スーパースターになったら
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「はながいなくなった。」
阪東からそう聞かされた時は本当に衝撃だった。
阪東とはそれなりにうまくやっていると思ってたし、なによりはなにそんな予兆はなかった。
はなとは長い付き合いだしそれなりに分かっているつもりだった。
学生の頃あいつがノートに書いて俺に見せてた言葉達は本当に繊細で切ないものだった。
あれは間違いなくあいつの感情そのものだったんだ。
阪東から渡された一枚の紙を見てそう確信した。
こんな感情を隠してたのか。
俺にも黙って行きやがって。
気づけなかった自分と、何も相談してくれなかったはなへの苛立ちをおさえ、阪東から渡された詞に曲をつけた。
阪東はあの紙を見てもいないのか。
俺が初めて歌っても何も反応は示さなかった。
切なすぎる歌詞とはうらはらに俺はできあがったその曲に『ハッピーエンド』とつけた。
俺達はスターになった。
デカイ箱でもライブが出来るようになった。
だが初心は忘れないように小さなライブハウスでもたまに演奏していた。
ヒットした『ハッピーエンド』を歌ってる最中に俺は見つけてしまった。
一番後ろで涙を流してるはなを。
多分ライトが当たってる俺しか気づいてないだろう。
阪東の方を見ようとしたが、俺とバッチリ目が合ったはなは人差し指を口に当て首を振った。
阪東には言うなという事だろう。
ライブが終わって俺は真っ先に飛び出した。
俺達がスターになったのは間違いなくはなのおかげだ。
ただ話がしたかった。
駅に入っていく寸前でようやくはなを捕まえた。
困惑するはなに俺は
「阪東には何も言ってきちゃいねぇよ。」
と言ってはなをベンチに座らせた。
「いつも活躍見てるよ!すごいね。頑張ったね」
私も嬉しい。そう言いながら無邪気に笑ってる。
「お前の詞があったからだ。お前のおかげだ。」
そういう俺に、そんな事ないと返す。
「なんで、急にいなくなった。」
核心をついた俺にはなは下を向く。
静寂の中それでもはなを見続ける俺にポツリポツリと話しはじめた。
「私楽しかったんだ。
ヒロミくんやツネさんがいて、大好きなヒデトもいて、そんなみんなに詞を書いて、それを歌にしてくれる。本当に幸せだった。
スターになる!っていう夢も応援してた。
でも私の一番の夢は家族がほしい。
前に話した事あるでしょ?
夢を追いかけてるヒデトを見て、私の夢はどうなるんだろう?って思っちゃったんだ。
私が求めてる夢をヒデトは求めていない。
だけど優しいヒデトは私のために頑張ろうとする。
このままじゃ私、自分の夢も叶えられないしヒデトの夢の邪魔もしちやうなって。
そう思ったらもう一緒にいられない。
でも顔を見ちゃったらさよならって言えないから、だから……」
俺の歌を聴いて泣いていたはな は涙を流す事もなくそう言った。
「ほら、私もすぐに30歳になっちゃうし、沢山家族作るには早い方が良いでしょ。まぁ、今のところまだその夢も遠そうなんだけどね。」
とはにかみながら笑った。
あぁ、やっぱりこいつの感情は面白いな。
「で、今お前どこにいるんだ?」
一瞬戸惑ったはなだったが、俺を信頼しているのだろう。
地元に戻った事を教えてくれた。
「ヒロミくん。」
「ありがとね。あんなに素敵な歌にしてくれて。
本当はライブにも行かないつもりだったんだけど、どうしてもやっぱりあの曲は生で聞きたかったんだ。
私の特別だから。
私の最後の詞がハッピーエンドになった。
私達がずっと残っていく。
とても幸せな事だよ。ありがとう。」
応援してるね。と言ってはなは去って行った。
バカ野郎。まだハッピーエンドなんかじゃねーんだよ。
阪東からそう聞かされた時は本当に衝撃だった。
阪東とはそれなりにうまくやっていると思ってたし、なによりはなにそんな予兆はなかった。
はなとは長い付き合いだしそれなりに分かっているつもりだった。
学生の頃あいつがノートに書いて俺に見せてた言葉達は本当に繊細で切ないものだった。
あれは間違いなくあいつの感情そのものだったんだ。
阪東から渡された一枚の紙を見てそう確信した。
こんな感情を隠してたのか。
俺にも黙って行きやがって。
気づけなかった自分と、何も相談してくれなかったはなへの苛立ちをおさえ、阪東から渡された詞に曲をつけた。
阪東はあの紙を見てもいないのか。
俺が初めて歌っても何も反応は示さなかった。
切なすぎる歌詞とはうらはらに俺はできあがったその曲に『ハッピーエンド』とつけた。
俺達はスターになった。
デカイ箱でもライブが出来るようになった。
だが初心は忘れないように小さなライブハウスでもたまに演奏していた。
ヒットした『ハッピーエンド』を歌ってる最中に俺は見つけてしまった。
一番後ろで涙を流してるはなを。
多分ライトが当たってる俺しか気づいてないだろう。
阪東の方を見ようとしたが、俺とバッチリ目が合ったはなは人差し指を口に当て首を振った。
阪東には言うなという事だろう。
ライブが終わって俺は真っ先に飛び出した。
俺達がスターになったのは間違いなくはなのおかげだ。
ただ話がしたかった。
駅に入っていく寸前でようやくはなを捕まえた。
困惑するはなに俺は
「阪東には何も言ってきちゃいねぇよ。」
と言ってはなをベンチに座らせた。
「いつも活躍見てるよ!すごいね。頑張ったね」
私も嬉しい。そう言いながら無邪気に笑ってる。
「お前の詞があったからだ。お前のおかげだ。」
そういう俺に、そんな事ないと返す。
「なんで、急にいなくなった。」
核心をついた俺にはなは下を向く。
静寂の中それでもはなを見続ける俺にポツリポツリと話しはじめた。
「私楽しかったんだ。
ヒロミくんやツネさんがいて、大好きなヒデトもいて、そんなみんなに詞を書いて、それを歌にしてくれる。本当に幸せだった。
スターになる!っていう夢も応援してた。
でも私の一番の夢は家族がほしい。
前に話した事あるでしょ?
夢を追いかけてるヒデトを見て、私の夢はどうなるんだろう?って思っちゃったんだ。
私が求めてる夢をヒデトは求めていない。
だけど優しいヒデトは私のために頑張ろうとする。
このままじゃ私、自分の夢も叶えられないしヒデトの夢の邪魔もしちやうなって。
そう思ったらもう一緒にいられない。
でも顔を見ちゃったらさよならって言えないから、だから……」
俺の歌を聴いて泣いていたはな は涙を流す事もなくそう言った。
「ほら、私もすぐに30歳になっちゃうし、沢山家族作るには早い方が良いでしょ。まぁ、今のところまだその夢も遠そうなんだけどね。」
とはにかみながら笑った。
あぁ、やっぱりこいつの感情は面白いな。
「で、今お前どこにいるんだ?」
一瞬戸惑ったはなだったが、俺を信頼しているのだろう。
地元に戻った事を教えてくれた。
「ヒロミくん。」
「ありがとね。あんなに素敵な歌にしてくれて。
本当はライブにも行かないつもりだったんだけど、どうしてもやっぱりあの曲は生で聞きたかったんだ。
私の特別だから。
私の最後の詞がハッピーエンドになった。
私達がずっと残っていく。
とても幸せな事だよ。ありがとう。」
応援してるね。と言ってはなは去って行った。
バカ野郎。まだハッピーエンドなんかじゃねーんだよ。