼光が獲物を狙う鷹のように鋭い。
駆け出された足に腕が振り下ろされたと思えば次の瞬間には男達の悲鳴が木霊したのだった。
『………仙蔵………仙蔵。』
「……何だ?」
『珍しいわね。うたた寝だなんて。』
目を開けると名前が目の前に居た。夕焼けで辺りは黄金色に輝いている。
『夢でも見ていたの?』
名前の結われた漆黒の髪が風でなびく。絹糸のように艶のある黒髪を一房手に取り口付ける。
「何……………昔を、思い出していただけだ。」
『昔?』
「フッ、教えてやらん。」
『ケチね。』
眉の間を微かに曇らせ、むくれる名前
懐かしい記憶だった。お前は覚えていないのだろうな。私達のきっかけなど。
『立花。あの男……』
「あぁ。」
現在茶屋で逢引きしている男女を偽っている。目的の標的に動きがあった為、立花が湯呑に入っているお茶を飲み干す。
今日は同級である立花仙蔵とペアで行う実習だ。最近忍術学園と敵対している城が何やら不穏な動きをしていると情報を得たため、今回の実習内容である情報を集めよと忍務に駆り出された。
目の前には見るからに怪しそうな男が不穏な行動をしている。そのまま男の跡をついていこうと動き始めると仙蔵に止められる。
「待て、苗字。もしかしたら罠かもしれん。」
『なら二手に分かれて行動する?』
「あぁ。あの男は私が追う。お前は周囲の警戒にあたれ。」
『分かった。』
立花と策を練り、立花が男の跡を追う。
今回は上級生になってから初めてのくのたまとの合同実習だ。
苗字 名前。彼女とは学園内ですれ違う事はあったがまだ素性を知らないくのたまだ。しかし今回くのたまと合同実習といえど忍たまである私が遅れを取るわけにはいかない。
木々を移動し男の跡を追跡するが男はどんどん暗闇に染まる森に近づいて行く。
その時の私は今後どのような事が待ち受けているかなど理解する事が出来ていなかった。
森に入り暫くすると男の気配が消えた。木の上から地面に降り立ち、周囲を見渡すと数人の武器を持った男達が出てきた。
「なっ!」
「おい、お前。俺達に何の用だ。」
「違います!私は只の町人です!」
「只の町人が何故俺達を付け回す?」
「貴様、どこぞの回し者だな!餓鬼といえども容赦しない。」
男達が刀や苦無を構え、ジリジリと距離を詰め寄る。私とした事が状況を甘く見ていたようだ。
先程のくのたまは居ない為、隙をつき逃亡か戦うしかない。
懐から苦無を取り出し迎え打とうとするが多勢に無勢だ。
「くっ!」
「覚悟しろ!」
『大変そうね。』
声がした方向を向くと先程別れた筈である苗字が木々から飛び降り、姿を現した。
『加勢する。』
「お前、さっきの町にいた筈では。」
『周囲に問題は無かった。あの男は囮だ。』
苗字が冷静な目で私に目配せ、着物の袂に隠し持っていた武器を取り出す。その手には棒手裏剣が隠されていた。
『大方、鼠を炙り出そうとしてたのね。』
「女もいるのか。おい、女には傷をつけるな!高く売れるぞこいつは!」
「そういえばコイツも男にしては顔が整っているな。」
(立花どうする?足腰立てなくしてやろうか。)
苗字が私に振り向き、微笑みながら矢羽根を飛ばしくる。その綺麗な笑顔に似合わない物騒な考えにフッと笑いが出てくる。
「派手にするなよ。」
『勿論。目立たぬようにね。』
苗字が棒手裏剣を構える。町娘の風貌から放たれる眼光が獲物を狙う鷹のように鋭い。
駆け出された足に腕が振り下ろされたと思えば次の瞬間には男達の悲鳴が木霊したのだった。
『………仙蔵………仙蔵。』
「……何だ?」
『珍しいわね。うたた寝だなんて。』
目を開けると名前が目の前に居た。夕焼けで辺りは黄金色に輝いている。
『夢でも見ていたの?』
名前の結われた漆黒の髪が風でなびく。絹糸のように艶のある黒髪を一房手に取り口付ける。
「何……………昔を、思い出していただけだ。」
『昔?』
「フッ、教えてやらん。」
『ケチね。』
眉の間を微かに曇らせ、むくれる名前
懐かしい記憶だった。お前は覚えていないのだろうな。私達のきっかけなど。