ハビバノンノ
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二時間程レポートと格闘し、
無事課題を終えることができた。
銭湯へ向かおうと、2人で表へ出る。
鍵をかけながら
自分の右隣の部屋を見る。
彼の部屋だ。
そこは灯りが消されてまるで誰も住んでないみたいに思える。
「ここ、まだ開かないんですよね。」
「ああ、さき管理人からメールが来て
連絡はついたけどね。」
「早く対処してもらわないと、お互い困りますよね。」
「ワタシ、別に困らないね。」
「私は困ります。」
そう言いながら階段を下る。
夜になると、吐く息もずいぶん白くなる。
もう冬だな。
銭湯までの道々、私はさっきのことを考える。
私、なんて言おうとしたんだろう。
あんな悲しい顔。
それに昨日の歌。
あのライター。
彼は謎が多すぎる気がした。
しかし、
怪しい感じは不思議としなくなっている。
なんだろ‥情がうつったとか?
頭の中で反芻していると、彼が声をかける。
「どした、百面相してるね。」
「いえ、別に。」
「あそ。」
そう言いながら、またタバコを吸う。
「一体何本吸うんですか。体壊しますよ。」
愛煙家というのは、そんなにタバコを吸うものなんだろうか。
自分は吸わないから気持ちは全く分からない。
「心配か?」
フフンと言うような音が聞こえそうな顔でこっちを見る。
「これっぽっちも心配なんかしてません。」
「吸てなきゃ
やてられないことが大人にはあるね。」
「大人って‥。」
幾つなのだろうか。私と2、3上ぐらいにしか思えないのだが。
「何歳なんですか。」
「何歳だと思うか。」
白い煙を吐き出して、彼は聞く。
「15歳。」
と悪意を込めて言ってみる。
「歯、食いしばるね。」
と言って拳を合わせ、わざとらしくポキポキと指を鳴らす。
顔が本気だ。
「わっ!ちょっ!うそうそ。」
そう言いながら彼と距離を取る。
「冗談ね。ささと行くよ。」
パーカーのポケットに手を突っ込んで彼は歩き出す。
本当は何歳なんだろ。
そう思いながら、私は彼の後を追う。
無事課題を終えることができた。
銭湯へ向かおうと、2人で表へ出る。
鍵をかけながら
自分の右隣の部屋を見る。
彼の部屋だ。
そこは灯りが消されてまるで誰も住んでないみたいに思える。
「ここ、まだ開かないんですよね。」
「ああ、さき管理人からメールが来て
連絡はついたけどね。」
「早く対処してもらわないと、お互い困りますよね。」
「ワタシ、別に困らないね。」
「私は困ります。」
そう言いながら階段を下る。
夜になると、吐く息もずいぶん白くなる。
もう冬だな。
銭湯までの道々、私はさっきのことを考える。
私、なんて言おうとしたんだろう。
あんな悲しい顔。
それに昨日の歌。
あのライター。
彼は謎が多すぎる気がした。
しかし、
怪しい感じは不思議としなくなっている。
なんだろ‥情がうつったとか?
頭の中で反芻していると、彼が声をかける。
「どした、百面相してるね。」
「いえ、別に。」
「あそ。」
そう言いながら、またタバコを吸う。
「一体何本吸うんですか。体壊しますよ。」
愛煙家というのは、そんなにタバコを吸うものなんだろうか。
自分は吸わないから気持ちは全く分からない。
「心配か?」
フフンと言うような音が聞こえそうな顔でこっちを見る。
「これっぽっちも心配なんかしてません。」
「吸てなきゃ
やてられないことが大人にはあるね。」
「大人って‥。」
幾つなのだろうか。私と2、3上ぐらいにしか思えないのだが。
「何歳なんですか。」
「何歳だと思うか。」
白い煙を吐き出して、彼は聞く。
「15歳。」
と悪意を込めて言ってみる。
「歯、食いしばるね。」
と言って拳を合わせ、わざとらしくポキポキと指を鳴らす。
顔が本気だ。
「わっ!ちょっ!うそうそ。」
そう言いながら彼と距離を取る。
「冗談ね。ささと行くよ。」
パーカーのポケットに手を突っ込んで彼は歩き出す。
本当は何歳なんだろ。
そう思いながら、私は彼の後を追う。