美味いランチを食いながら俺は昔の事を思い出していた。



よほどここのパスタが気に入ったのだろう。
目の前にいるはなは美味しいと言いながら笑顔が止まらない。



久しぶりに手を繋いで家に帰る。
結婚して二年。
良い意味で馴れ合ってしまった俺達にはとても新鮮で少し胸が高鳴る。


｢将五、天気良いね。｣

｢あぁ。そうだな。｣


｢パスタ、美味しかったね。｣

｢あぁ、美味かった。｣


｢夜ご飯、何食べたい？｣

｢久しぶりにハンバーグが食いたいな。｣

｢おー、いいね。何ソースにしようか｣

｢チーズ入れたら美味いんじゃないか？｣

｢ナイスアイディア、将五、。｣





｢ねー、将五。｣

｢なんだ？｣



｢赤ちゃん出来たんだ。｣

｢そうか。……えっ？今お前。｣


大事な事をさらっと言ったはなの方を見ると俺としっかり目が合った。



今まで見た中で一番キレイな笑顔だった。




最高に天気が良い日曜日。
隣には笑ってるはながいる。
守るべき家族も出来た。


何気なく過ごした日曜日が特別な日曜日になった。



｢はな、幸せな毎日をサンキューな。｣



｢愛してるぜはな｣