そこまで食って委員会
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
歌が聞こえる。
なんか、聞いたことあるような。
ああ、すごく落ち着く‥。
この声、どこかで。
それにいい匂い。
何か‥その‥
餃子のような‥。
ガバッと体をあげて部屋を見る。
朦朧とする意識の中で
今までのことを思い返す。
課題をしながらお茶を飲んで、
そこからうとうとして‥。
「しまった‥。」
寝てしまった。
頭を抱え自分で自分を叱咤する。
すると頭上から声が、
「よく寝てたね。」
振り返ると、例の男。
フライパンと菜箸を持っている。
「今日は餃子ね。」
完全に現実に引き戻される。
「帰ってなかったんですかって、
人ん家で何やってるんですか!」
「いや、お前寝てたし。
腹へたなー思て。」
見ればスーパーの袋。
今日はパスタだったのに‥。
「材料費は私が持つから安心するね。」
当たり前だろう。
ていうか安心などしてる場合ではない。
課題をしなくては。
とりあえず背後の餃子男はあとで考えよう。
そう思い直し再び机に向かう。
しかし食欲をそそる香りに全神経が腹部へと取られてしまう。
「机、空けるね。」
両手に皿を持って、彼が言う。
とりあえず、食べてから考えよう。
そう思う自分に情けなくなりながら
机の上を片付ける。
彼はそこにどんどん料理を並べていく
餃子、炒飯、中華スープ、エビチリ、青菜炒め、他多数。
よくもこれだけの数を1人で作ったもんだ。
流し台を目にやると、使った食器類もきれいに片付けられている。
案外家庭的なのか‥。
全てが机に揃ったところで
向かい合わせに座る。
「食え。」
「‥いただきます。」
一体何度この人と食事を共にするんだろうと思いつつ餃子を口に運ぶ。
それは不覚にも美味しかった。
「うまいか。」
「‥はい。」
そう言うと彼は満足そうに微笑んだ。
あ、またあの笑顔。
何故か直視できなくて、炒飯を手に取る。
ご飯がパラパラしてて美味しい。
彼も静かだが、豪快にそれらを食べている。
「やっぱり中華料理得意なんですか?」
黙って食べるのも気まずいので、何か話題をと話してみる。
「他のも作れる。
でも、あちは焼き餃子あまり作らないね。
それと“中華料理”は日本の言葉。」
モリモリ炒飯を食べながらそう言う。
へー。知らなかった。
それから少し静かになって、
何故か悔しそうに彼が一言。
「あと、ラーメンは日本の方が旨い。」
その言い方が何だかおかしくて、
2人で笑った。
箸もどんどん進んで行く。
何か楽しい。
と、そこで我に帰る。
「いや、何ナチュラルにご飯食べてるんだ私!課題!それにもう帰ってください!」
彼は眉間にシワを寄せる。
「そこまで食といてそれはないね。今日は泊まる。」
「勝手に決めないでください!
私、課題があるんです!」
「ハハ、手伝てやるから安心しろ。」
「結構です!」
ホント、図々しいったらありゃしない。
なんか、聞いたことあるような。
ああ、すごく落ち着く‥。
この声、どこかで。
それにいい匂い。
何か‥その‥
餃子のような‥。
ガバッと体をあげて部屋を見る。
朦朧とする意識の中で
今までのことを思い返す。
課題をしながらお茶を飲んで、
そこからうとうとして‥。
「しまった‥。」
寝てしまった。
頭を抱え自分で自分を叱咤する。
すると頭上から声が、
「よく寝てたね。」
振り返ると、例の男。
フライパンと菜箸を持っている。
「今日は餃子ね。」
完全に現実に引き戻される。
「帰ってなかったんですかって、
人ん家で何やってるんですか!」
「いや、お前寝てたし。
腹へたなー思て。」
見ればスーパーの袋。
今日はパスタだったのに‥。
「材料費は私が持つから安心するね。」
当たり前だろう。
ていうか安心などしてる場合ではない。
課題をしなくては。
とりあえず背後の餃子男はあとで考えよう。
そう思い直し再び机に向かう。
しかし食欲をそそる香りに全神経が腹部へと取られてしまう。
「机、空けるね。」
両手に皿を持って、彼が言う。
とりあえず、食べてから考えよう。
そう思う自分に情けなくなりながら
机の上を片付ける。
彼はそこにどんどん料理を並べていく
餃子、炒飯、中華スープ、エビチリ、青菜炒め、他多数。
よくもこれだけの数を1人で作ったもんだ。
流し台を目にやると、使った食器類もきれいに片付けられている。
案外家庭的なのか‥。
全てが机に揃ったところで
向かい合わせに座る。
「食え。」
「‥いただきます。」
一体何度この人と食事を共にするんだろうと思いつつ餃子を口に運ぶ。
それは不覚にも美味しかった。
「うまいか。」
「‥はい。」
そう言うと彼は満足そうに微笑んだ。
あ、またあの笑顔。
何故か直視できなくて、炒飯を手に取る。
ご飯がパラパラしてて美味しい。
彼も静かだが、豪快にそれらを食べている。
「やっぱり中華料理得意なんですか?」
黙って食べるのも気まずいので、何か話題をと話してみる。
「他のも作れる。
でも、あちは焼き餃子あまり作らないね。
それと“中華料理”は日本の言葉。」
モリモリ炒飯を食べながらそう言う。
へー。知らなかった。
それから少し静かになって、
何故か悔しそうに彼が一言。
「あと、ラーメンは日本の方が旨い。」
その言い方が何だかおかしくて、
2人で笑った。
箸もどんどん進んで行く。
何か楽しい。
と、そこで我に帰る。
「いや、何ナチュラルにご飯食べてるんだ私!課題!それにもう帰ってください!」
彼は眉間にシワを寄せる。
「そこまで食といてそれはないね。今日は泊まる。」
「勝手に決めないでください!
私、課題があるんです!」
「ハハ、手伝てやるから安心しろ。」
「結構です!」
ホント、図々しいったらありゃしない。