夢か現か
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午前6時30分 アラームが鳴る。
今年大学生三年生になる自分には早すぎる起床だが、この時間に起きていないと何か落ち着かないのだ。
不規則な生活は自らを堕落させる。
そう自分は思っている。
食パンをトースターに放り込み、
冷蔵庫から牛乳を取り出してコップに注ぐ。
ステンレス製の流し台に目をやると、
そこに見慣れない物体が転がっている。
数本の吸殻。
そこでふと気づく。
「そういえば、あの人‥。」
そうだ、昨日謎のお隣さんを泊めたのだ。
彼が眠っていた方へ目をやると、
そこは元から誰もいなかった様にがらんとしている。
「礼ぐらい言いなさいよ‥。」
それにしても、いつ出て行ったのだろう。
随分と早い起床だな。
鍵はどうなったのだろうか。
そこまで考えて、自分には関係ないことだと頭を振り、吸殻を捨てる。
「ったく。禁煙だっつの。」
と呟く。
昨日のことがリフレインする。
「お前、モテたことないだろ。」
イライラする。
自分の心の中に土足で踏み込まれた様な気がし、愉快ではなかった。
それと、
彼が夢を見ながら口ずさんだあの歌。
なんだったんだろう。
いや、もう考えるのはよそう。
気を取り直し掃除でもしようと思い立つ。
掃除機を取ろうと、足を進めると
コツンと何かが触った。
「‥ライター。」
銀色の小さな長方形。
何かマークが彫ってある。
勾玉を二つに上下逆さにくっつけて、それは一つの円の様になっている。
どこかで見たことのあるマークだ。
「落し物。しないでよ。」
後でポストにでも入れておけばいいだろう。
そうして、掃除に取り掛かる。
今年大学生三年生になる自分には早すぎる起床だが、この時間に起きていないと何か落ち着かないのだ。
不規則な生活は自らを堕落させる。
そう自分は思っている。
食パンをトースターに放り込み、
冷蔵庫から牛乳を取り出してコップに注ぐ。
ステンレス製の流し台に目をやると、
そこに見慣れない物体が転がっている。
数本の吸殻。
そこでふと気づく。
「そういえば、あの人‥。」
そうだ、昨日謎のお隣さんを泊めたのだ。
彼が眠っていた方へ目をやると、
そこは元から誰もいなかった様にがらんとしている。
「礼ぐらい言いなさいよ‥。」
それにしても、いつ出て行ったのだろう。
随分と早い起床だな。
鍵はどうなったのだろうか。
そこまで考えて、自分には関係ないことだと頭を振り、吸殻を捨てる。
「ったく。禁煙だっつの。」
と呟く。
昨日のことがリフレインする。
「お前、モテたことないだろ。」
イライラする。
自分の心の中に土足で踏み込まれた様な気がし、愉快ではなかった。
それと、
彼が夢を見ながら口ずさんだあの歌。
なんだったんだろう。
いや、もう考えるのはよそう。
気を取り直し掃除でもしようと思い立つ。
掃除機を取ろうと、足を進めると
コツンと何かが触った。
「‥ライター。」
銀色の小さな長方形。
何かマークが彫ってある。
勾玉を二つに上下逆さにくっつけて、それは一つの円の様になっている。
どこかで見たことのあるマークだ。
「落し物。しないでよ。」
後でポストにでも入れておけばいいだろう。
そうして、掃除に取り掛かる。