camera obscura

面白かった本を10冊紹介する〜日本文学編〜

2025/03/22 19:22
前回・前々回の本の紹介にコメントを下さった方、ありがとうございます😊🙏✨少しでも参考になったようで嬉しいです🍀
そんな訳で第3回目は日本文学編です。

・この闇と光/服部まゆみ/角川文庫
・綺譚集/津原泰水/創元推理文庫
・アッシュベイビー/金原ひとみ/集英社文庫
・宣告/加賀乙彦/小学館P+D BOOKS
・感応グラン=ギニョル/空木春宵/創元日本SF叢書
・たんぽぽ/川端康成/講談社文芸文庫
・オイディプスの刃/赤江瀑/河出文庫
・破戒/島崎藤村/新潮文庫
・小説 読書生活/関戸克己/国書刊行会

「この光と闇」は耽美なミステリー小説。何をどう書いてもネタバレになるので、気になる方は読んでください。服部まゆみも大好きな作家です。

「綺譚集」は幻想小説の短編集。グロテスクな表現も含みながらも美しい。津原泰水はその昔、少女小説も別名義で書いてるそう。近年亡くなってしまったのが寂しいです。

「アッシュベイビー」はかなり読み手を選ぶ作品。ペドフ〇リアなんかも含むので要注意。芥川賞受賞後の作品とのことで、読み手を振り落とすような作品を書きたかったらしい。金原ひとみのギリギリな、危うい場所に立って生きている感が好きです。

「宣告」は上・中・下1500ページにも及ぶ大作。死刑囚と精神科医を題材に描かれた作品で死刑の是非を考えさせられます。「死刑は国家の現実です。もし国民が殺人を憎むなら、死刑を見る義務がある。丁度、動物愛護主義者が一度は屠所を見る必要があるようにです。それは別に、死刑反対とか肉食反対なんて主義の問題じゃなくて、そういう現実を平気で受け入れるためです」この一文は強烈に刺さった。

「感応グラン=ギニョル」はSFの短編集ですが、物語の雰囲気は乱歩にとても近いです。妖しく美しく、そして残酷な世界。新人作家さんだけど読書界隈でも大人気。

「たんぽぽ」は未完作。愛する人(の一部)が知覚できなくなるという精神病を患っている主人公。あまりにも好きすぎてこの作品で国太の二次創作書きました。川端康成の作品は好きなものが多くて二次創作しまくってます。

「オイディプスの刃」は家族間の愛憎がテーマでこれまたとんでもなくお耽美です。赤江瀑の作品はどれもお耽美で大好きなんだけど、いかんせん大半が絶版でなかなか買えないし、図書館にもあんまりないのが玉に瑕。

「破戒」は部落差別がテーマ。かなり重たいテーマで辛いんだけど、さすがは藤村、文章が美しすぎる。一昔前はこんな悲しい差別があったのかと思うと本当に胸が痛みます。

「歪み真珠」は幻想文学の大御所である山尾悠子の短編集。「夢の遠近法」や「飛ぶ孔雀」は難解だったけど「歪み真珠」はわりと取っ付きやすい本だと思うのでぜひ読んで欲しい。

「小説 読書生活」の著者は京極夏彦の百鬼夜行シリーズに出てくる関口巽のモデルらしいと聞いたことがある。本作ももれなく幻想小説です。短編集(中編集かな?)だけど中でも「生きている渦巻き」が私は大好きです。

日本文学は既読の1000冊の中から選んでみたけど、どれも捨て難いなあと思いつつ、ここではあんまり書いてこなかった本を中心に選びました(なので澁澤龍彦や三島由紀夫は入れてない)。
気になったものや、それ読んだことあるよ!というのがあれば、お気軽にコメント残してくださいませ😊

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