いっくんなんて大嫌い
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好きなひとがいた。初恋のひと。
王子さまみたいな見た目に反して、ちょっと辛辣なところがあったけど、面倒見が良くて、何だかんだ優しくて。いつも不機嫌そうな表情がやわらかく緩む瞬間が、すごく好きだった。
「大人になったら、わたしと『けっこん』してください!」なんて、今から思えば大胆すぎることを言ったら、うだうだ言いながらも承諾してくれた。
そのころのまま、私たちはずっと仲が良かった。
「俺、夢ノ咲のアイドル科を受けることにしたから。もう今までみたいに、周りをチョロチョロしないでよねぇ」
──中学生の、あの日までは。
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