スーパースターになったら
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ライブの後、俺の気分は最高だった。
ヒロミは真っ先に飛び出して行ったがそんな事気にする事じゃねぇ。
なり止まない歓声に興奮さえ覚えた。
気分は最高潮の俺達はそのまま打ち上げの店へと流れた。
あの曲の盛り上がりがどうだの、次はこんなアレンジにしようだの俺達の興奮も冷める事はない。
そんな中ヒロミが戻ってきた。
メンバーは女かと茶化している。
それを俺も笑って見ていた。
一番注目を浴びるボーカルのヒロミは普段ライブの後はいつもテンションが高い。
そんなヒロミが黙って俺の隣に座った事には驚いたが気分が最高潮の俺にはそんなことどうでもいい。
ずっと気になっていた曲について聞いた。
「なぁ、ヒロミ」
「なんだ」
「ラストの曲よ、すげぇ切ない歌詞なのになんでハッピーエンドって曲なんだ?」
「別れの歌だよな?
ハッピーエンドっていうよりバッドエンドだろ。」
そう笑う俺にヒロミは鋭い目で俺を見た。
久しぶりに見たな。その目。
「阪東、お前やっぱりバカだな。
あいつとは大違いだ。」
あいつ?あいつって誰だ?
意味わかんねぇな。
盛り上がってるメンバーは誰も俺達の会話は聞いちゃいない。
「阪東、今日のライブにはな来てたぞ。」
俺の頭は真っ白になった。
あぁ、だからヒロミは飛び出して行ったのか。
何も言えない俺にヒロミは続ける。
「あの詞はなはなの詞だ。
出ていった時に残して行った紙に書いてあった。
やっぱりお前見てなかったんだな。
俺があの歌作った時何も言わなかったもんな。
あれははな の全ての感情だ。
ハッピーエンドにならないといけないだろ。」
俺の頭の中にハッピーエンドの歌詞が流れた。
今思えば全てに思い当たる事がある。
そうか、あれははなが俺に向けたメッセージだったのか。
俺の目からは涙がこぼれた。
だが、俺の顔は笑っていた。
そんな俺の肩を叩くヒロミ。
「なぁ、ヒロミ」
ヒロミは黙って俺を見る。
そこに鋭さはもうない。
「ハッピーエンド、良い曲だな」
そう言って俺は泣きながら笑った。
負けてられねぇ。
負けてられるか。
今度は俺がメッセージを届ける番だ。
「ヒロミ、次のアルバムの一曲は俺に作詞させてくれ」
ヒロミは驚いていたが、その後笑って頷いてくれた。
はなが書いた『ハッピーエンド』と
俺が書いた『スーパースターになったら』が入ったアルバムが発売されたのはあのライブから1年後の事だった。
ヒロミは真っ先に飛び出して行ったがそんな事気にする事じゃねぇ。
なり止まない歓声に興奮さえ覚えた。
気分は最高潮の俺達はそのまま打ち上げの店へと流れた。
あの曲の盛り上がりがどうだの、次はこんなアレンジにしようだの俺達の興奮も冷める事はない。
そんな中ヒロミが戻ってきた。
メンバーは女かと茶化している。
それを俺も笑って見ていた。
一番注目を浴びるボーカルのヒロミは普段ライブの後はいつもテンションが高い。
そんなヒロミが黙って俺の隣に座った事には驚いたが気分が最高潮の俺にはそんなことどうでもいい。
ずっと気になっていた曲について聞いた。
「なぁ、ヒロミ」
「なんだ」
「ラストの曲よ、すげぇ切ない歌詞なのになんでハッピーエンドって曲なんだ?」
「別れの歌だよな?
ハッピーエンドっていうよりバッドエンドだろ。」
そう笑う俺にヒロミは鋭い目で俺を見た。
久しぶりに見たな。その目。
「阪東、お前やっぱりバカだな。
あいつとは大違いだ。」
あいつ?あいつって誰だ?
意味わかんねぇな。
盛り上がってるメンバーは誰も俺達の会話は聞いちゃいない。
「阪東、今日のライブにはな来てたぞ。」
俺の頭は真っ白になった。
あぁ、だからヒロミは飛び出して行ったのか。
何も言えない俺にヒロミは続ける。
「あの詞はなはなの詞だ。
出ていった時に残して行った紙に書いてあった。
やっぱりお前見てなかったんだな。
俺があの歌作った時何も言わなかったもんな。
あれははな の全ての感情だ。
ハッピーエンドにならないといけないだろ。」
俺の頭の中にハッピーエンドの歌詞が流れた。
今思えば全てに思い当たる事がある。
そうか、あれははなが俺に向けたメッセージだったのか。
俺の目からは涙がこぼれた。
だが、俺の顔は笑っていた。
そんな俺の肩を叩くヒロミ。
「なぁ、ヒロミ」
ヒロミは黙って俺を見る。
そこに鋭さはもうない。
「ハッピーエンド、良い曲だな」
そう言って俺は泣きながら笑った。
負けてられねぇ。
負けてられるか。
今度は俺がメッセージを届ける番だ。
「ヒロミ、次のアルバムの一曲は俺に作詞させてくれ」
ヒロミは驚いていたが、その後笑って頷いてくれた。
はなが書いた『ハッピーエンド』と
俺が書いた『スーパースターになったら』が入ったアルバムが発売されたのはあのライブから1年後の事だった。