File.03 安室宅へお泊まり
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それから暫く昴さんの家に居座っていたものの、そろそろ時間だと言われ、夕方6時十分前になったので帰る事にした。
私が毎度いっぱい話してて時間を忘れてしまうので昴さんが帰る時間だと言ってくれるようになった。
コナン君にとっても帰宅時間だったみたいで一緒に帰る事にした。
そんな帰り道、ずっと聞きたかった事を聞いてみる事にしたんだけど…。
「ボクはただの小学生だよ」
それの一点張りだ。
字凄く綺麗だよねとか落ち着いてて子供だとは思えないだとか来葉峠で零を上手く躱したんだねとか、色々聞いたのにはぐらかされる。
じゃあ聞き方変えるねと。
「阿笠邸にあるパソコン壊しちゃったの私だよ?コナン君なら知ってるよね?」
「えっ、まさかウイルス入れたのって…」
「うん、コナン君の情報見ようとして」
やっぱり話はいっていたか。
コナン君の視線に合うように屈んでもう一度聞く。
「コナンって名前は存在する?」
どこをどう書き換えたのかは分からなかったけど、私の勘が全て嘘だと言っている。
「梅さんって口堅い?」
「物凄く!零にも秘密だらけ!」
「だったら、教えるよ」
家の前まで着いたけど、部屋には上がらず愛車である86の中で話を聞く。
この車も零に秘密なんだと言えば驚いていた。
バレたら赤井さんに貰った設定なのって言うのも言ってみるとなんで?と可愛らしく聞き返してくる。
「私結構有名なハッカーでね、零には言ってないの」
また煩く言われるでしょ?彼過保護だからと言えばハハッて笑っていた。
「バイトを転々としての収入でこんなの買えないから零には秘密」
にこっと笑うとコナン君はなるほどと頷いた。
それから聞いたコナン君の事、本名はあの有名な名探偵工藤新一だと言う。
組織の奴らに変な薬を飲まされたとかで小さくなったと。
そして正体を隠しているのだと。
それで工藤邸の鍵を持ってたんだとやけに納得が出来た。
「それで幼馴染みである蘭の家に転がり込んだんだ、おっちゃんが探偵だし何かしら情報が流れて来るかもしれねぇだろ?」
「へぇー、じゃあ新一くんはその幼馴染みの蘭ちゃんと一つ屋根の下で……やーらしーい青春真っ盛りだね」
「おまっ!そんな言い方すんじゃねぇよ!」
「だってさ、着替え見たりとかしてるんじゃないの?」
「それは…」
「めっちゃ素直じゃん!可愛い!」
顔を赤くして口篭る新一くんの頭をワシワシと撫でればやめろと手を振り払われた。
それから車を降りて毛利探偵事務所まで送ると言ったけど、今日は風邪なんだろと言われ仕方なくここでバイバイした。
そうだった、ポアロを風邪で休んだんだ。
また零に迷惑掛けたなぁ。
取り敢えずいつ零が来てもいいようにちょっとだけ片付けておこう。
せめてリビングの机とソファには物を置かないように心掛けよう。
きっとすぐに服や袋の山になるだろうけど。
家政婦でも雇おうかな。
