ハビバノンノ
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古代ギリシア以来始まったとされる哲学。
その確立と変遷を
それぞれの時代を代表する哲学家といくつかの例をあげて述べよ。
ただし、ページ制限として
B4のレポート用紙5枚以上8枚以下とする。
「古代哲学史〈II〉」
こなれて来たお腹を抱え、作業に入る。
食べ終えた皿は、彼が全て片付けてくれた。
仮眠をとったからか、
さっきよりもスムーズに頭が動く。
水で濡れた手を拭きながら、私の課題を見下ろして言う。
「なにか、
ワタシの授業の課題じゃないね。」
つまらんと言いたげに
彼はベットに寝転がる。
「そこに寝転ぶのやめてください。」
用紙から目を外さずに彼に注意する。
結局あの後、寒空の下に突き返すのは気が引けて今日も泊まることを許可してしまった。
まぁ、何もしてこないのは認証済みだし、断ったとしてなんかかんかと言いつけて居座るつもりだろうし。
寝転ぶな、と言うと彼は私の本棚を吟味し始めた。
やること、ないのかしら。
「お前、漫画とか小説とか読まないのか。」
参考書が所狭しと並ぶ私のラックに、何か不満があるようだ。
「必要がないので読みません。
文芸冬旬とかなら読みますけど。」
「‥親父。」
ボソッと彼が呟く。
「うるさいです。」
余計なお世話だ。
「必要ないとか言うけどな、
本は読んだ方がいいね。」
「興味がありませんので。」
「つまらん女ね。」
と言って今度は窓をガラッと開ける。
冷たい風が入ってくる。
「あの、寒いんですが。」
「ちょとタバコ。」
そう言いながら火をつける。
文句を言う時間も惜しいので無視をする。
あのタバコの香りが鼻をくすぐる。
何故、彼のタバコは不思議な香りがするんだろう。
顔をあげて、彼に聞いてみる。
「そのタバコ、
日本のものじゃないんですか?」
「吸うか?」
と私にタバコを向けようとする。
質問に答えろ。
「要りません。」
なんだか聞き返すのもバカらしくなって、再びレポートに取り掛かる。
その時、
シィヤン
と聞こえた気がした。
「え?」
思わず顔を上げる。
と同時に目を奪われる。
ただ、彼はタバコを吸っているだけだ、
それなのに。
それなのに、なんて悲しい顔をするのだろう。
どう声をかけていいか分からず、狼狽する。
私の目線に気づいたのか、タバコをベランダの柵に擦り付け、吸殻だけを持って窓を閉める。
「あの‥。」
何か言わなければ
そう思ったのだ。わけもなく。
しかし、
直ぐに私の言葉を遮るように彼は言う。
「お前、風呂どうしてるか。」
「へ?」
そういえば、今日入ってない。
「いつもは近くの深夜までやってるお風呂屋さんへ行きますけど‥。」
と返す。
「それ、終わたら一緒に行くね。」
そう言うと、私のラックから参考書をとって、バラバラめくり、
「つまらん。」と言った。
私、さっきなんて言おうとしたんだっけ。
その確立と変遷を
それぞれの時代を代表する哲学家といくつかの例をあげて述べよ。
ただし、ページ制限として
B4のレポート用紙5枚以上8枚以下とする。
「古代哲学史〈II〉」
こなれて来たお腹を抱え、作業に入る。
食べ終えた皿は、彼が全て片付けてくれた。
仮眠をとったからか、
さっきよりもスムーズに頭が動く。
水で濡れた手を拭きながら、私の課題を見下ろして言う。
「なにか、
ワタシの授業の課題じゃないね。」
つまらんと言いたげに
彼はベットに寝転がる。
「そこに寝転ぶのやめてください。」
用紙から目を外さずに彼に注意する。
結局あの後、寒空の下に突き返すのは気が引けて今日も泊まることを許可してしまった。
まぁ、何もしてこないのは認証済みだし、断ったとしてなんかかんかと言いつけて居座るつもりだろうし。
寝転ぶな、と言うと彼は私の本棚を吟味し始めた。
やること、ないのかしら。
「お前、漫画とか小説とか読まないのか。」
参考書が所狭しと並ぶ私のラックに、何か不満があるようだ。
「必要がないので読みません。
文芸冬旬とかなら読みますけど。」
「‥親父。」
ボソッと彼が呟く。
「うるさいです。」
余計なお世話だ。
「必要ないとか言うけどな、
本は読んだ方がいいね。」
「興味がありませんので。」
「つまらん女ね。」
と言って今度は窓をガラッと開ける。
冷たい風が入ってくる。
「あの、寒いんですが。」
「ちょとタバコ。」
そう言いながら火をつける。
文句を言う時間も惜しいので無視をする。
あのタバコの香りが鼻をくすぐる。
何故、彼のタバコは不思議な香りがするんだろう。
顔をあげて、彼に聞いてみる。
「そのタバコ、
日本のものじゃないんですか?」
「吸うか?」
と私にタバコを向けようとする。
質問に答えろ。
「要りません。」
なんだか聞き返すのもバカらしくなって、再びレポートに取り掛かる。
その時、
シィヤン
と聞こえた気がした。
「え?」
思わず顔を上げる。
と同時に目を奪われる。
ただ、彼はタバコを吸っているだけだ、
それなのに。
それなのに、なんて悲しい顔をするのだろう。
どう声をかけていいか分からず、狼狽する。
私の目線に気づいたのか、タバコをベランダの柵に擦り付け、吸殻だけを持って窓を閉める。
「あの‥。」
何か言わなければ
そう思ったのだ。わけもなく。
しかし、
直ぐに私の言葉を遮るように彼は言う。
「お前、風呂どうしてるか。」
「へ?」
そういえば、今日入ってない。
「いつもは近くの深夜までやってるお風呂屋さんへ行きますけど‥。」
と返す。
「それ、終わたら一緒に行くね。」
そう言うと、私のラックから参考書をとって、バラバラめくり、
「つまらん。」と言った。
私、さっきなんて言おうとしたんだっけ。