長編関連(短編・番外編)
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学園内に山伏の格好をした男達が居る。しかも三人も。学園関係者と関わりがあるのか。不審に思い凝視し警戒する。あの姿は変装術の一環としても使用されるからだ。
そのうちの一人と目が合う。その男は視線を元に戻すと学園長の庵に入って行く。
校庭でくつろいでいると他の六年生の同級生達が校庭でバレーをしておりそこには先程の男も居た。
しかし一緒にいる留三郎と顔が似ているのは気の所為だろうか。興味が湧き、近くまで寄る。
「んっ!なんだ名前じゃないか!」
『小平太、暫く。その人は?』
「あぁ、お前は初めて会うか。風魔流忍術学校の錫高野与四郎だ。」
『風魔……』
風魔は相模の国を主体としている。
風魔は余り良い噂を聞かない。そんなただえさえ危険人物達がなぜ忍術学園に?
「初めまして。俺は錫高野与四郎って言うだ。」
警戒されていると分かっている上で男は笑顔で挨拶をする。手を差し出された為、此方も差し出す。
しかしその顔はどこか留三郎に似ている。
『くのたま教室、六年の苗字名前と言います。』
「同い年じゃないけ。普通に話せよぅ。」
『そうね。でも……』
感じの良い優しい笑顔で話す。その様子に此方も笑顔で返す。
『風魔には暗殺者がいるもの。』
敢えて挑発的といえるかもしれない挑んだ表情を目に浮かべると男は少しを目を開き丸くする。
一瞬沈黙する。しかし男はすぐに屈託のない表情でニカっと笑う。
「俺らじゃねぇべ。そいつらは卒業生で俺らも追っている。」
『そうなの。』
この男、目は笑っているがその奥に執念を感じる。
感じはいいが心の奥が読めない。しかし仮にも風魔の忍たまだ。同じ同級生でもある為、今後の事も含め仲を深めた良さそうだ。
『忍術学園にようこそ。歓迎するわ。』
軽い微笑を右の頬に浮かべる。
『じゃあ私は行くわ。』
「もう行くの?」
『折角の交流を邪魔しちゃ悪いわ。』
「俺は全然気にしねぇけどな。」
『じゃあね錫高野さん。また会う日まで。』
踵を返し足を進める。その後、後ろでは他の六年生達とバレーの続きを再開している。
忍術学園と風魔。今後双方が関わり合うのは確かだろう。その時私達は最上級生という立場で思考を巡らせ、動かなければならない。
学園に牙を剥き敵になるのであれば、その時は持てる力を持って征圧も考えるだろう。
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(あの女、つえーな)
(与四郎、分かるのか?)
(ああ、そんじゃそこらのくのたまとは比較にならねぇ)
(名前を怒らせたら怖いからな!)
(でもつえー女は好きだ。関わりてぇな)
((あ゛ぁ゛ん?))
(皆んなしてこえーだよ)