File.08 一歩進みます
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あの後コナン君の頭にラケットが当たり、どんなわけかその当てた人の別荘まで来たけど、コナン君は幸いにも軽い脳震盪という結果で頭に包帯を巻いている。
「くっそ、まだズキズキしやがる」
「たまには頭も休めてあげないと」
石栗さんの部屋に行くと言ったので私もついてきたけど、眠くなってきて同じベッドに二人で入った。
初めこそ文句を言われたけど、頭がズキズキするらしくすぐに折れてくれて瞼が下がる。
クーラーの効きもいい感じだしお昼寝にはもってこいだ。
そう思ってたけど、暑い。
何故、と瞼が持ち上がった時ドンと音がした。
「なんだ?今の音……」
「何かが落ちたような音したね」
上体を起こしたコナン君に私も起き上がる。
そして眼鏡を掛けてから床に足をつけたコナン君について行く。
「あっちーな」
「クーラー止められたのかな?」
そして気付いた。
生臭い鉄の臭いと、石栗さんが倒れている事に。
眉を寄せながらもまじまじと見ると、死んでいるようだ。
コナン君は遺体や側にあった花瓶を調べていて、そんな中、扉の向こう側が騒がしくなる。
「桜、お前何か知ってるか?」
「知らないよ、ずっとコナン君と一緒だったしさっきまで寝てたから」
だよな、と険しい顔をしているコナン君を見ていた時、扉の鍵がガチャっと音を立てそして内側に押された。
ここからは誰が開けているのかは分からないけど、それも声で分かる事となった。
「ん?何かが扉を塞いで……」
「開けちゃダメだよ、ドアを塞いでるの死体だから……」
どうやらバーボンが扉を開けたようだけど、ほんの隙間なので顔は見えない。
警察が来るまでまだここにいないといけないようだ。
勘弁してくれ。
何で見ず知らずの死体と同じ部屋に居なければいけないんだ。
「コナン君、桜さ……桜ちゃんはいるかい?」
「いるよ、いるんだけど……なんか拗ねてる」
「拗ねてないよ、なんで拗ねてると思ったの」
ムスッとしてるのは確かだけど機嫌が良くないだけで拗ねてはない。
ただ、早くここから出たいだけだ。
暑いし臭いし早くしてほしい。
「安室さん迎えに来て」
扉は開けてはいけないだろうから窓からの侵入となるわけか。
それならバーボンが来てくれるよりも自分で出た方が早い。
「呉々も警察が到着するまでそこにいてください」
言うより先に釘を刺された。
ちっと舌打ちをして仕方なく警察が来るまでコナン君としりとりをする事にした。
(リスザル)
(ルパン)
(……理解)
(意見)
(……立食)
(訓練)
(コナン君、やる気ないでしょ)
(たまたまだって)
